t-isoamiの不定期通信日記 -3RD SEASON-

OCN版ブログからの転送でご来訪の方、ありがとうございます。
お探しの記事が見つけづらい状態で、申し訳ありません。。。

【映画レビュー】ゴジラ-1.0 (ネタバレあり)

2023-11-08 23:43:19 | 映画


◆解説◆ (「映画.com」より転載)
 日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズをはじめ「永遠の0」「寄生獣」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーの山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけた。
 タイトルの「−1.0」の読みは「マイナスワン」。舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
 主演を神木隆之介、ヒロイン役を浜辺美波が務め、2023年4~9月に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」でも夫婦役を演じて話題を集めた2人が共演。戦争から生還するも両親を失った主人公の敷島浩一を神木、焼け野原の戦後日本をひとり強く生きるなかで敷島と出会う大石典子を浜辺が演じる。そのほか山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、 佐々木蔵之介と実力派豪華キャストが共演。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任でお願いします)
 公開初日の11月3日(金)にはTwitter上に続々と投稿がポストされて、観賞意欲をくすぐられました。
 先送りするのはもったいない、と考えて、翌4日(土)に観に行ってきた、というわけです。
 感想の方はと言いますと、、、う~ん…。あんまり文章が思い浮かばないんですよねえ。
 その原因は、たぶん「(今作の)ゴジラ怖すぎ」なのだと思います。怖すぎて苦手意識があるのかも……。
 怖かった理由の一つが時代設定にもある気がしています。
 終戦直後の東京、という、私自身が実際に見たわけではないけど確実に実在していた世界。そしてその精緻な描写に絶妙なリアルさを感じました。ゴジラはもちろん創作物ですが、絶妙なリアルさどうしのマッチング度が、これがまた絶妙でした。他のゴジラ作品にはない怖さでした。
 また、ほかの方のレビューでも見かけますが、今作のゴジラは殺意がエグかったです。
 そして、本作のキャッチコピーでもある「生きて抗え」。終戦の前後を描くことで、非常に鮮烈なメッセージとなっていました。
 主演のおふたり(神木隆之介さん、浜辺美波さん)ともすばらしい演技で、その思いが痛いほど伝わってきました。
 前作「シン・ゴジラ」とは、ある意味で対極的な作りだったと思います。
 シン・ゴジラと対比して考察すると、それぞれの特徴が鮮明になるかもしれませんね。

【予告】映画『ゴジラ-1.0』《2023年11月3日劇場公開》
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【映画レビュー】 グランツーリスモ (吹替) (ネタバレあり)

2023-10-09 14:26:37 | 映画



◆解説◆ (「映画.com」より転載)
 世界的人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。
 ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。
 主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、指導者ジャックをデビッド・ハーバーが演じる。監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任でお願いします!)
 ソニーからプレーステーションが発売されたのって、1990年代の半ばごろかと思いますが(ちゃんと調べてない)、そのソフトのなかで衝撃的だったのが「グランツーリスモ」でした。とにかくリアリティが高く、第1作と第2作はずいぶんとハマりましたし、第4作ぐらいまでプレイするなかでステアリングコントローラの購入まで手を出して、自動車レースの世界にいるかのような気分を楽しんでいました。
 そのグランツーリスモの世界から実際のレーサーを誕生させようというプロジェクト(実話)のことはもちろん知っており、とうとうシミュレーターがレースの入り口になりうるところまで来たのか……、と驚いたことはよく覚えています。
 そんなバーチャルとリアルの境目がはっきりしなくなっていることがこの映画の特徴かと思います。
 レースの走行映像がたぶん全編CGで、人が介在するところ(ピットとか)が実写なのだと思うのですが、その違いが全然見分けられませんでした。ここ十年ほどのレース映画は「ラッシュ -プライドと友情-」「フォードvs.フェラーリ」などがありましたが、そのいずれもレースの走行映像はすばらしかったです。その映像のクオリティの高さには「グランツーリスモ」というゲームが果たした大きな役割のことを感じずにはいられませんでした。

▼マシンの主役は日産GT-R (R35)。それを生産しているのは……
 日産GT-Rと言えば、世界に誇る日本のスーパーカー。
 それを生産しているのは、栃木県上三川町の日産自動車・栃木工場なのです。
 日産自動車・栃木工場からほど近いインターパークの映画館(MOVIX宇都宮)で観賞しました。
 そう。「日産GT-Rを作っている工場に世界でもっとも近い映画館で観た」のでした (笑)

