甲子園きっぷ  yama’s stadium☆彡

~球児たちの あしあと~

2010 日米親善高校野球大会 対戦結果

2010-09-09 | 2010 夏 ☆ 甲子園
      

           
2010 日米親善高校野球大会も、パームスプリングス選抜とのエキシビジョンを含め4試合を終え
日本選抜メンバーが帰国の途に着きました。

パームスプリングス選抜との対戦は、19-3と大差で勝利。
アーバンユースアカデミーとの3試合は2勝1敗の結果を残し大会を終えました。

全日本選抜選手のみなさんお疲れさまでした



エキシビジョン
チーム名




全日本選抜
400
040
344
19
パームスプリングス
000
002
001



【バッテリー】
〔全日本〕○島袋(興南)、一二三(東海大相模)、大西(報徳学園)、木村(仙台育英)、中川(成田)、池田(新潟明訓)
- 山川(興南)、山口(北大津)、磯村(中京大中京)
〔パームスプリングス〕●ゴメス、クリスキー、テラー、チャバリア - シュネック、テラー、ウォード

【本塁打】
眞榮平(興南)1号2ラン(1回)、山田(履正社)1号2ラン(9回)、バーカム1号2ラン(6回)

【三塁打】
国吉(興南)、山田(履正社)、眞榮平(興南)、後藤(前橋商)

【二塁打】
山田(履正社)、我如古(興南)、眞榮平(興南)、チャバリア


眞榮平大輝選手(興南)と山田哲人選手(履正社)の2人がサイクル安打を達成するなど打線が爆発。
全日本選抜チームが、19―3で大勝した。


第一戦
チーム名




全日本選抜
221
110
002
9
アーバンユース
アカデミー
003
001
002
6


【バッテリー】
〔全日本〕 ○島袋(興南)、中川(成田)、木村(仙台育英) - 山川(興南)、磯村(中京大中京)
〔アーバンユースアカデミー〕 ●ケリー、キール、トーミー - D・ミラー、イバーラ

【本塁打】
我如古1号2ラン(9回)、スミス1号2ラン(3回)、ガービー1号2ラン(9回)

【二塁打】
山川(興南)、我如古(興南)、山田(履正社)、クロフォード、イバーラ



全日本の初戦の先発は島袋投手(興南) 5回を投げ、本塁打を含む6安打3失点と試合をつくる。

打っては主将の我如古選手(興南)が2点本塁打を含む4安打3打点と打線を牽引。
全日本選抜がアーバンユース・アカデミーを9―6で破った。



第二戦
チーム名




アーバンユース
アカデミー
100
000
024
7
全日本選抜31153230×
18


【バッテリー】
〔全日本〕 ○一二三(東海大相模)、大西(報徳学園)、池田(新潟明訓)、木村(仙台育英)
- 磯村(中京大中京)、山口(北大津)、山川(興南)
〔アーバンユースアカデミー〕 ●マーティン、ゲートウッド、ララ、ヤマモト - イバーラ、D・ミラー

【本塁打】
眞榮平(興南)1号2ラン(1回)、眞榮平(興南)2号3ラン(5回)

【三塁打】
八代(報徳学園)

【二塁打】
山口(北大津)、後藤2(前橋商)、山田(履正社)、ウォーカー、マーティエンゾス、アレラーノ


全日本選抜は、主砲真栄平選手(興南)の2本塁打をはじめ、6本の長打を含む計26安打大勝した。

また先発の一二三投手(東海大相模)は、4回1失点で中川投手(成田)へスイッチ、
中川投手から木村投手(仙台育英)へと全日本選抜ならではの豪華な投手リレーが見られた。



第三戦
チーム名




全日本選抜
000
100
0001
アーバンユース
アカデミー
000
101
00×
2



【バッテリー】
〔全日本〕 島袋(興南)、●一二三(東海大相模)、大西(報徳学園)、中川(成田)
- 山川(興南)、山口(北大津)、磯村(中京大中京)
〔アーバンユースアカデミー〕 ケラー、○ケリー - D・ミラー

