ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

さよなら水夏希3

2010-09-08 16:26:15 | 宝塚コラム

 アクア5で雪組の広告塔に

「エリザベート」公演中に「世界陸上」の開会式に出る為「アクア5」を結成。

「六甲のおいしい水」がスポンサーにつき、その後はバラエティから歌番組

まで、これでもかっ と、いう程テレビに出まくり

ヅカファンにとって楽しいテレビライフを送れたと喜んでいます。

テレビの収録は休演日に行われる事が多く、ゆえに一日も休みがない状態

だったと聞きます。

それでも、最初は硬さが取れなかったアクア5のメンバーが画面の中で

品性を保ちつつよく喋ったり笑ったりするのは楽しかったし、水君の話の

うまさは誇らしかったですよ

かつて宝塚の広告塔として真矢みきとか真琴つばさらがいましたが、

その二人の遺伝子をしっかり受け継いでくれたんだなあと・・・・ (涙)

通常のトップスターとは違ってテレビやライブでは素顔や性格がよく

わかります

お姉言葉でちょっと乱暴に話しながらぐいぐい引っ張ってくれたり、

挨拶のたびに笑わせてくれたり、退団者を前にして泣いたり・・そんな

素の水夏希は人間として本当に魅力的だし、頭がいい人なんだなあと

感じました。

 

 体育会系トップスターとして

雪組ってお稽古の時間が長いそうですが、表面的には小さくまとまって

いるというような印象がありました。

元祖・体育会系組といえば星組だったなあと思うんですが、水君がトップに

なってからの雪組はまさに「体育会系・全力で突っ走ります」な組に

変貌を遂げたような?

水君は自分の出番の合間にも下級生をチェックしてて、色々こまごまと

駄目だしをするタイプらしく、個人的には「口うるさいお姉ちゃん」という

感じに見えるんですが。(フォローしてたのは彩吹真央かなあ)

でもその口うるささは「私の事を見ててくれるんだ」という安心感に繋がり

自然と下級生がついていく・・というような状況になったのでしょう。

作品を重ねるごとに、それぞれの演じ方が熱くなっていくのが手に取る

ようにわかり。その頂点が多分「マリポーサの花」「ソロモンの指輪」

だったんじゃないかな

特に「マリポサ」「カラマーゾフ」の東京公演のビデオを見ると、ついつい

集中してしまい、フィナーレに近づく程こちらの心が熱くなっていくのが

わかります。それ程にまとまっていたんだなあと。

私たちヅカファンが宝塚に求めるもの → 団結力 この一語なんですよね。

ただ単に演技が歌がダンスが・・というなら他のカンパニーをみればいい。

でもどうしても宝塚じゃなきゃ駄目というのは、一つの組に長くいる事で

トップと組子が阿吽の呼吸で舞台を見せてくれるという爽快感に

他ならないのです 

組としての団結力、トップスターを頂点とする団結力。この二つを見たいが

為に劇場に通うのです。互いを信頼しきった彼らを見る時、観客として

至福の時。

ましてや水君は「客席参加型」の舞台を多数見せてくれました 

観客を大事にしてくれるその姿勢には頭が下がりましたし、ファンとして

本当医嬉しかったです。ありがとう。

 

 コメディエンヌとして

「フィガロ」以来、水君はコメディが不得意なのかと思っていたらとんでも

ない 「君を愛してる」「仮面のメサイア」「ロシアン・ブルー」

アドリブ全開のコメディを沢山見せてくれました。日替わりアドリブが

大好きだった私にとっては万々歳 当意即妙というか、それは

バラエティに出演する時も才能は生かされて。楽しませて頂きました。

 

 代表作は?

1位・・・「マリポーサの花」のネロ

     「ソロモンの指輪

2位・・・「カラマーゾフの兄弟」のミーチャ

3位・・・「スサノオ」のアオセトナ

4位・・・「ホテルステラマリス」のアラン・ケンドール

5位・・・「鳳凰伝」のバラク

でしょうか?

水夏希といえば屈指のダンサーというイメージですが、不思議と

ショーでの印象的な場面っていうのがあまり思いつかなくて

カルナヴァーレ睡夢」での彩吹との激しいダンスとか、愛原との

デュエットとか・・・そんな印象かなあ。

 

 結構ハプニングが多かった

水君といえば、私にとっては「ハプニング」なんです。1公演せいぜい1回か

2回しか見ないのにどういうわけかそういう場面に出くわしてしまうって

事は相当失敗が多い人なんでしょう(笑)

台詞をかむなんて日常茶飯事。でも「エリザベート」でかんだ時は思わず

ドキっとしました。宙組時代「テンプテーション」のときかな?

