ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

表現の自由にも限度が

2010-03-16 09:23:56 | つれづれ日記

 アスファルトの隙間から這出てる雑草が青々としてて

ああ、春が来たのねーーと実感 銀杏のはっぱも出るでしょう

 

 東京都の2次元児童ポルノ規制、

    ちばてつやらが反対の記者会見 

 

 漫画やアニメ、ゲームに登場する服装などから18歳未満と

  想定されるキャラクターを「非実在青少年」と規定。

 こうしたキャラクターとの性行為を主題とする2次元児童ポルノ

  販売について、業界に自主規制を求めた上で、婦女暴行などの

  場面がある悪質な商品を「不健全図書」に指定、

  青少年への販売や閲覧を禁じる。

 

 里中満智子

 「ある作品への感想は個々人で異なる。一つの見方だけで規制を  

 かけるのは危険」

 日本出版労働組合連合会

 「創作活動の場で過剰な自粛が行われ、表現活動が萎縮する」

 ちばてつや

  「文化や表現など新しいものが起きるときはいろんな種類の花が咲く。

  スミレやサクラなどかれんな花もあれば、ジャングルで形もにおいも

  すごいラフレシアのような花もあるが、根っこですべて繋がっている。

  『この花は汚い』と根を断つと、植物群全体が滅ぶ」

 永井豪

  「私は『ハレンチ学園』で世に出てきた。当時もたたかれたが、

  規制が始まるとこの作品も確実に出せない。

  くさい物にはふたをしろと規制するとかえってゆがんだ人間が増える」

 都小学校PTA協議会

  「目をふさぎたくなるような漫画などが書店に置かれている」

 

 私の意見はPTA協議会と同じです。

  近所の本屋のコミック売り場のフロアでは、一番目につく所に

  フラワーコミックスが置いてあり、平積みになった新刊の半分以上は

  女子高生とカレシのHシーンが表紙になってるし、壁一面がボーイズ

  ラブの漫画ばっかり 

 

 漫画家さんや出版界が心配する「表現の自由が失われる」という

  気持ちもよくわかります。今、意見書を提出している方々の漫画で

  育って来た世代ですから

  昔、月刊少女フレンドに掲載されていた里中満智子の漫画は大人

  っぽさが漂っていて、ラブシーンも多くて、小学校低学年だった私は

  どきどきしながら読んでました。

  (「明日輝く」とかね)

 

 性描写という点では「ベルサイユのばら」の第7巻のキスシーンと

  8巻のベッドシーンは小学生の間で評判になって、みーんなその巻

  ばっかり回し読みして「すごいねーー」とか言ってましたし

  「デザイナー」のベッドシーンにも「ひょえっ」と思った口で。

  当時、里中さんと一条ゆかりはそういうシーンが多いので有名だった

  記憶が・・・・

 

 まして「風と木の詩」を描いた竹宮恵子に至っては、今の

  ボーイズラブの原点を作ったような人で・・

 (無論、萩尾望都がその大元にいるわけですが)

  他にも木原敏江とかーー青池保子とかーー今や宝塚の定番になっている

  作品を描いている人達によって、そういう世界をしったのです

 

 自分達が子供だった時代を美化するわけではありませんが、

  彼らが描いていた性描写の根底には「」があったと思うのです

  愛ゆえに悩み、愛ゆえに苦しみ、昇華し・・・という盛り上がりの過程で

  のラブシーンでありベッドシーンであったはず。

  「風と木の詩」なんて、確かにし最初読んだ時はびっくり仰天して

  ただの物珍しさで読み通したようなものですが

  「山なしオチなし意味なし」のやおいの世界において、初めての

  「芸術性」を表現した作品だと思います

  だからこそ、その後「JUNE」っていう雑誌が出たり、「ボーイズラブ」

  というジャンルが定着したわけでしょう?

 

 ところがっ 今、問題になっているコミックは、そこに「愛」なんて

  ありません (嘘だと思うならネットカフェでフラワーコミックスを

  読んでみてくださいな)

  そこにあるのは「支配と服従」「徹底した女性差別と虐待」「レイプ」

  「欲望」オンリーです

  考えても見てください。女子高生が一日中SEXの事だけ考えて

  下着をつけないで学校に行ったり、レイプ願望を持ちながら生活

  したり・・あるいは一人Hするシーンのどこに「芸術」があると

  それって表現の自由というなら「ポルノ指定」して、別な場所において

  欲しいですよね

  そういう本がレジのすぐ側、一番目立つ所に平積みになっていたり

  壁一面にある・・・という所が問題なんです

 

 何で平積み?何で目立つ場所?売れるからですよ。

  その辺りをうろうろしている女子高生達の会話に耳を澄ませていると

  「買おうっかなーでもこの間、お母さんに見つかって全部棄てられた」

  「やばいでしょ」

  「わりと好きかも・・・・」

  ボーイズラブばっかり読むオタクな女子学生に聞けば

  「ボーイズラブの方が清潔に見える」って・・・・

  (気持ちはわからなくはない。じゃあ、フラワーコミックスを読む人

  より健全なのか?でも、中学生の分際で「上か下か」「どっちが支配者?」

  みたいな会話してるって怖くないですか?)

 

 ポルノをポルノだと割り切って読むのと、「いいや、これは普通の漫画」

  という認識でポルノを読むのとどっちが罪?

 

 結局、「それは受け手の問題」という事になるんでしょうけど、

  そういうものばかり提供する出版社や漫画家の見識を疑います

  今、問題になっている漫画は永遠に読み継がれるものではなく

  買ってもすぐブックオフ行きか、棄てられる運命のもの。

  描いている作家の方々はそういう扱いを受ける事になんら違和感が

  ないんでしょうか?

  その昔、私達は漫画から沢山の知識を得ました

  多分、私の知識の半分以上は漫画から得たものだし、漫画を読む

  事によって興味の範囲が広がり、新書を読み、勉強し・・・となって

  いました

  こういっちゃ何だけど、今時の女性中高生には「ベルサイユのばら」も

  難しくて文字が多くて読めないし、本を読み解くという事をしないでしょう?

  ゆえに宝塚を見ても「これは難しいからつまんない」

  「意味がわからないから駄作」「超古っぽいから駄作」みたいな感想

  しかもてないわけで・・・・・さらに言うなら「女の子である事に誇りを

  もてない」「若さだけが取り得だと思ってる」ようなのばっかりで。

  でも、本屋に行っても、そういう漫画ばっかりだったら仕方ないのかも

  と、思います。

 

 「規制の範囲が曖昧だから表現の自由に抵触する」というなら

   小学館のフラワーコミックスとか限定してもいいですよ。

  時代は変わってるもの。里中さんもちばさんも永井さんも、どうか

  本屋さんへ行って実際に手にとって中身を読んでみてくださいな。

  全てはそれから言って欲しいです。

  

 

 

コメント (6)
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