山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

霧がたなびく山里がいい

2012-03-17 17:14:17 | 風景
 きょうは朝から一日中、雨だった。
 大雨だといま話題の土砂崩れが心配になってくる。
 わが集落のとなりは土砂崩れの警戒区域でもあるからだ。
 そんな高台から雨の山里を鳥瞰してみる。

                 

 いつも感心しているビューポイントだが、インスタントデジカメではその美と迫力を捉えきれない。
 山水画家の牧渓(モッケイ)でも及ばない。

                    

                     

 自然や作物にとっての雨は恵みであり、とりわけ山里の雨と霧は人間の心を潤す作用がある。
 雨から派生した霧は特産物のお茶に旨味を内蔵する。
 そんな風光のなかで山里の暮しは自然とともに力まず歩んでいる。

 ときに牙をむく大雨もあるが、溜まった川の土砂をたんたんとかたづけている人間のひたむきさがここから垣間見える。
 雨がしとしと降ったときの山里の貌がたまらない。

自由を喪失した教育現場、もの言えぬ教師、統制・管理された職場。
 この閉塞が若者・社会に対してじわじわと無力感・思考停止を醸成する。

 こんな管理社会だからこそ幽玄な自然・山村に身をおく意味がある。
 すると、人間にとって大切なものとはなにかを山間地は示唆してくれる。
 紀元前の老子が近づいてくる。



 
コメント
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