▼ニュルブルクリンクでの事故のこと
 このエピソードは知りませんでした。
 「あれは事故だから」という主役側の観点だけの描写となっていて、観ていてすっきりしないエピソードになってしまいました。

▼フィーチャーされる日本
 プレーステーションを生んだのはソニー。GTアカデミーを創設したのは日産自動車。
 主人公が日本を訪れるシーンももちろんあって、日本が大きくフィーチャーされてました。
 昨今のインバウンド需要の大きさの理由の一端を感じますねえ。

▼日本語吹き替え版の良さ<その1>
 吹き替えの声優さんたちの良い声にニヤニヤしちゃいました笑。
 主要キャストは、このような感じでした。(敬称略)
 ・ヤン・マーデンボロー:アーチー・マデクウィ(松岡禎丞)・・・本作の主人公
 ・ジャック・ソルター:デヴィッド・ハーバー(三宅健太)・・・ヤンを育てる優秀なチーフエンジニア
 ・ダニー・ムーア:オーランド・ブルーム(三木眞一郎)・・・GTアカデミーを発足させる人物
 ・ヤンの恋人オードリー:(鬼頭明里)・・・ヤンの恋人
 ・山内一典:平岳大
 ・ヤンの父役には大塚明夫さん
 ・ヤンの母役には園崎未恵さん
 ・ヤンの弟役には鈴木達央さん、

▼日本語吹き替え版の良さ<その2>
 エンドロールで流れるT-SQUAREの「CLIMAX」は、レースの疾走感を感じさせる胸熱ナンバーでした。なお、このテーマ曲は、日本語吹き替え版のみ対応ということです。

本編映像<ルーキー VS ベテランたち>『グランツーリスモ』全国の映画館で上映中 #映画グランツーリスモ
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久しぶりの映画館

2023-10-02 18:27:00 | 映画
定時で終業して映画館に寄り道しました😊











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【映画】 劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 (2023.05.05)

2023-05-05 20:21:00 | 映画
テレビドラマにハマりまして、劇場版ももちろん(?)観に来ました!

鈴木亮平さんのドクター役がとてもいい!









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【映画】 シン・仮面ライダー

2023-04-02 11:06:00 | 映画
きのうにレイトショーで見てきました。
鑑賞特典はこんな感じでした〜





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【映画】 TANG

2022-08-16 20:42:00 | 映画
8月16日 20:50のレイトショーで観ます〜







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【映画】 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

2022-06-08 20:41:00 | 映画
これから観賞します!
t-isoami、行きまーす!





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【映画レビュー】 シン・ウルトラマン (ネタバレあり)

2022-06-06 23:21:34 | 映画


◆解説◆ (「映画.com」より転載)
日本を代表するSF特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、「シン・ゴジラ」の庵野秀明と樋口真嗣のタッグで新たに映画化。庵野が企画・脚本、樋口が監督を務め、世界観を現代社会に置き換えて再構築した。「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。主人公・神永新二を斎藤工、その相棒となる浅見弘子を長澤まさみが演じ、西島秀俊、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり、田中哲司らが共演。劇中に登場するウルトラマンのデザインは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの美術監督として同シリーズの世界観構築に多大な功績を残した成田亨が1983年に描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっている。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任でお願いします!)
 私の年代は、子どもの頃の記憶の先頭のところに昭和のウルトラマンシリーズが存在している年代です。自分の希望で最初に買ってもらった本がウルトラマン大図鑑的なもので、最初に買ってもらったレコードもウルトラマンのものだったと記憶しています。初回放送ではなく、早朝の再放送で見ていました。
 そのウルトラマンが、庵野さん脚本でリブートされました。
 この「リブート」というのが、今作の位置づけを端的に示しているものと感じました。
 過去作の補完でも上書きでもなく、基本的に同じ設定同じ筋書きをたどりながら、現代の事情に合わせた物語を最新の映像美で魅せることに重きを置かれていたように思います。
 初代ウルトラマンの明るくてコミカルなやり取りを継承しているところが随所にあって、にこにこしながら観ることができました。
 細かくネタを拾うとキリがなくなるほどで、そこを楽しむのがこの作品の醍醐味なのかな、と感じました。