何かを落としてしまい、お客さんに拾って貰ってたし。

霧のミラノ」でも間違ってたし、「風の錦絵」で扇を落としてまたどきっ

アクア5でも振りを間違ってたり・・・それが楽しくてハプニングに

出くわすと「やった」とか思ってしまう私ですが。

 

 満身創痍でもなお・・・

忙しすぎたのか、雪のトップになってからは公演毎に怪我が囁かれ、

大劇場と東京で振り付けが変わるなんて事がざらになってしまいました。

ダンスも軽いステップ系が多くて、リフトもないし。

ダンサーなのにこれは本人も辛いだろうなと思います。

トップになり、アクア5結成後は本当にお休みがなかったみたいだし

さらにメディアへ露出やらスカイステージへの出演やら、これでもかと

いう程にお仕事をこなしていた水君

さらにガチガチに硬い相手役を与えられてすっかり「水先生」になりきって

いたし。正直、心の平安なんかなかったんじゃないかな。

特に、彩吹真央・未来優輝退団のあれやこれやは激しく心を傷つけたと

思うし 性格が素直でまっすぐで、でも長女気質というか、弱みを

見せないように頑張っていたんでしょう。

雪のトップになる時もかなりプレッシャーがあった筈だし。

そんな彼女の真横に常に支えてくれる二番手と副組長がいた事が

幸いでした 二人の助力があったればこそ水トップ時代の

黄金期が来たのだと思います。

それだけに順当に譲りたかっただろうなあ・・・・・

(大月さゆちゃんにも「本当に可愛いねえ」を連発してた水君。本当は

相手役にしたかったんじゃないの?)

20年ぶり(?)の二番手退団と、色々ある相手役、さらに噂の96期の

最重要生徒が雪に配属・・・と晩節は多事多難

せっかくここまで築いて来た団結力がぷちっと切れてしまいかねない状況

ではないかと危惧する程。

劇団への貢献度、観客への思いやり、組のトップとしての管理能力

全てにおいて優れていた水夏希の最後・・・もっと歌劇団は大事にして

欲しかったと思います。

 

ともあれ、今後はどうするんでしょうか。

どういう人生を送るにしても、頭のよい水君の事だからきっと乗り切って

くれると思います。

銀座の母には「婚期は過ぎている」って言われたけど、これからよき

伴侶を見つけてもいいんじゃないかな?

外の世界で新しい「水夏希」を見せてくれる事を願っています。

本当にありがとう。忘れません・・・・忘れません・・・・・

 

 

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さよなら水夏希2

2010-09-08 15:20:54 | 宝塚コラム

 特出に組替え

ホテルステラマリス」でも評判がよくて、宙の次期トップは水君なんだな、

きっと彩乃かなみと組むんだろうなーーと楽しみにしていたらば。

いやーーな噂があちこちから。

新専科制度が出来て、もはや専科生がどこに落下傘してもおかしくない

状況での組内二番手というのはやりにくいですよね。しかもトップコンビとも

あまりうまくいってないなんて噂を聞けばハラハラします。

だから「スサノオ」に特別出演すると聞いた時から「もしかして雪へ?」

という予感があったのです。

雪組といえば、3兄弟体制をとった時から不可解な事ばかりする組で

油断できないという思いが常にあり、私としては生え抜きの貴城けい

大事にして欲しい。雪トップとしてふさわしいと思っていたんですけど。

 

でもそんなファン思いは別にして「スサノオ」のアオセトナは大評判に

今でもはっきりあの緑色の髪で「欲しいものを言ってごらん」と歌う

姿が頭に浮かびますが、水アオセトナに洗脳されちゃった私は

素直に「喜び組」に入りたいと思いましたともっ

 

