夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

新型コロナショツクで「葬儀崩壊」が加速、75歳の私は学び、やがて微苦笑を重ねて・・。

2020-05-12 14:21:39 | ささやかな古稀からの思い
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私は東京の調布市に住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒家に住み、 ささやかに過ごしている。

過ぎし2月の上旬の頃から、新型コロナウイルスに伴い、テレビのニュースなどで、
感染した事態が日々報じられ、重苦しい閉塞感に、戸惑いながら過ごしてる。

こうした中、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
やがて政府より「 不要不急の集まり」を避けるよう公言されているが、
私は体力の衰えた高齢者の身であるので、散策を日々実行しないと益々衰えるので、
なるべく人出の少ない処を選定して歩いたりしている。

          
       
そして4月中旬の頃から私たち夫婦は、
何かと『家族葬』に関して、話し合うことが多くなっている。
       

私たち夫婦は、無念ながら私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、一代限りの身となっている。

そして私は家内には、俺が死んだ時は家族葬で、和花と音楽に包まれて、出来うる限り質素にして貰いたい、
とここ20年ぐらい言ったりしている。

私は父親、祖父、次兄、母親、そして親戚の叔父、叔母、或いは知人などの数多くの葬儀に参列してきた。
こうした中で、自宅で通夜、告別式、或いは寺院の斎場で通夜、告別式が執り行われ、
多くの会葬者を観たりしてきた・・。

私はサラリーマンを定年退職し、早や16年半が過ぎた年金生活の身であり、
官公庁、民間会社で栄達された人とは、遥かに遠い平凡な人生を歩んできたりした。

こうしたことで、遠い親戚、知人、友人も高齢者の方が多く、わざわざ通夜、葬儀に参列して頂くより、
これまでの私の人生の歩みで、欠かすことのできない血は水よりも濃いと称せられる親族で、
ささやかに葬儀をしてもらいたい、と願っている。

                     

こうした深情のある私は、先程、ネットのニュースに於いて、
コロナショツクで「葬儀崩壊」が加速されている、このような記事を
どのようなことですか、と思いながら精読してしまった・・。

《・・「この10年で葬式を巡る環境は大きく変わり、お墓は納骨堂、樹木葬、散骨が増え、
ネット利用の『見える化』で、お布施、戒名、葬儀料がオープンになりました。

価格破壊ですが、それが緊急事態宣言による簡素化で、葬儀崩壊といっていい状況です」(葬儀業者)

          

葬式もまた「3密」は免れず、しかも参列者に高齢者が多く感染はあってはならない。
 
仏教界各宗派や有力寺院は、ホームページなどで、
一般葬の場合の換気と会葬者の距離に触れ、会葬者には着座させず、
焼香後、すみやかな退出を誘導。

通夜振る舞いなどの食事を禁止、火葬場への入場人数も制限するなど、
「コロナ対策」を詳しく記している。

 感染者の葬儀は、さらに厳しい制限が付き、
遺体搬送作業の従事者は、マスクとフェースシールド、防護服を着用し、
遺体は、非透過性納体袋に収容して密閉。

遺体に直接、触れることは禁止され、24時間以内の火葬を認められる。
家族は、濃厚接触者として隔離されることが多く、
結果的に通夜や告別式を行わず火葬する「直葬」が主流だ。  

結果、これまでのような葬儀を行うことが、はばかられるようになった。

          

葬儀の種類は、葬儀場などで行う一般葬が約半分、約4割が家族など少人数で行う家族葬、
残りが通夜を行わない一日葬と直葬だったが、
今、業者への相談・依頼で一番多いのが、直葬で、次が一日葬である。

会葬者への感染リスクを考えれば当然の措置だろう。
寺院や葬儀業界にとって問題なのは、一過性のものではないことだ。

「緊急事態宣言は5月末で解かれるかも知れませんが、
『3密』への警戒はワクチンができて、安心できる段階まで続くでしょう。
それまで半年、1年とかかるのですが、
故人に縁のあった人を集め、通夜、葬儀を行い、初七日、四十九日、
一周忌と法要を行うスタイルに戻るのは、かなり難しくなるでしょう」(宗教専門誌の編集者)

