夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

老ボーイの私、外出の時の秘かなお守りは、変わり果てて苦笑し・・。

2023-06-12 15:33:25 | 喜寿の頃からの思い

私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
過ぎし2004年(平成16年)の秋に、ある民間会社に35年近く奮戦して定年退職した後、
多々の理由で年金生活を始めた・・。

そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建てに住み、
私より5歳若い家内と共に、ささやかに過ごしている。

私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

こうした中で、我が家の平素の買い物は、自主的に私が担当し、
家内から依頼された品を求めて、
独りで最寄りのスーパー、
或いは最寄駅のスーパー、専門店に行っている買物メール老ボーイとなにっている。

この後も、独りで自宅の周辺3キロ範囲の住宅街の道、遊歩道、公園を歩き廻ったりしている。


          

私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域に住み、
最寄駅としては、京王線の場合は、『つつじが丘』、『仙川』の両駅は徒歩15分である。
そして小田急線の場合は、『喜多見』、『狛江』の両駅は徒歩20分となっている。

或いは私が長年通勤で利用した『成城学園前』駅は徒歩30分となっているが、
何かしら京王線と小田急線にサンドイッチされたかのような辺鄙(へんぴ)な地域に住んでいる。

いずれも路線バスの利便性は良いが、年金生活を始めた当初より、
原則として散歩も兼ねて、
路線バスを利用することなく、ひたすら歩いたりしている。
              
そして冠婚葬祭、都心に買物、旅行、知人・友人と懇親会などがない限り、
季節のうつろう情景に享受しながら、齢を重ねた私は歩くことは健康の第一歩、
と確信を深めながら歩いたりしてきた。
          


こうした時の私の容姿は、今の季節では、
ストレッチパンズの長ズボン、半袖のスポーツシャツかアロハシャツとなり、

夏の帽子を被り、足元はウォーキング・シューズとなり、
紳士用の小物入れのショルダー式バックを園児のように斜め掛けをしている。

そして時折デジカメを首回りからネクタイのように下げて、颯爽と歩くことが多くなっている。

こうした中で、情景に瞬時に魅せられた時、立ち止まりデジカメで、
記念写真ねぇ、と心の中で呟(つぶや)きながら、記憶のかたみとして撮ったりしている。
          
そしてショルダー式バックの中身は、扇子、ハンドタオル、ハンカチ、財布などと、
なっている。


財布には平素としてスーパー、専門店のポイント貯められるカードが4枚、
現金は一万円札は数枚、千円札と百円玉である。

そして皮の定期入れには、JR東日本の交通カードの『Suica』、
最近加入した東京都の『シルバーパス』となっている。



こうした中で、数年前までは、『住基カード』を持ち歩いていた。

『住基カード』と略称されている『住民基本台帳カード』を、
長らく身分証明証として愛用してきた。

もとより住基カードは、氏名、生年月日、住所が記載され、
ほぼ住民票と同じような内容がICカードとなり、
恥ずかしながら写真も明示されている。



                
写真入りの身分証明書としては、自動車の運転免許証があったが、

私は長きの期間のペーパー・ドライバーだった・・。

結婚する30歳の前は生家に住んでいた期間は、生家の自動車を利用して、
若気の勢いで、盛んにドライブし、軽井沢、蓼科、箱根、伊豆半島などの各地に行ったりした・・。

そして結婚して3年目に生家の近くに一軒家を建てた後、住宅ローンの返済で、
とても自動車を購入できる余裕はなかった。

やがて40代を過ぎても会社の業務が多忙で、家内とのんびりドライブすることなどは、
夢のひとつでもあったりした。

こうした思いが根底に秘めていたので、定年後には自動車を買い求めて、
家内と共に国内旅行を自在に、ドライブ旅行をしょうと思ったりしていた。

そして2004年(平成16年)の秋に定年退職後、多々の理由で年金生活を始めたが、
無念ながら齢を重ね、判断力も鈍り、今頃から再び自動車を運転して、
人身事故でも起こした場合、何よりも相手方に対して、いつまでも心痛な思いが残ると思われた。

その上に何かと小心者の私は、慙愧に苦しみ、心身痛みを生じ、たとえ金銭上の賠償責任を終えても、
交通刑務所に服役の場合も考えられ、私の残された人生が大幅に狂うと妄想を重ねた結果、
やがて免許証の更新時に、自主的に更新を取り止めたのは62歳の時であった。
                           
                 

しかしながら私は、普通運転免許証の更新を中止した時、何かしらの身分証明証が欲しかった。


私は現役サラリーマン時代には、会社の旅行として台湾、或いはハワイに行ったりし、

もとよりパスポートは所有して遊学していた。

そして私は幾たびか家内に海外旅行を誘っても、
家内は何かと苦手意識があり、国内旅行の方は気楽だわ、と結論に達して、
やがて私のパスポートは期限切れとなったりし、これといった身分証明書がなくなってしまった。


もとより年金生活の私たちは、お互いに『国民健康被保険者証』は所有しているが、
写真入りの証明証でなく、万一、『国民健康被保険者証』を落とした場合は、悪用される確率が高くなる。

私が現役サラリーマン時代の頃は、外資系の会社であったので、定年の10年前の頃から
写真入りのIDカードを常時持たせられた。

このような状況であったので、市役所に問い合わせると、
『住民基本台帳カード』の写真入りであったならば、
市役所、公共施設、銀行、郵便局、パスポートの申請の際、本人の確認に使える知り、
私は即急に申請して、その後の私は『住基カード』を持ち歩いたりしていた・・。




やがて日本政府は、『マイナンバーカード』を普及させたい為か、
『住基カード』を廃止してしまった・・。

やがて昨年の秋、『マイナンバーカード』に加入すれば、
夫婦でマイナポイント4万円頂ただけると知り、
誘惑に負けて、『マイナンバーカード』に加入したりした。

しかしながら『マイナンバーカード』は、落とした場合は、悪用される確率が高くなるので、
やむなく大切に貸金庫に保存している。



こうした関係で、私の外出の時の秘かなお守りは、『住基カード』であったが、
困り果ててて、やむなく財布の中に、ふたつのカードを入れて、代用している・・。

ひとつのカードは、日本尊厳死協会が発行する私の『会員証』であり、
万一、外出時に救急車で病院に運ばれても、過剰な延命処置を避ける為てあり、
そしてメモ用紙も入れて、親族関連の連絡先が明記している。

しかしながら写真入りの証明書がないので、
代用として都立の『神代植物公園』の年間パスポートを、
財布に入れている。

氏名、性別、年齢、有効期限、そして写真が明示されているので、
外出の時の写真入りの証明書・・と微苦笑したりしている。

このように私の外出の時の秘かなお守りは、変わり果てて、苦笑したりしている。


コメント (2)
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