▼ウルトラマンの美しさ、特撮シーンの映像美
 正しくは「特撮」ではないのでしょうが、登場の場面のほか、スペシウム光線の発射シーンなど、迫力ある場面を堪能できました。そして、ウルトラマンのスタイルと質感の美しさは、ほんとうにすばらしい!夜の戦闘シーンはとても美しかったですねー。

▼斎藤工さん演じるウルトラマン
 ウルトラマンに憑依(?)された後の神永(斎藤工さん)の超然とした雰囲気が印象的でした。ベータカプセルでの変身シーンもキマッてた!
 禍特対のメンバーがみないきいきしていて、こちらも好印象でした。

▼たくさんのオマージュ
 具体的に書いてしまうと、ただのネタバレになってしまいますので、限定的に……。
 外星人0号メフィラスを演じた山本耕史さんがハマり役でした!ていねいな口調なんだけど、覚えたての地球語(?)の使いまわしが不自然なのが妙におかしかったです。居酒屋のシーンは、ウルトラセブンのメトロン星人の回と重なりました。

▼登場を期待していた怪獣たち
 初代ウルトラマンと言えば、名物怪獣がたくさんいましたので、取捨選択には意味があったのだろうな、と感じました。怪獣退治が主になるエピソードは取り上げられなかったような印象でした。
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【映画】シン・ウルトラマン

2022-05-15 20:21:52 | 映画
観てきました~。あとでレビューを書こうと思います。


※公式サイトよりスクショ転載

映画『シン・ウルトラマン』予告【2022年5月13日(金)公開】
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【映画レビュー】 ドライブ・マイ・カー (ネタバレあり)

2022-02-24 01:39:14 | 映画
海外の各賞を受賞し、米アカデミー賞の複数部門にもノミネートされている本作品。
原作未読、事前の情報収集もほとんどせずに観賞してきました。
主演の西島秀俊さんは、とっても好きな役者さんです。男性としては、あのような容姿を得たいですし、素の人柄も穏やかそうで知的な印象です。
クルマが重要な役割を持っていることも、本作品に惹かれた理由の一つです。



◆解説◆ (「映画.com」より転載(抜粋))
村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのみさきを三浦透子、物語の鍵を握る俳優・高槻を岡田将生、家福の亡き妻・音を霧島れいかがそれぞれ演じる。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任で!)
深みのある作品で、私の文章力では簡潔にまとめることができなさそうです。
ですが、ずっしりと重たいものを受け取った思いが強く、これを書き残しておかないのはもったいありません。レビューとして、以下、思いつくままに書かせてもらいます。

▼普遍性のあるテーマ
主人公は演出家であり舞台俳優。登場人物たちも、いちぶの裏方さんたちをのぞけば役者や脚本家であり、私の日常とは接点のない世界が舞台である。
しかし、夫婦の形や家族の形というのは、住んでいる世界を問わず、誰の身にも存在するもの。家族の形というのは、一見して平凡を装っていても外から見えづらい深く困難な悩みを生じうる。そしてそれは、他者の介入を許さず、あるいは無神経な介入によって、さらに混沌を引き起こす。
そのような表層には出てこない、だが誰もが抱えうる心の奥底のけっして浅くはないわだかまりをえぐる普遍性を持つ作品であると感じた。

▼「向き合うこと」と「伝え合うこと」
登場人物たちのそんな悩みを消化させるために、各人は自分の思いを必死に絞り出す。車中という絶妙な空間が彼らの関係性に大小の変化を生み、クルマを遠く走らせてたどり着いた地が、彼ら自身の心境を整理させ、その心境を吐露させる。
「向き合うこと」と「伝え合うこと」というのは、私自身がここ十年あまりの間、大切にしている考え方とふるまい方で、前に進むために大小必ず影響を及ぼしていたことである。
本作品のなかで、私がもっともはっきり受け取ったメッセージがこの2点であり、これらが普遍性のあるテーマであることを再認識した。