           

その予兆が、葬儀、お墓、戒名などの価格破壊だったが、
檀家制度を否定すると物議を醸したのが、法事に僧侶を手配する「お坊さん便」だった。

2015年12月、アマゾンでサービスを開始。
日時と宗派を選んで僧侶を注文すると、基本価格3万5000円で派遣される。
仏教界の反発は、あったものの次第に定着。

運営する「よりそう」は、登録僧侶300人からスタートし、現在1300人を抱えている。
 
国民はコロナ対策で「行動変容」を求められ、
不自由さは感じたものの「不要不急」の意味に気付かされた。

平均200万円弱の葬儀費用は、果たして必要なのか――。
コロナショックで安価な葬式を国民が経験していった結果、
葬儀崩壊は最終章を迎えたのである。

『 日刊ゲンダイ 』伊藤博敏/ジャーナリスト・・》

          

このような記事を読み、多々教示されたりした。

たとえばコロナに感染しまった御方の葬儀は、余りにも痛々しく震撼させられたりした。

或いは《・・葬儀の種類は、葬儀場などで行う一般葬が約半分、
約4割が家族など少人数で行う家族葬、
残りが通夜を行わない一日葬と直葬だったが、
今、業者への相談・依頼で一番多いのが、直葬で、次が一日葬である。・》

こうした葬儀の変貌を改めて驚いたりした。

こうした傾向は、檀家制度を否定すると物議を醸したのが、
法事に僧侶を手配する「お坊さん便」で、葬儀、お墓、戒名などの価格破壊であり、
やがて故人に縁のあった人を集め、通夜、葬儀を行い、初七日、四十九日、
一周忌と法要を行うスタイルに戻るのは、かなり難しくなる、と学んだりした。

          

私が希望している葬儀は、
家内はもとより、私の兄である夫妻、妹の夫妻、一番下の妹、兄の子供である甥のふたり、
そして家内の妹夫妻、そして家内の母が存命であったら加わって欲しい・・
このくらいの親族の一部の最小限のメンバーで通夜、告別式を執り行って、家族葬の形式と念願している。

ここ10年、式場の内部が、自宅の居間のような形で、片側に御棺を置き、
広いテーブルで食事やお酒を飲食できる会場もあると知り、私は微笑んだりした。

通夜の日、御棺の周りは私は幼年期は農家の児として育ち、
日本風土の土に還るので和花を中核として、欧米の書物、映画、音楽も少し愛してきたので、洋花も添える。
この時、和花が高価だったならば、洋花を中心としても差し支えない。
            
大きめのテープルには、食事処から取り寄せた和食、洋食を食べて頂き、
煎茶、コーヒー、紅茶などを飲んだり、ウィスキー、ワイン、日本酒、ビールなど吞んで頂いたり、
私の生前のこぼれ話しをテーマに、談笑して頂く・・。

人は誰しも故人の心の奥に秘めた心は解らないが、とりとめなく話して、
あの時は・・と笑って下されば充分である。

こうした中で、アルビノーニのアダージョなどの曲が
静かに流れれば、と念願したりしている。

翌日の告別式は、このメンバーで自宅の居間のような形の式場に集合し、お線香一本を上げてもらい、
この後は火葬場に行き、ふたたびこの式場で、
お好みの飲み物を吞みながら、食事をして談笑して頂いた後、散会する・・。

                      

そして私の生家(実家)は曹洞宗なので、やはり生家(実家)の墓地のある寺院の方に読経して頂くが、
通夜、告別式の5分ぐらいの簡略なお経でよい、と思ったりしていたが、
これらを省略しても差し支えない。