【二塁打】
後藤(前橋商)、スミス、ウォーカー


全日本が4回後藤選手(前橋商)の二塁打を足がかりに真栄平選手(興南)の犠飛で1点を先制。
その裏、アーバンユースアカデミーは島袋投手(興南)の暴投で同点に追く。

6回全日本は1死もランナー3塁とチャンスを作り、打者我如古選手(興南)がライトへフライを打ち上げる。
真栄平選手がタッチアップを狙うも相手の好返球の前に惜しくもアウト、追加点が奪えなかった。
一方アーバンユースアカデミーはその裏、2番手の一二三投手(東海大相模)から連打で1点を追加。
そのまま、アーバンユースアカデミーが逃げ切り、2-1で接戦をものにした。

日米親善高校野球 2010

2010-08-31 | 2010 夏 ☆ 甲子園

こんばんは
まだまだ暑い日が続きますが8月も今日で終わりですね。


球児たちの暑い夏の甲子園も終わり、甲子園のヒーローたちが集結する日米親善高校野球大会が今年も行われます。
全日本高校選抜チームが米国本土と交流するのは、昨年に引き続き12回目です。


8月31日から9月8日までの9日間 「第92回全国高等学校野球選手権大会」に出場した選手の中から
選抜した全日本高校選抜チームが米国に派遣されます。

9月2日からロサンゼルス郊外のコンプトンでアーバンユースアカデミー所属の高校生と4試合を行います。
今日、選手たちは米国へ旅立ちました

昨年も、日米親善野球の情報が少なかったのですが、夕方のスポーツニュースなどで
現地での様子を見ることができます。

甲子園のヒーローたちの一度きりのチームです。
兵庫からは報徳学園  大西選手、八代選手が選ばれました。
意義な大会になるといいですね

九州学院の渡辺選手が体調不良で参加できないようですね・・・


【日米親善高校野球 全日本選抜メンバー】

【監督】  ⑳ 興南       我喜屋 優  監督
【コーチ】 ⑲ 東海大相模  門馬 敬治  監督

【投手】
①島袋洋奨   (興南)
②一二三慎太 (東海大相模)
③中川諒     (成田)
④大西一成     (報徳学園)
⑤池田駿        (新潟明訓)
⑥渡辺政孝     (九州学院) *体調不良の為不参加
⑦木村謙吾     (仙台育英)

【捕手】
⑧山川大輔     (興南)
⑨磯村嘉孝     (中京大中京) 副主将
⑩山口元気     (北大津)

【内野手】
⑪真栄平大輝 (興南)
⑫国吉大陸  (興南)
⑬我如古盛次 (興南)  主将
⑭福山亮       (東海大相模) 副主将
⑮山田哲人    (履正社)

【外野手】
⑯伊集院駿(東海大相模)
⑰八代和真(報徳学園)
⑱後藤駿太(前橋商)


【対戦カード 】
9月2日(木) 13:00 第1戦 全日本選抜-アーバンユースアカデミー コンプトン
9月4日(土) 13:00 第2戦 全日本選抜-アーバンユースアカデミー コンプトン
9月5日(日) 13:00 第3戦 全日本選抜-アーバンユースアカデミー コンプトン
9月6日(月) 13:00 第4戦 全日本選抜-アーバンユースアカデミー コンプトン


【投手】 
       

【捕手】
    

【内野手】
     

【外野手】
   





根拠のある速球勝負を見せた興南・島袋  ~タジケンの甲子園リポート2010 Vol.11

2010-08-19 | 2010 夏 ☆ 甲子園

おはようございます
今週も猛暑が続いていますね

甲子園も準々決勝まで進み、今日は地元、兵庫 報徳学園と新潟明訓との対戦。
今春の県、近畿の優勝に続き、今夏は全国の1番星を目指し健闘を祈ります

春夏連覇を目指す興南は42年ぶり、成田は58年ぶりの4強入りを果たしました。
さすが春の覇者、興南はやはり強いですね。
史上6校目の春夏連覇を目指し後2つです。

その興南 島袋投手、心の強い選手ですね。
その裏には努力がある・・・ 自分がやってきたことへの自信が溢れているんだと思います。
島袋投手だけでなく、チーム全体にもその自信を感じる。
自信だけではなく、全国制覇を焦点に「準備」万端、チーム全体の意識の高さを感じます。