▼案外わかりやすいフラグと伏線の回収
物語の展開を理解するうえで、けっこうしっかりしたフラグが立つことも本作品の特徴であると感じた。テーマ自体が暗示されていることに対して、物語の展開は案外わかりやすいと感じることができ、先に待ち受けるネガティブなできごとをすんなりと受け入れやすい。
多言語や外国手話を用いた作劇場面も、多様性の描写だけではなく、意思疎通を深めることで、テーマを補完していることを感じ取ることができた。
ラストで、ドライバーのみさきが吹っ切れた様子で、異国の地で赤いサーブを一人で走らせるシーン。みさきにも家福にも救いが訪れたことを観る者に感じ取らせる秀逸なエンディングで、じわじわとした感動に包まれた。

▼【個人的ツボ】「広島」と「ドライブ」の組合せ
現職に就いて以降、広島を訪ねる機会が数度あり、広島は、私の好きな町の一つである。
広島で新幹線を降りてクルマを借りて、広島周辺を行動したり、山口まで足を伸ばしたりというパターンで、訪問したときはいつも好天に恵まれて、美しい街並みや瀬戸内の光景にすがすがしい気持ちになる。広島周辺のクルマ移動って、目に映るものが美しくて新鮮なものばかりだ。
物語に登場した多くの場所は、残念ながら訪ねたことがないところだったが、登場人物たちの心持ちに変化が訪れるのには、不思議な納得感があった。
当初の撮影計画では、韓国・釜山を舞台にする予定が、コロナ禍により撮影地が変更されたのだとか。広島×ドライブという組合せは、私にとってはそれだけで満足感があり、広島を選んだ制作サイドの思いに共感している。


私なりに精一杯書いてみましたが、まだまだ読み取り不足のことがたくさんあると思います。
長文にお付き合いくださりありがとうございました。

[YouTube] カンヌ国際映画祭 全4冠!映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告
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映画「ドライブ・マイ・カー」@MOVIX宇都宮

2022-02-20 16:41:00 | 映画
仕事帰りに観に来られるのが良かったのだけど、平日夜に上映回がないので、きょう(日)に観に来ました。

アカデミー賞にノミネートされている本作品。
どんな作品なのかな。楽しみです。






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【映画】機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

2021-06-15 20:26:00 | 映画
仕事終わりに観にきました。
もともとは2020年の6月公開?だったのかな。
ようやく公開となりました。
特別上映(1,900円固定)ということで、クーポン券やレイトショーの適用はありませんでした。
けっこうお客さんがいるみたいです。





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【映画レビュー】 騙し絵の牙 (ネタバレあり)

2021-04-20 00:33:46 | 映画
こちらも予告編で見つけた作品。
2019年「蜜蜂と遠雷」でのピアニスト役の繊細な演技がすばらしかった松岡茉優さんと、大河ドラマや池井戸作品での好演が印象的な大泉洋さんがともに主演です。



◆解説◆ (「映画.com」より転載)
「罪の声」などで知られる作家の塩田武士が大泉洋をイメージして主人公を「あてがき」した小説を、大泉の主演で映画化。出版業界を舞台に、廃刊の危機に立たされた雑誌編集長が、裏切りや陰謀が渦巻く中、起死回生のために大胆な奇策に打って出る姿を描く。「紙の月」「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督がメガホンをとり、松岡茉優、佐藤浩市ら実力派キャストが共演する。出版不況の波にもまれる大手出版社「薫風社」では、創業一族の社長が急逝し、次期社長の座をめぐって権力争いが勃発。そんな中、専務の東松が進める大改革によって、売れない雑誌は次々と廃刊のピンチに陥る。カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが……。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任で!)
「騙す」ということばから、意地汚いこととかを最初にイメージしてしまいますが、そうではありませんでした。人を貶めることが第一義の「騙す」ではありません。「仕事しているなかで、こういうこともあるよね。」というのが感じたところです。ただ、「騙す」ということばを作品タイトルに用い、意味深な予告編を製作したこと自体が「騙し」でした。
大泉洋さんは、立て直しを目指す雑誌の編集長の役でした。
仕事ができるリーダーという点では、「ノーサイドゲーム」でのGM役とかぶりますが、あの作品でのヒーロー然としたキャラクターとは異なり、腹黒で戦略家のフンイキがあります。
松岡茉優さんは行動力のある新人編集者役を初々しく演じています。
……。初々しく?初々しい役に松岡茉優さんほどの実力者を配役する必要ある…?
この辺が見どころです!