 雪組のトップに

宙組では水君は下級生にとても慕われていたそうです。面倒見がよくて

相談に乗ってくれる人という事で

なんせ 当時の宙トップコンビは自分達の世界に入り込んでて

下級生どころじゃなかったようですし。

だから水君が雪に組み替えになった時は、下級生一同大泣きしたと。

でも「水さんの未来を考えるとその方がいいんだ」とみんなで納得したと

いう話を聞きました。

そうはいっても・・やっぱり複雑な気分ではありました。

別に雪ファンじゃなかったけど、初演の「エリザベート」から延々と見続けて

いるし、朝海と貴城の相性はとてもよく見えたし、そこに水を差さないで

(しゃれになっちゃった)欲しいと願っていたのも事実

でも「霧のミラノ」を見た時、「ああ、かしげちゃんは組替えか退団なんだ」と

確信しました。

ちょっと長い軍服を脱ぐシーンが妙に涙を誘ったんだよねーー

かしげのカールハインツも素敵だったけど、水君のサルバトーレは絶品

でした

衣装がよく似合っていたししゃれてて粋で・・恋人に「エンマ」って語りかける

時の色気っていったら 水夏希恐るべしでしたよね。

 

結局、貴城は宙へ。そして水夏希は雪組のトップスターへ。

落下傘にならなかったのは幸いだったと思いますが、月組から花組を

経て宙組へ。途中、雪と星に特出した流浪のスターは雪組に来て

ようやく安住の地を得たのでした。

思いのほか時間がかかったような気がしますし、雪に来てからは早かった

ような気もしました。

 

 心配したけど・・・・・

 

クリスマスにコムちゃんを見送って、水君はすぐに中日劇場のお稽古に

入ったんでしたっけ?

その前に花組では彩吹真央の雪への移動が発表され、私は「コムちゃんの

退団で雪と縁が切れると思ったのに・・でも古巣に戻ってくれるのは嬉しい」

なんて暢気に考えていました。

花組の新人公演時代や「ロミジュリ99」を見ていなかった私は水と彩吹の

絆の強さを知らなかったんです。

後にゴールデンコンビとなる二人の再会は「星影の人」でしたね。

 

最初、とても心配しました。

水君の顔に沢山の吹き出物が出て、それが全然治らないなんて話を聞き

「あれはストレスよねーーかなり痩せたし。げっそりよ」なんてファンの方に

聞いて「大変なんだなあ」と思ったり。

星の娘役トップだった白羽ゆりが新しく相手役として戻って来たわけですが

湖月相手の時は華奢にみえたとなみちゃんが、水の相手になるとやたら

大柄に見えて、「大丈夫か?」と思ってしまったのも事実。

お披露目が「エリザベート」と聞き、「ひょえーー歌えるのか?」とまた心配。

ファンでもないのに水夏希のトップスターとしてのお披露目は心配事だらけ

でした。

その後、アクア5が結成されて怒涛のトップスター生活が始まるなどとは

思いもよらず・・・・でした。

 

 

 

 

 

 

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さよなら水夏希1

2010-09-08 14:27:29 | 宝塚コラム

 今日は台風・・・でも私が住んでいる地域ではおよそ2ヶ月ぶりの

雨で本当に嬉しい。なんせ雑草すら枯れちゃって悲惨な事になってましたから。

とはいえ風は困るなあ。また傘が壊れちゃうもの

 

 さよなら水夏希 

 

 特別ファンじゃないけど

いやーー観劇を始めた時から話題になっていて、何気なくずっと見てた

男役さん。それが水夏希の印象ですね。

実は昔はそんなにいい人だと思ってなかったのね。

それというのも、ねったんのディナーショーの時、私は一番後ろのテーブル

にいたのですが、そのすぐそばの椅子に座って見てたのが水夏希

わりとぎりぎりに入って来た印象でサングラスかけて足組んで、全く表情が

見えない

一緒に座っていた久路あかりなどの娘役達はさかんに「ねったん」と

手を振ったりしてたんですけど、水君は微動だにしてなくて。

「態度でかい」と思ったんですよ・・・(すみません)

でも、今思えば、彼女、宙の二番手だったでしょう?その気になれば

他の宙組生のように前方のテーブルの真ん中に座っていてもおかしく

ないんですよ。実際、この日は千秋楽で宙組上級生が多数テーブルに

ついており、初ディナーショー経験者としては「身内よりもファンを大事に

すべきでは」と思った程

でも、水君がわざわざ一番後ろの椅子にいたという事は、まさに

「駆けつけた」状態だったんでしょうね。

ねったんとの接点だってそんなにないのに・・・・ いい人じゃん

サングラスを外さなかった事くらいは大目に見よう

でも、なんとなく水夏希ってツンツンしているのかなーーと思ってしまい。

 