タジケンリポートに、その自信と準備を垣間見るコラムが掲載されていたので紹介したいと思います。


根拠のある速球勝負を見せた興南・島袋  ~タジケンの甲子園リポート2010 Vol.11

いきなり、だった。 
4回1死、仙台育英高が投手を田中一也から木村謙吾にスイッチした直後。
代わりばなの初球で、興南高・我喜屋優監督は動いた。

一、二塁の走者が同時にスタートして打者が打つ。ヒットエンドラン。
我如古盛次の打球はファウルになったが、予想もしない、度肝を抜かれるさい配だった。

代わりばなだからピッチャーはけん制をする余裕がない。
 けん制したとしても、殺すけん制はないんです。
 ヒットエンドランだけど、あれは振らなくても良かった。
 振らなきゃ(盗塁は)セーフ。完ぺきなスタートでしたからね。
 ボールか空振りなら良かった。バッターからはスタートが見えるはずなんです。
 でも、(スタートを見て)打たないのは社会人レベル。高校生だからしょうがないですね
」 


大昭和製紙北海道を率いて都市対抗の経験も豊富な我喜屋監督。
成功こそしなかったが、百戦錬磨の名将らしい相手のスキを突く“気付き”だった。  

そんな監督に日常生活から鍛えられている興南ナインだけに、試合でも随所に“気付き力”を見せた。

それが際立ったのが、4対1と3点リードで迎えた7回のピンチ。
無死から二塁打、四球で一、ニ塁とされると、すかさず捕手の山川大輔がタイムを要求。
内野陣をマウンドに集めた。


ひとつのアウトに集中しようという話でした」(エース・島袋洋奨) 


我喜屋監督は伝令を出さない。
「社会人でやってたから、自分でマウンドに行きたくなっちゃうんだよ」と笑うが、それだけが理由ではない。

伝えたいことはグラウンドで何百回も言っている。あえて試合中に言わなくても、分かっているはずです


ピンチでも冷静な判断  

ピンチで普段言われていることを忘れず、冷静に実行するのは、高校生にとって難しい。
だが、それができるのが興南ナインだ。

それを象徴するのが、ファーストの真栄平大輝。
ベースから離れて守っていたが、一、ニ塁から島袋が8番の嵯峨日明に対して1ストライク2ボールとカウントを悪くすると、けん制をするよう合図を送った。


一塁ランナーが(投球モーション中に)ちょこちょこ出たり(偽装スタートなど)動いたりして洋奨を揺さぶるようにやっていた。
 (リードを)縮めるためにも、けん制を入れました。
 あのときは球場全体が育英の押せ押せの雰囲気になっていたし、相手がどんどん来てるのに、洋奨もどんどんいっていた。
 声が届かなかったので合図しました。
 “間”をおけたかなと思います
」(真栄平)  


実は、島袋と真栄平にはけん制で苦い思い出がある。
今春のセンバツ決勝・日大三高戦。

2回2死満塁の場面で、けん制が悪送球となって2点を先行された。

あれでビビッてたらダメなので。あのときは(深い守備位置から)後ろから回って失敗したんですけど、
 今日は(守備位置が)前だったのでいつも通りできました
」(真栄平)


これだけではない。真栄平は声によるけん制もしていた。

(ランナーが)大きく出てるぞ』とか『チェック(けん制)入れろと言ってけん制をしたり、
 その逆を言ったり。いろんな声を出してけん制をしろと監督に言われているので
」(真栄平) 


このけん制でひと呼吸入れて落ち着いた島袋は、嵯峨を見逃しの三振に斬って取った。


1年生のボールボーイもしっかり仕事  

島袋はこの後、2死満塁までピンチを広げるが、嵯峨以降の4人に対し、全球ストレート勝負で抑え切った。
一見、危険な配球のように見えるが、島袋は理由をこう説明する。


一番自信があるのが真っすぐですし、勝負できるのも真っすぐなので。
 (打者が)真っすぐしか待ってない感じはしましたけど、勝負球でないボールで勝負してもダメなので。
 今日は変化球がワンバウンドになることが多くて、確率が低かった。
 ピンチだと(変化球は)パスボールを意識してしまうので
」 


自分の出来、状態を把握し、根拠を持ってストレートを選択した。
昨年までの「ストレートで打たれたら悔いがない」という理由のない選択ではなく、
「今日の変化球ではダメ。ストレートなら勝負できる」という根拠のある選択だったことが、
球場内が歓声と悲鳴に包まれた佐々木憲の大打球をフェンス前で失速させた。


