山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

幻の「国鉄佐久間線」を見た!

2012-03-18 20:54:51 | 風景
 雨上がりの日曜日。
 天竜「花桃の里」道の駅からの「散策会」に参加した。
 道の駅の屋根くらいの高さから伸びている陸橋が、川のほとりで頓挫している。
 これがよく聞く幻の佐久間線なのか。

                   

 川をはさむ反対側もやはりちょん切れている。
 よく見れば不自然な風景だが、意外に気がつかない。

 昭和42年に工事着工し、昭和63年には工事中止となったという。
 鉄道が自動車に敗北した証左でもある。
 このへんから日本は石油文明に犯されていく。
 進歩するとは失うものも大きい。

                 

 かつて林業が盛んだったころに完成した手掘りのトンネルが残されていた。
 開花にはいつもより一週間ほど遅かった花桃だったが、こうした悲哀と歓喜交々の人間の営みの痕跡をたどるのも散策の醍醐味でもある。
コメント
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