 出会いはNON STOP

私が始めて東京宝塚劇場へ行ったのは月組、天海祐希の

ミー&マイガール」で以来、月組はずっと見続けたわけですが、この時に

新人公演でビルを演じていたのが彼女らしいですね・・・

無論、そんな事知る筈もなく。

でも次の「CANCAN」はダンサーの中にいたかな・・・程度の印象。

なんせほら、当時の月組って大和悠河上げがすごかったから

それに成瀬こうきの方に目が行ってたかも。

でも、強烈に印象に残った公演が久世星佳のさよならバウ

「NON-STOP」でした。この中で彼女は政治家の息子でコネで役を

とっているという役柄だったのですが、そのキザりっぷりがかっこよく

「あれは誰?」と一緒にいた友人に聞き、「あれが水夏希」といわれた

わけです。

へーー水夏希かあ・・・と、思ったらいつの間にか組替えしていなくなってた。

当時の月組は水君の上級生には成瀬こうき樹里咲穂大空祐飛などが

いて、下級生には大和がいたような状態。大和と大空を残して

次々組替えになって行くのですが、水君は霧矢大夢とトレードされるような

形で花組へ行ってしまったのでした

 

 全く知らない花組時代

で・・・花組時代なんですけど

これがさっぱりわからないの。当時はあまり花組に興味なかったのよね。

水君が組替え後に出た「SPAEK EASY」は2回見た筈ですが、

春野寿美礼を探すのさえ苦労する程で・・っていうか、あの頃の花組って

男役がだんご状態で固まっていた為、下級生にまで役が回ってこなかった

のよねーー

とはいえ、当時のパンフレットを見ると、水君の方が瀬奈じゅんより上に

写真があるっ ひょえーーイチオシだったのねーー

愛華みれ時代はテレビで見るのみで「ミケランジェロ」を除いて観劇しな

かったので、伝説の「ロミオとジュリエット99」も「あさきゆめみし」の

明石上も見なかった・・・・

当時、水君は新人公演の主役を張ってたわけです。二番手に彩吹真央

おいて。

でも「宝塚アカデミア」を始めとする評論本では「花組の新人はやる気がない」

とか「地味」とか散々叩かれてた印象があります。

石井徹也氏にも「頼りになるのは春野寿美礼だけ」とか書かれて、辛かった

部分もあったでしょう

まあ、作品もよくなかったんでしょうけどね。

それから「あさきゆめみし」の時、いきなり宙組に組替えになって

ネット上で大騒ぎになったのはよく覚えています

水君の明石上が非常に評判がよくてファンも東京で見る事が出来るのを

楽しみにしていたのに突如の組替えで・・・・

「誰かが水君を追い出した」という噂まで立ち・・・ 事の真相はどうだった

んでしょうねーー

でも、今にしてみれば花組にいなくて正解だったかも。

 

 宙組の二番手として

さて、いきなり宙組の二番手に「昇格」した水夏希ですが、一本目の

望郷は海を越えて」はテレビでしか見てません。

でもそれまでの地味な印象に比べて水君がやたら堂々として一回り

大きくなったような気がします。

宙組に来ていわゆる水夏希はブレイクし、人気もうなぎのぼり

宙組屈指のスターになっていくわけですが。

私の印象・・・「フィガロ!」は組替え直後だったせいなのか、コメディが

苦手だったのか(今じゃ考えられないけど)コスチュームがかなり苦手

だったのか、ベテラン勢に押されてスター性が出ていなかった気がします。

むしろ二番手だった久遠麻耶の方が背丈とコスチュームの着こなしで

数段勝って見えました。

でも今ならきっとすごいフィガロになるんじゃないかな・・・もう一度

やって欲しかったなあ・・・・

「ベルばら」の役代わりに関しては言葉も出ません。

はっきり言ってオスカルもアンドレに似合わないっていうか・・・ああいう

ロココ調が全く似合わないの。私はオスカルを見たんだけど、あの時は

本当に彩輝直様様でしたーー やっぱり星組にいただけあって

大芝居はお手の物でしたし随分水君は助けられたのでは?と、思います。

あえて「ベルばら」で役を振るならやっぱりアランだよねーー

水夏希ってすごい!」と感じたのは「鳳凰伝」のバラクでしょう。

こういうまっすぐな性格の男役を演じさせると完璧なんですよね。

和央が何となくフラフラしている状態でしたから、尚一層頼りがいが

あるように見えたのね・・・・

 

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