また、試合とは関係ないが、興南高はボールボーイも素早かった。
一塁側の興南高が主審にボールを届ける役割を担っていたが、ファールやワンバウンド投球の後など、主審が投手にボールを1球投げるごとに、
ダッシュでボールを渡しに行っていた。

1球投げたら2球ずつ持っていくようにしていました。ボールを途切れさせないように意識していました」(ボールボーイ・高良尚武) 


高良はまだ1年生。
ボールボーイが主審にボールを持ってくるように要求されたり、ベンチの控え選手がバット引きに来なかったり、
攻撃が終了後も次打者席に滑り止めが置きっぱなしになっていたりするのも珍しくないが、
1年生がしっかりと仕事をしていたところに興南高の強さの秘密が隠されている。  


141球を要し、「ちょっと疲れました」と言った島袋。
夜8時まで試合をしており、休養時間が少なくなることも気になるが、頼もしいセリフを吐いた。

沖縄にいるときから連投を考えてやってきました。
 
明日、やっとその成果を見せれるなと思います」 


週末のみ試合が行われる沖縄大会中には、初戦突破後の1週間でおよそ1000球の投げ込みを敢行。
多いときは1日200球を投げ、暑さの中での連投対策をしてきた。


気付き力”はまた準備力にもつながる

準備は万端。疲労が残る中、島袋がどんな投球をしてくれるか楽しみだ。


後輩、河田行範選手へ託した夏の夢 ~HR 打者 伊藤諒介~ 

2010-08-11 | 2010 夏 ☆ 甲子園
2010 夏

兵庫大会 準決勝 神港学園と市川との対戦。
8回 2-3で迎えた伊藤選手の打席。

伊藤選手の高校野球最後となったこの打席に、誰もがスタンドに吸い込まれる一打を期待したことだろう。

高校通算本塁打94本となった記録は、この打席で終わりを迎えることとなった。

スタンドで応援していた私には、対決に決着がついた時の伊藤選手の表情が、高校野球をやり抜いた
悔いのない晴々した表情にも見えた。

『長打を狙っていたので悔しい』・・・

どんな終わり方にも、高校野球最後の夏 球児たちの聖地で全国制覇を掴む以外
少なからず悔いというものが残ることを、改めて感じる伊藤選手の涙を見た。

そして、その想いは後輩へと託され、偉大な先輩を受け継ぎ心新たに聖地を目指す。



タジケンリポート2010 ~開会式に見る準備力~

2010-08-10 | 2010 夏 ☆ 甲子園

こんばんは
甲子園では、連日の猛暑の中、球児たちのがんばる姿があります。
今日は地元兵庫の報徳学園が砺波工(富山)に3-2と競り勝ち、初戦勝利をしました。
1年生ながら、甲子園の大舞台で堂々たる姿の田村投手に拍手です
次は福井商との対戦。ぜひがんばって欲しいなぁと思います

そして、甲子園といえば、大好きなタジケンリポートも掲載が始まっています
田尻氏ならではの目線でのリポートで、今夏も楽しみに読もうと思います。
今日は、そんな田尻氏の第1回目のコラム タジケンの甲子園2010 開会式に見る準備力 』をご紹介したいと思います。


暑い。暑すぎる。 
北海道や東北でも当たり前のように35度近くになるこの夏。
猛暑とも、酷暑ともいわれる異常な暑さの中、球児たちは炎天下のグラウンドで試合をしなければならない。
いかに疲労を軽減させて、万全のコンディションで臨めるか。
1回戦から登場すれば優勝まで6試合、15日間の長丁場。体調管理がポイントになる。 
その意味で、「さすが」と思わせる学校があった。 
興南高、広陵高、常葉橘高、日川高の4校だ。

4校に共通していたのが、開会式での選手たちの姿。全員が長袖を着ていたのだ。
午前9時に開会式が始まり、入場行進をする。自分たちが行進するだけならいいのだが、その後が長い。
全チームが入場するまで外野で待機。
さらに、高野連会長をはじめとする何人ものあいさつが続く。

行進の順番が早いチームだと、30分以上、炎天下のグランドで立ちっ放しになる。
もちろん、グランドには日陰などない。
水分を取ることもできないまま、その間はずっと直射日光にさらされることになる。
長時間、直射日光に当たると疲労感は倍増する。
体調を考えれば、少しでも直射日光から身体を守る意識が必要だ。