映画『騙し絵の牙』【予告編】大ヒット上映中!
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【映画レビュー】劇場版『奥様は、取り扱い注意』 (ネタバレあり)

2021-04-20 00:01:10 | 映画
TVシリーズは見ていませんでしたが、映画館で見た予告編がきっかけで観賞しました。



◆解説◆ 「映画.com」より転載
綾瀬はるかと西島秀俊が元特殊工作員と公安エリートの夫婦を演じた人気ドラマの劇場版。特殊工作員だった過去を持つ専業主婦の伊佐山菜美と、現役の公安警察であることを隠しながら菜美を監視するやさしい夫・伊佐山勇輝。半年前、ある出来事により菜美は記憶喪失になってしまい、2人は桜井久実と裕司に名前を変えて、小さな地方都市で新しい生活を始めていた。2人が新生活を送る珠海市では、新エネルギー源「メタンハイドレード」の発掘をめぐり、開発反対派と推進派の争いが激化していた。そんな中、新エネルギー源開発の裏でロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいる事実を公安が突き止める。勇輝が公安の協力者になるか特殊工作員だった妻を殺すかの選択を迫られる中、菜美は大きな事件へと巻き込まれていく。菜美役を綾瀬、勇輝役を西島が演じるほか、岡田健史、前田敦子、鈴木浩介、小日向文世らが脇を固める。監督は「カイジ ファイナルゲーム」の佐藤東弥。

◆感想◆
綾瀬はるかさんと西島秀俊さん、二人の整った顔立ちや引き締まったスタイルを見るだけで眼福でした。
二人ともとても好きな役者さんです。笑顔とシリアスの落差が心地よいです。
ハードなアクションも見ごたえがありました。綾瀬さんの肘打ちが痛そうだった…。
その前までに、ファーストラヴやエヴァンゲリオンなど重苦しい物語を見ていたので、ある種痛快な物語で安心感がありました。


劇場版『奥様は、取り扱い注意』予告【2021年3月19日(金)公開】
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【映画レビュー】シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| (ネタバレあり)

2021-04-19 23:32:17 | 映画
2007年「:序」、2009年「:破」、2012年「:Q」に続く最終章。
2度の公開延期(2020年6月→2021年1月→2021年3月8日)を乗り越えて、ついに公開されました。
公開初日からTwitterなどに話題があふれたことから、「早く見届けたい」思いが強くなり、公開4日目の3月11日に観賞してきました。



◆解説◆ (「映画.com」より転載)
庵野秀明監督による大ヒットアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの最新作にして完結編。1995~96年に放送されて社会現象を巻き起こしたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築し、4部作で描いた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。2007年に公開された第1部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、09年の第2部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、12年の第3部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に続く今作は、「新劇場版」シリーズの集大成となる。テーマソングは、これまでの「新劇場版」シリーズも担当した宇多田ヒカル。ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任で!)
後半のカタルシスとの対比を作り出すためとはいえ、前半パートのシンジの落ち込みっぷりがひどいうえに長くって、見ていて陰鬱な気分がとてつもなく長く感じました。
乱暴な言い方をすれば、TVシリーズも、旧劇も、新劇も、すべてが前振りで、その伏線をぜんぶ回収しました、っていうのが本作品。新劇が始まる当初は「REBUILD」と称していたことが示す通り、旧劇までの作劇をやり直したかったのかな、と感じたのが正直な感想です。劇場版の機動戦士Zガンダムと同じことだったのではないかなあ。
後半パートのエヴァどうしの戦闘シーンは破天荒な展開で、物語のつながりを考えることは止めて見ていました。庵野監督の独特な心理描写でもあり、TVシリーズの最終回に対するアンサーなのだと思います。
考察に挑むと果てしない思考の深みに堕ちてしまいそうで止めますが、ひとつ言えるのは、今作タイトルの「:||」は、くり返しを意味する音楽記号を連想させるミスリードをねらったものだと思いました。「(新)劇場版:」までがシリーズ名で「||」は音楽記号の終止線の意味であったと思います。
ぜんぶのことが理解できたわけではないけど、どうやら完全に終わったようで良かった、といったあたりがほど良い感想ということになるのかもしれません。
…いや。「ぜんぶのことが理解できるわけあるはずない」ということが、庵野監督が伝えたかったことなのかも…?
マリの明るいキャラクターが好きだったので、最終的にヒロインの座を射止めたのはうれしくなりました。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告【公式】
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