このような葬儀は、私の生家にしても、親戚にしても、前例がなく、
もとより兄妹は大いに戸惑いを重ねる、と想像をする。

なぜ生家の墓地のある寺院の斎場で、通夜、告別式を行わないの、と予測されるが、
水戸黄門の印籠のように、故人の遺志である、と家内が明言し、了解を願いたいのである。

このようなことを私たち夫婦は、私か家内の場合のふたつの葬儀について、
話し合ってきた・・。

          

こうした中で、家族葬を執り行ってくれる葬儀専門会社の5社の中、
基本的な運営スタッフ、移動距離を含めた回数の寝台車・霊柩車、ドライアイス、
記帳受付セットなどを調べたりした。

そしてスタッフが病院のお迎え、枕飾りの設置、ご遺体の処置、市役所等の手続き、
やがて通夜・葬儀の内容、そして火葬場の事項、この後の精進落し、自宅にご遺骨の安置まで、
配慮したりした。

更に多彩な花壇、遺影の飾り、棺、後飾り、そして通夜、告別式の料理、返礼品、会葬礼状など
私たち夫婦の希望する内容を料金を配慮した上で、葬儀専門会社を選定した後、
所定した会葬場所と火葬場の希望なども選定したりした。

          

こうした中、難題は『通夜』、『告別式』、『火葬場』に於いて、
読経を上げて頂く『お坊さん』の件となったりした。

私の生家(実家)は曹洞宗なので、
やはり生家(実家)の墓地のある寺院の方に読経して頂くが本来であるが、
私たち夫婦の葬儀は、質素な『家族葬』となる。

こうした中、お坊さんにお渡しする費用としては、
どのくらい包んでよいかの悩ましい『お布施』と『心づけ』の金額であり、
そして『お車代』、『御膳料』などもある。

このようなことを話し合ったりして、家内は『お坊さん便』について、
最近知ったらしく、私に教えてくれた。

          

何かしら『お坊さん便』は、
家族葬・一般葬など僧侶手配などをして下さり、
そしてお通夜・告別式・火葬場での読経をして下さるが、時間と金額が明確であった。

宗派の浄土真宗(本願寺派・大谷派)、浄土宗、曹洞宗、臨済宗、真言宗、日蓮宗、天台宗など対応でき、
総額
140,000円であった。

通夜、告別式、火葬の際の読経に加え、初七日法要を繰り上げて行う告別式後の計4回読経を行い、
また、通夜は告別式の前日に行われますので、僧侶さまは2日間に渡ってお勤めされます、
と明記されたいた。

そしてお勤め内容としては、
通夜の読経としては、お通夜で祭壇の前に座り読経をします。
その間に参列者が焼香をしていきます(目安:20〜30分)

告別式の読経としては、祭壇の前に座り読経をします。
その間に参列者が焼香をしていきます。(目安:40〜60分)

そして初七日の読経としては、本来は7日後に行う法要でしたが、
現在は一般的に告別式終了後に続けて行います(目安:10〜20分)

やがて炉前での読経としては、
火葬場にて、お棺を炉の前に安置した後に読経します(目安:5〜10分)

 
          


このような『お坊さん便』について私は学び、
『通夜』と『告別式』の二日間、読経をして下さり、総額140,000円で、
これ以外に戒名授与した場合、2
0,000円を追加するだけとなっている。

葬儀の費用としては、葬儀全般を依頼する葬儀専門会社への支払い、
そして会場の利用料、火葬場の利用料金などを含めると多額を要するので、
『お坊さん便』の『通夜』と『告別式』の二日間、読経などのお支払いが、
驚くほどに廉(やす)くて助かるよなぁ・・と私は微笑みを重ねたりした。

          

しかしながらせめて通夜と精進落し場のお料理は、少しだけ背伸びしたいし、
或いは家内の場合は、会場の花などは家内の好みのお花を多彩に飾りたいし、
或いは私は場合は、告別式の会場で、ひとときをヴァイオリンの生演奏を願っている。

そして結果的には、病院などで死去後~納骨まで、お互いにそれぞれ
300万円の予算となり、やはり人生の最後の告別は程々にかかるよなぁ・・、
とお互いに微苦笑したりしてきた。

コメント (1)
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