長袖は発汗を抑える役割がある 

ある 沖縄での開会式はもちろん、甲子園決定後からは大阪の独特の暑さに慣れるため、
普段の練習から長袖着用を徹底させている興南高の我喜屋優監督は言う。


直射日光から守るというのがひとつ。それと、長袖は発汗を抑える役割があるんです。半袖だと一気に汗が出るけど、
長袖は徐々に汗が出る。そういう意味でも身体にいいのかなと思います



沖縄も暑いとはいえ、暑さの質が違う。
昨夏はエースの島袋洋奨が終盤にスタミナ切れを起こして初戦敗退しているだけに、その経験を生かしての長袖着用なのだ。
今年は南からの行進。
興南高は前年優勝の中京大中京高に続く2番目の行進で待機時間が長かったため、やる価値は大きかった。

効果があるかは分からないけど、準備はしておくということです」(我喜屋監督) 


広陵高では、夏に直射日光を避けるのは当たり前の感覚になっている。

広陵高では夏に長袖を着るのが伝統になっています。行進は特にですね。
 試合では動きにくいという子がいるので、七分袖の子もいますけど、半袖でやる子はいません。
 ピッチャーは特にそうですね。
 先輩たちがそうやっているので、言わなくても選手たちはそうしますね
」(中井哲之監督) 


常葉橘高も選手たちの自主的な行動だという。

選手に任せていますが、直射日光対策でそうしたんだと思います。
 ホテルでもピッチャーは必ず長袖で過ごすようにしたり、そういう知識は教えているので。
 去年ですか? 全員長袖ではなかったと思います。
 もしかしたら、去年の経験からそうしたのかもしれませんね
」(黒沢学監督



ちょっとした準備の積み重ねが大きな差を生む  


ちなみに、宇和島東高は全員が七分袖。
宇和島東高を含めると、チーム全員で長袖を徹底していたのは5チームだけだったが、
自主的に考え、周りが半袖(ノースリーブなど、ユニホームの袖からアンダーシャツが見えない状態)でも長袖を着ている選手はいた。


確認できた限り、半袖でなかったのは次の選手。

<  長袖  >  大分工高・田中太一、関東一高・白井慶一、蔵野就平

<七分袖> 報徳学園高・田村伊知郎

<五分袖> 大分工高・井上雄貴「夏対策として、暑い中でできるように練習中も常に長袖です。
        半袖の方が解放感があって投げやすいので試合では変えることもありますけど……」と話す白井をはじめ、やはり、ほとんどが投手だ。
        プロ注目といわれる大分工高・田中、1年生時に甲子園経験もある関東一高・白井などは高い意識の表れだといえる。
        報徳学園高・田村は1年生。3年生の投手が半袖だったことを考えると、
        自分で考えての行動であることが予想される。
        今後の成長が大きく期待できる“気付き力”だ。
        あこがれの甲子園の土を踏んだ感激による興奮、5万人近い観客の見守る中で行進する緊張。
        開会式は見た目以上に疲労感が残る。
        そのため、常連校になればなるほど、開会式当日はオフにして練習をしない学校は多い。
        それだけに、4校の直射日光対策、疲労軽減への意識の高さは光った。 
        ちょっとした準備の積み重ねが、大きな差を生む。開会式の時点から、すでに戦いは始まっている。 



  『 田尻賢誉 氏  』

1975年神戸生まれ。
熊谷高、学習院大を卒業後、ラジオ日本勤務、アメリカでの日本語教師ボランティアを経て独立。スポーツジャーナリストとして
高校野球、プロ野球、メジャーリーグなど幅広く取材活動を行っているほか、中高生、指導者への講演活動も行っている。

著書に『あきらめない限り、夢は続く』(講談社)、
『公立魂~鷲宮高校野球部の挑戦~』(日刊スポーツ出版社)など。
最新刊『高校野球 弱者の戦法』が発売中。


偉大なる甲子園

2010-08-06 | 2010 夏 ☆ 甲子園

     

