八丈島のおいしい暮らし

毎日のごはん作りと島暮らしに役立つ情報を
八丈島のスーパーあさぬまからお届けしています

みんなで手間暇かけておいしいお料理

2007年05月01日 13時55分45秒 | 突撃!八丈ごはんレポ!
海風おねいさんです。今日の2記事目です。
骨があると食べない現代の子どもたち。
嘆いても始まらない。
骨を取りながら食べるのは嫌だけど、骨だけ取らせたら一生懸命やります。



大量に残ったトビ(飛魚)の開き(塩干し)は、全部骨をはずします。
昨日は部活がお休みのうちの息子(右)も手伝いに来ました。
ファイヤーパフォーマンスの学生と一緒に骨取り当番です。
ひたすら骨をはずしていきます。



2人では時間がかかるので、お手伝いの手があいてる人全員で取ります。
絹さやの筋取りと一緒で、みんなでおしゃべりしながらやったら楽しいんです。



骨を取り終えた山のようなトビの干物のほぐし身に、
きゅうりのスライスとマヨネーズ、カレー粉を混ぜて、和え物を作ります。



ここで山下崇(そう)さんから差し入れの、新玉ねぎが届きました
素晴らしいタイミング。こうしていつもどなたかに助けられます。



新玉ねぎのスライスを入れたら一層おいしくなりますよ。


「トビの塩干しと新玉ねぎのマヨネ和え」

トーチ(ファイヤーパフォーマンス)のメンバーが盛りつけてくれました。
おいしそうに見えるように、カレー粉を振りかけたそうです。
「これ、絶対うまい」 これでもつまみ食いでだいぶ減ったんです。
つまみ食いはいくらでも食べ放題にしてます。お手伝いの特権ですからね。

ここまで手をかけると、小骨の多いトビの開きも食べやすくおいしく歓迎されます。
お料理次第、かける時間と手間で、食材はいかようにも変化します。
責任重大で大変。でも、だから面白い。



取り除いた骨は煮立てて漉し、お吸い物の出汁にします。
「これは捨てたらもったいないよ」波乗り燻製人Kovaちゃんからのアドバイスです。
わざわざ炭火で焼いた干物ですから、こうばしい香りが出汁について最高!



ジュニア応援団、Miyuki編集長のママから差し入れにいただいた
トビのすり身を丸めてお汁に入れます。



あさぬま社長takabouからいただいた岩海苔をあぶって揉み入れます。
「やりたい!やりたい」と争ってお手伝いしてくれる学生たち。


「トビのすり身汁」

新玉ねぎも入れて、ふっくらおいしいトビのすり身汁の完成!



Kovaちゃんは、あさぬまからハネ出しでいただいたトマトでトマトソース作り。
おねいさんは玉ねぎときゃべつをひたすら刻む係。
大量にいただいた最後のきゃべつを細かく刻んで入れてます。



里芋の親芋を乱切りにして茹で、マカロニと合わせてグラタンにします。



節約のため、チーズでなくマヨネーズをかけてオーブンで焼き、
最後にバーナーで焼き色をつけます。


「親芋とマカロニのトマトソースグラタン」

「天ぷら鍋でグラタン作ったのははじめてだ」とKovaちゃんが笑ってました。



トーチのメンバーです。
交代で毎日3名ずつがおねいさんのお手伝いをしてくれることになりました。
自分たちで作ったごはんはおいしいでしょう?



ロケを終えて帰ってきた舞子役の裕美ちゃん。
「ねいさん、今日はご馳走だね」と嬉しそう。
昨日お買い物をしなかった分で、みんなの好きな豚のスタミナ生姜焼きも作りました。

さぁ、今日はなにを作ろうかな
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

質素だけど贅沢な島の食べ物、そして現代の子たち

2007年05月01日 11時55分50秒 | 突撃!八丈ごはんレポ!
みなさま、こんにちは。海風おねいさんです。
今日は「あさぬま末吉ロケ合宿所」一昨日と昨日の2日間の晩ごはんをUPします。

ロケがスタートしてから、毎日のお献立をUPしています。
あちこちでいろんな方々からご感想や激励の言葉をいただきます。
ありがとうございます。

低予算の上に賄いの専属はおねいさんひとりきりで、
島のみなさまに助けていただきながら毎日なんとか稼動している合宿所食堂です。
ロケスタート時は、20数名ほどの合宿所メンバーでしたが、
どんどんロケ隊人数がふくらんで、現在約40名→50名へと増員中です。
しかし予算の上乗せが厳しい状況で、当初の予算で増員分もこなすことになりました。

「贅沢すぎる」「もっと簡単なものでよい」「いただいたものだけでよい」など
いろいろなご指摘もいただき、おねいさんも考えに考え、
一昨日は、買い物を一切せずに、いただいた島の物だけのシンプルな食事を
作ってみることにしました。
これは、「節約日」でもあり、「みんなが食を考え直す日」でもあります。



このゴールデンウィークに島にサーフィンをしに来ているキャンパー、
波乗り燻製人Kovaちゃんと仲間たちが、毎日サーフィンの後に
食堂の手伝いに来てくれています。

たくさんいただいた飛魚の開き(塩干し)を一番おいしく食べられるように、
わざわざ炭をおこして炭火で一枚一枚丁寧に焼いてくれました。



DARUちゃんと霧っ子ちゃん、それにファイヤーパフォーマンスで映画に出演の
学生たちが、島のおいしい里芋を丁寧にひとつずつ洗ってくれました。



八丈島の里芋は、日本で一番おいしい里芋と評判のお芋です。



八丈島ではこれを「にょうげ」(煮あげ)といいます。
塩味だけで、本当においしく食べられます。


「天玉とじ」

残りものの天ぷらを卵でとじました。飛魚と明日葉の天ぷらの天玉とじです。

一昨日は、これにきゅうりとみょうがの浅漬け、いただいた島のおいしい生野菜、
いただきものの干しワカメをもどしたお味噌汁などの
本当に質素ではありますが、ある意味とても贅沢なお献立でもありました。

残らないように量も最低限にしてみました。
(食べられない子がいたらなにも食べないかもしれない)と心配で、
涙の出る思いでギリギリの品目と量しか作らずに帰りました。

‥しかし、翌日合宿所食堂へ行ってみると、
飛魚の開きもお芋も大量に残っていました。

「昨日はおかずが少なかったから、お腹が空いた」という子たち。
やはり食べ慣れない(骨の多い)魚の開きやお芋では、
おかずにならなかったのでしょうね。

それを「わがまま!」と一喝することもひとつの教えでしょう。
けれど、それはその子たちの生活環境や、今の地球全体の食環境から
考え直さなければ、彼らだけを責められる問題ではありません。

これはこれでいい経験学習として、
(明日からはやはり創意工夫でこの子たちになんとか食べさせなければ)と、
すっかり情が移ってしまったおねいさんは、
母心を支えになんとかがんばろうと思った次第。
どんどん彼らにも手伝わせ、教えながら。
残ったトビの開きをどうしたかは、この後にUPします

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする