ふぶきの部屋

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RRR大劇場千秋楽ライブビューイング

2024-02-05 07:00:00 | 宝塚コラム

 ライブビューイングです。

まず「RRR」についてですが、あの後映画を見て、何となく色々わかりました。

まず、何で虎?と思ったら、ビームって最初に森で虎を捕まえちゃうんですよね。虎だけじゃなくて様々な獣を捕まえて、それにエサを与えて箱に入れて、総督府を襲うと。

それと、魚釣りの少年が火事にあったのは、橋を渡っていた列車が横倒しになって燃えて川に落ちたからで、少年は火に囲まれました。ビームが持っている旗は水に浸す事で火を防ぐ力があったんですね。

さらに、イギリス兵が文句つけたのは銃じゃなくてバイク、ジェニーが乗っていたのは自転車じゃなくて車。

文字の読み書きができないビームに対してラーマは本だらけの部屋に住んでいるインテリ。

色々細々わかって来ると面白いですね。

 

舞台化して、こんなに最後まで楽しませてくれる芝居も珍しいなと思いました。「こんなの絶対無理じゃん」っていう所も、うまく演出出来ているし違和感ないし。

何より、水ダンサーの二人が見事で。勿論火ダンサーズもすごいですけど。

 

ビームの歌がインド人を動かした。銃がない革命があった」というセリフが非常に印象的でしたね。

今回はそれぞれ「ギャップ萌え」なんじゃないかしら?

あの可愛い小桜ほのかちゃんが残酷な総督夫人とか、優しい女顔の礼真琴が虎を素手でやっつけてしまうビームで、子犬のような顔をした暁千星が影をしょったラーマで・・・新しい引き出しを出したのかなと思います。

私はビームとラーマが仲良しになってあちこち歩くシーンがすきです。

映画でもそうなんですけど、唯一明るくて印象的なシーンなんですよね。

ビームはどちらかというと甘ったれな部分があって、しかも本当は英語が話せないのでジェニーとの会話に四苦八苦。そんなところも可愛い。

対してラーマは、常に理不尽さを感じながら鉄面皮を装いますが、ビームへの信頼だけは揺るがず、彼の恋心の為に色々策を弄する姿は微笑ましいです。

インド映画には、よくこのイギリス植民地時代のものが取り上げられますが、その理由は、インドが一つだった頃の話だからでしょう。

戦後、インドが独立するも、ヒンズー教徒とイスラム教徒の争いで、パキスタンとインドに別れてしまった。

結局、独立の後にくる宗教戦争って、皮肉というか、悲しい歴史かなと思うんですけどね。

 

今回、礼真琴も暁千星も代表作になりました。

特に暁千星は原作のラーマが乗り移ったようで、鳥肌立ちます。ひげとサスペンダーが似合うかっこいい男役ってそうそういません。

サスペンダー王子っていわれるの、よくわかります。

また、ラストの森での戦いにおける民族衣装がよく似合うこと、そして体の反り方がすごくて思わず目が行ってしまいます。

ラストシーンに客席降りを持ってきたところも大いに盛り上がりましたよね。

本当に楽しい舞台でした。

VIPLETOPIA」は、客席の1番前から見れば、何となくわかるショーなのかなと思いました。

そうえば、大劇場へ行った時、ベレー帽に一杯飾りをつけている人達がいて、

「いいなあ。ママもああいうのかぶりたい」と言ったら姫に

「いい歳して何を言ってんの」って言われてしまいましたけど。

おばあちゃんもベレー帽に飾りをつけて被りたいんだよっ!!!

あれって「リストマニア」の部分の衣装ですよね。あれは成功だったなと思います。

とはいえ、せっかく派手派手の中に入った礼真琴が何ゆえに悩んで逃げ出すのかが、さっぱりわからず。

 

しかしながら、全体的に見ると「礼真琴」の頭の中がごちゃごちゃしすぎて、結果的に整理出来なかった作品という事になります。

悪い意味でのギャップ。

何でトップがあんなぼろい地味な衣装なのかとか、二番手がやるには若すぎないかとか、へびを主役にするなら、もっとそれらしい何かが・・・とか、全てが役不足に見えちゃったんですよね。

で、退団者の事もあまり考えていないというか。

私達、正直98期のダンスが見たかったし、絡みも見たかったんだよ。

ショーのイメージにそぐわない歌を歌わせて終わりっていうのは、思いやりがなさすぎるよね。

天華えまが可哀想でした。

結局、衣装と音楽と振付に助けられたショーだけど、羽根をしょっている人がするべき役とか仕草とか、退団者達の関係性などをまるっきり考えずに、独りよがりだったなと思いました。

「高校別ダンス大会と思えば」という人もいましたけど、そうだよね~~なんせ主役が何を悩んでいるのかわからないし、最後は「くだらない」とか言っているしなあ。

 さよなら天華えま 

この人を知ったのは、はっきりいって「お茶会」でした。

ファンになった姫に誘われて、確かスカピンの新人公演の頃でしたでしょうか。お茶会に行ったんですね。

で、感じた事は「現代っ子だなあ」ということ。

常に何か言ってはがははと笑うし、あまり敬語使わないし。

真面目なのかそうでないのかわからないというか。

でも、あの時の「現代っ子」天華えまが星組で、こんなに頼りがいのある上級生になるとは思いませんでした。

人は成長していくもので、気遣いとか思いやりとか、そう言ったものを身に着け、さらに男役としてぴか一の「色気」を身に着けましたね。

天を突き抜ける程の笑顔と、妖しい色気は見る人をひきつけました。

だからこそ、暁千星と一緒にこの先も・・・って思ったんだけど、多分

STELLA VOICE」「ミー&マイガール」をやった事で、彼女的に頂点に立ったんだと思いました。

去り際の見事さにひたすら涙・涙です。

これから98期はどうやって朝、起きるの?とか、差し入れなくなったら困るよねとか、リーダーいなくて大変だってばとか。そんな事を想像させてしまう天華えまってすごいなと思いました。

確か、「ドクトル・ジバゴ」あたりから、演技が上手で横に置いておきたい人だと思ったし、「KILLER ROUGE」の台湾公演でのソロで、彼女の歌声は人を癒す力があると思いました。

礼真琴の時代になってからは、歌声が素晴らしく、肩の力が抜けるようなその歌い方に拍手しかありません。

ジャガービート」で堪能しました。

惜しい。本当に惜しい。彼女のような人は、今の宝塚に必要なのに。

でも、一方で、お料理や手芸が好きな女子力高い彼女が、幸せになる事を祈っています。

東京までまだあるけど、頑張れ!!

 

 

コメント (4)
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