小さな頃から憧れた・・・  高校球児・・・  目指すは、やはり甲子園・・・

一握りの高校球児だけが辿り着く甲子園・・・

その場所は、私には計り知れないほどの球児たちの想いの詰まった、憧れの場所だろう。

31年前、昭和54年 夏。
この土は、その憧れの聖地、甲子園の土。

この貴重な甲子園の土が、私の手の中へ届いた経緯は 『縁』 としか言いようのないものだった。

こんな貴重な物を戴く事ができ、感謝と、この土に染みついた汗と涙、遥か昔この場所に辿り着いた球児たちを想うと背筋を正す想いである。


明日7日・・・第92回 全国高等学校野球選手権大会の開幕日。

全国各地で、たくさんの球児たちがひとつの場所を目指し汗と涙を流した。

ただ一校だけが掴んだ甲子園へのきっぷ。

何十年も繰り返される、この暑い夏がまた訪れた。

今年の夏・・・

8月7日、明日の開会式に威風堂々と後進する姿を楽しみにしていたチームとの甲子園での出逢いはなくなりました。

正直に残念です・・・

少し高校野球、野球を見るのも辛い気持ちになってしまいましたが、でもたった一枚の甲子園きっぷを手にした球児たちのがんばりを想うと、
真に応援しなくてはという気持ちになる。

この土の上でプレーできる、選ばれた球児たちの健闘を祈り、3年生にはどの球児にも、
一番長い一番暑い夏になりますように・・・。


日大三高 荻原 辰朗 選手  忘れえぬホームラン☆**

2010-08-02 | 2010 夏 ☆ 甲子園
この夏の大会、西東京 準々決勝 日大三高 対 堀越 戦。

春の甲子園で見た日大三高の選手たちは、今年の夏、更にひと回りも、ふた回りも大きく見えた。

一人一人に貫録があり、素晴らしいチームだと思った。

そして、一番楽しみにしていた6番 荻原選手の素晴らしいホームランを目の前で見ることができた。

小倉監督さんと荻原選手の最後の夏。

感動的なこのホームラン。

たくさんの荻原ファンに贈ったこの一打。

ダイアモンドを回る荻原選手は最高の当たりに最高の表情をしていた。

忘れえぬこのホームラン・・・

思い出に残したくて・・・





 

2010夏☆高校野球  ~最後の夏 父の背中を追って・・・~

2010-07-30 | 2010 夏 ☆ 甲子園

  


終わらない夏 』 今年の5月この一冊を廻ってある高校球児の父と出会った。

その球児は甲子園にも出場したことのある今年高校3年生、最後の夏を迎えた。

そんな息子を持つ高校球児の父とのやり取りが始まり、如何に甲子園の土を踏む事が難しいか・・・
球児たちは甲子園を目指し日々どんな生活を送っているのか・・・
どのように親は接して行かないといけないか…
親の意識の高さ…そして父としての息子への想い。


私自身、高校球児を持たない親で、高校野球、高校球児というものを客観的にしか応援出来ていませんでしたが、
この方から、たくさんの事を学ぶ事ができ、また違う目線で高校野球、高校球児を見れるようになったきっかけを与えて戴きました。


残念ながら最後の夏、先日行われた地方大会準決勝、後一歩のところで甲子園の土を再び踏む事なく、その球児の夏が終わってしまいました。

同時に父の母校で息子が野球をし、甲子園に出場して欲しいと一心に応援し続けてきた父の夏も終わりを迎えました。

私自身、そのチーム、その選手には特別な想いで応援していたので、今年の夏、もう甲子園で姿を見ることが出来ないと思うと、
やはりやりきれない気持ちでいっぱいになりました。

最後の試合を終えた日、その選手の父から、今までその選手に関わり応援して下さった関係者の方へ送られた一通の文章を私にも送って下さり、
活躍する息子に対してあくまで一ファンとして徹し応援してきた父が、父に戻った瞬間の内容に胸が熱くなり…

父として、敢えて距離を一歩置かれ応援し続けた父が息子へ向ける気持ち、息子からの何物へも替えられない大きなプレゼントをもらった父の本音を、
ぜひご紹介させて戴きたくて、ご本人の了解を得て、今回ご紹介させて戴くに至りました。

最後の試合直後に戴いたその方の心境は残念という気持ちと、自分を応援し続けてくれた父への、
大きなプレゼント、3本のホームランを見せてくれた息子への感謝気持ちがこう綴られていた。

    
  思い返せば息子と一緒に過ごした時間が懐かしくて昔の思い出が走馬灯のように頭を巡った。

  夢を叶えてくれたこと、また夢は叶うと言うことを息子は身を持って示してくれた。
  
  感謝しかない。


そしてその夜、息子を応援してもらった人たちへの、父からのメッセージを私にも届けて戴き胸いっぱいになってしまいました。

  
  本日、残念ながら準決勝にて惜しくも  敗れ甲子園出場は叶いませんでした。

  息子は今大会三本のホームランを放ちました。今日も打ってくれました。

  息子が生まれて「絶対に母校に入れて甲子園に出場させる!」と心に誓いました。

  初めてキャッチボールをした日、初めて少年野球の練習に参加して泣き出 したこと・・・
  試合中、ボークを宣告され泣きながらマウンドを降りてきたこと・・・

  その後の意地の二塁打。

  シニア時代の苦しい環境の中、自分を一時も見失うことなく一生懸命練習したこと・・・
  そして母校から入学許可が来なくて別の高校への進学を決め連絡しようとした時に母校から連絡があったこと・・・
  正しく  運命の時間であったと思います。

  私のせいで多大な迷惑を息子に掛けてしまいましたがこの大会の初戦、球場で会ったときに
  親父打つから!と私に言ってくれたことは本当に嬉しくて泣きました。

  今日で高校野球は終わりましたが野球は続けます。
 
  多くの大学から声を掛けて頂いており進路をこれからゆっくりと考えることになります。
  皆様には日頃から多大なご声援を頂きましたこと深く感謝致します。

  今後ともよろしくお願い致します。

  本当にありがとうございました。



どれだけこの夏に賭ける想いが父にもその球児にも大きなものだったか…
戦い抜いて結果負けてしまった息子に、父は『悔しさはあるけど、一生懸命やった結果。今までで一番冷静な気持ち』だと翌朝、話して下さった。

そして、期待の重圧から解放されたチームの選手全員に労いの気持ちも・・・

すでに大学進学、大学野球に向けて気持ちを切り替えたその選手は、また新しい地で父からの最大の応援を見方に付けて活躍してくれることを願い
私自身もまた、その選手を応援していきたいなと思います。

今回、この父からのメッセージを紹介したいとお願いするには、理由がありました。

やはり注目されているチーム、選手というものは、勝てば持て囃され、負ければあらゆる場所で非難中傷の言葉が飛び交います。

今回も同じく、私の嫌いな掲示板で、チームの中傷を多く目にし、心痛みました。
父も同じ言葉を目にし心痛められておられました。

こういうことは、実際球児を抱えた親や周りの人にしか分からない何かがあるのだという事を、
今回この方とのやり取りの中で感じ、自分自身憤りと悲しい気持ちになり、現場の本当の苦悩を感じて戴ければ
無限大にあるこんな非情な言葉が少しでも無くなればと思い、お願いした次第です。

ただ・・・あのひたむきに、ひとつの目標に向けて一生懸命戦い終えた選手や監督さんに対してどうして、よくがんばった、お疲れ様・・・ではなく何故批判になるのだろう。

何かに一生懸命になったことがないのだろうか・・・
全力で一緒に笑ったり泣いたりしたことがない人たちなのだろう。
本当に可哀想な人種だと思う。

このネットでの世界、自由な表現の場である事は百も承知している。
でも、そんな言葉を一心に夢を追いかけた選手や応援者が目にし、心傷付くことがないようになってくれればと・・・
そう思う願い・・・選手の皆さんには堂々と前を向いて進んで戴きたいと思う。
そして次のステップでの活躍をまた応援したいと思います。


夏☆高校野球 兵庫大会 準決勝

2010-07-29 | 2010 夏 ☆ 甲子園

おはようございます。

昨日、兵庫大会準決勝 市川と神港、報徳と神戸国際大付との対戦を観戦しました。

   


4チームとも今春の県大会では、報徳が県、近畿大会でも優勝、神戸国際付は県準優勝
神港8強、市川16強と名を連ねたチームでの戦いとなりました。

第1試合 市川と神港との対戦。

    

  

                                     

         

市川先発は洗池投手。
         
      

         
          

神港1回表の攻撃、山本選手のタイムリー2ベースで2点先制。
しかし、市川も4回 2点を返し振り出し、5回には勝ち越し・・・
9回神港はスクイズで同点に追いつき延長戦に。
10回市川はライト前でサヨナラ勝ち、決勝の舞台に立つ。

       

昨日は、伊藤選手の通算本塁打記録更新を楽しみにしていた観戦者は私を含め大勢いたことだろう。
この日、伊藤選手は4打席1安打。
伊藤選手の夏はライトフライに終わり、記録は94本となった。
個人的には今夏の甲子園でも、春の一本のように伊藤選手のホームランを見てみたかったが
決着の着いた後の伊藤選手の表情は晴々したようにも私には見えました。
『やり残したことはない』と言うように、それだけこのチームで・・・高校野球に悔いのない野球をしてきたのだろうと思えました。

『この負けが始まりだと思う。明日からまた練習に打ち込みたい』
大学で野球を続けたいという伊藤選手は次のステージに向かっている。
また私たちを楽しませてくれる事でしょう。

    

    

また報徳学園と神戸国際大付の対戦。
春での強さがそのまま光った対戦に思えました。
神戸国際大付との対決はこれで4度目。すべて報徳に軍配が上がる結果となっている。

         

報徳の打撃力、守備力には貫録さえ感じ、神戸国際大付は先発、岡本選手。

         

3回神戸国際大付が2点先制するも、4回途中から今春投げ抜いた大川投手が継投。
この回2点、この対戦もここで振り出しに・・・
8回には、大川投手から打者一巡の猛攻で6点を奪うビックイニングもあり決勝進出を決めました。

決勝が行われる予定の今日、兵庫は雨模様で難しいかもしれませんね。
兵庫の甲子園きっぷを手にするのは報徳か・・・市川か・・・

今夏は最初から雨に泣かされた大会となりましたが、決勝の舞台はベストなコンディション中で行われる事を願って・・・
両チームの健闘を祈ります。


夏☆高校野球 兵庫大会 甲子園まであとふたつ・・・

2010-07-28 | 2010 夏 ☆ 甲子園
夏の高校野球 地方大会も大詰めですね。

1枚の甲子園きっぷをかけて戦った、全国でたくさんの汗と涙を流した選手たちに、
まず、『最後の夏にかけた想い、甲子園きっぷは手に出来なかったかもしれないけれど、よくがんばった』と言いたい。


そして、甲子園きっぷを掴んだ代表校のみなさん、おめでとう。
夏を終えた同郷のチーム、選手たちの分まで甲子園でも全国制覇を目指しがんばって下さい。


7月10日、上郡と飾磨工業との対戦から始まった夏の高校野球 兵庫大会。
161チームがひたむきに甲子園を目指し戦いました。


ひとつ、またひとつと夏を終える選手たちの涙は、私のようなただ応援するしかない者にとって計り知れない重すぎる涙で・・・

でも思う・・・『甲子園』
高校野球を始めて乗り立った選手が辿り着きたい場所。

そこに降り立つ事は出来なかったかもしれないけれど、その場所に辿り着くまでのその長い年月の中にあった、
仲間と一緒に泥まみれになり一球を追いかけた日々がこれからの大きな力となり、それ以上の何物にも替えられない大事な思い出。
それを胸にこれからも、ぞれぞれのあしあとをまた残していって欲しいと思います。


そして、今日は準決勝。
兵庫の選手たちも甲子園きっぷを掴むまであとふたつ。
今日は市川と神港学園、報徳学園と神戸国際大付との対戦です。










夏☆高校野球 西東京大会 準決勝 日大三高ー日大鶴ヶ丘

2010-07-24 | 2010 夏 ☆ 甲子園
日大三高と日大鶴ヶ丘との準決勝終了しました。

14回の延長の末、日大鶴ヶ丘が6-5で勝利しました。
10時プレーボールから4時間以上の対戦でした。
速報を神宮から戴きながらの応援でした。
両校最後まで諦めず頑張ったと思います。
心から両校の選手に拍手を贈りたいとおもいます。
日大鶴ヶ丘のみなさん、決勝でもその粘りと気持ちで、ぜひ甲子園きっぷを掴んで下さい!

日大三高のみなさん、本当に頑張りました。

山崎投手、お疲れ様!
荻原選手、今日のバックスクリーンへのホームランは、応援している者にも一生忘れない一打になりました。
2年生横尾選手、吉永投手、今度は君たち2年生の手で3年生の想い甲子園へ繋げて下さい!
三年生選手のみなさん、感動をありがとう!
大塚主将、お疲れ様!

両校の選手、スタンドの選手、応援団のみなさん本当にお疲れさまでした。