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世界的な米国際政治学者・ジョン・ミアシャイマー「ウクライナ戦争を起こした責任はアメリカにある!」

2022年04月29日 | 政治・経済
まず、今回の危機の原因についてお話したいと思います。
そして、この危機が今どこに向かっているのかを 推測してみたいと思います。

原因についてですが、この状況を引き起こしたのが 誰であるかということは、責任の所在を明らかにする上で 非常に重要なことだと理解しています。

選択肢は2つあります。
西側諸国、特に米国が この危機を引き起こしたと主張するのか、あるいは、ロシアが危機を招いたと主張することもできます。

しかし、それは、危機を引き起こした側が、 この大惨事の責任を負うことを意味します。
そして、これが大惨事であることを理解することが重要です。
ウクライナはすでにクリミアを失い、ドンバスをも失いつつあると思います。

唯一の興味深い問題は、この戦争の最終局面で、 ウクライナがさらに、国の東部の領土を失う ことになるかどうかという点です。
しかも、ウクライナの経済は破綻しています。その都市も破壊されつつあります。
このままでは国際経済も大きな影響を受けるでしょう。

またこの事態は、2022年秋のアメリカ中間選挙で、 民主党に悲惨な結果をもたらすと思います。
そして、アメリカは、ヨーロッパから足を洗い、潜在的な脅威である中国に軸足を移すことが難しくなります。

さらに、私たちはロシア人を中国人の腕の中に追いやることになります。でも、これはまったく意味がありません。
そして同時に、東ヨーロッパが非常に不安定な地域化することになります。
したがって、もし何かあれば、アメリカはそこを安定化することを余儀なくされます。
これはまさに由々しき状況です。

だから、誰がその状態を引き起こし、誰が責任を負うのかという問題は、本当に重要なのです。
現在、米国や西側諸国は、ロシアに責任があり、特にウラジーミル・プーチンに責任があると主張しています。

皆さんもご存知のように、私は今この主張を、全く信用していません。また長い間、信用してきませんでした。
私は、今日起きていることの 第一の責任は西側にある、と考えています。
2006年4月、NATOがウクライナとジョージアをその一員とする と決定したことが、その主な原因です。

NATOは、何があろうとも、ウクライナをNATOに統合するつもりでした。
しかし当時、ロシア側は、 そんなことは絶対に容認できない と反発しました。
当初ロシアは、1999年と2004年の NATOの最初の拡張の枠組み(グルジアとウクライナ)の統合を 受け入れる、と明言しました。

しかし当時、この二国は NATOの一員になるつもりはありませんでした。
グルジアもウクライナも、これは自国に極度の緊張をもたらすと、自身で一線を画していたのです。
しかし2004年の8月と2008年8月、グルジアがNATOに加盟するかどうかという問題が起こり、ロシアとグルジアの間で戦争が起こりました。

さて、西側政策について語るとき、それを理解することが重要です。
NATOの東方拡大に焦点を当てましょう。実はこのとき、西側政策には3つの柱があったのです。
核となるのは、ウクライナをNATOに統合することです。
そして、他の2つの柱とは、ウクライナをEUに統合することと、ウクライナを親西欧の自由民主主義国家にすること、つまり、オレンジ革命を成就させることでした。

この3つの戦略はすべて、ウクライナを親欧米の国にし、ロシアとの国境に位置する親欧米の国にするためのものでした。
しかしロシアは、こんなことはさせない、と当時明確に反論していました。

そして、2014年2月、最初の危機、「クリミア併合」が発生しました。
私が考えたいのは、2014年2月に、この大きな危機が発生したということです。
さらに、昨年12月、つまり2021年12月に 再び大きな危機が発生しました。
そして今年の2月24日、ついにウクライナ戦争が始まりました。

さて、この2014年2月の危機はどうでしょう。正確には2月22日です。
この日、影で米国が支援する 「マイダン革命」というクーデターが起きました。
親ロシア派のヤヌコビッチ大統領が倒され、 親米派の大統領代行(トゥルチノフ)が後任となりました。
ロシアはこれに我慢できないと感じ、EUの拡大について、 西側やウクライナと激しく議論していたのです。

そして、この時期の背景には、常にNATOの東方拡大がありました。
これは爆発的に広がり、結局2つの結果をもたらしました。
1つは、ロシアが事実上、 ウクライナからクリミアを奪取したことです。
ロシアは、自国の軍港のあるセヴァストポリを手放すつもりはなかったのです。

そしてもうひとつは、ロシアがウクライナ東部の内戦を助長することになったことです。
もちろん、その内戦は2014年以降今日まで 8年間もの長きに渡り、続いています。
危機は2014年に爆発し、昨年(2021年)半ばから始まり、昨年末には極度に熱を帯びてきたのです。

2021年12月に、2度目の大きな危機が訪れたと言えます。
問題は、この危機を引き起こしたのは何かということです。
私の考えでは、ウクライナが事実上、NATOの一員になりつつあったことが大きな原因です。

次に述べることは、西側、特にワシントンでは、最近よく言われることです。
そもそもロシアはウクライナが NATOの一員になることを何も恐れることはなかった…。
そして、NATOはウクライナのNATO加盟を進めるためにまだ何も準備していなかったので、 ロシアは何も恐れることはなかった、と…。

ある意味では正しいと思います。
しかし、「事実」はそれとは違います。
アメリカがしていたことは、 ウクライナ人を武装させることでした。
覚えておいてほしいのですが、2017年12月、大きなプレッシャーを受けていたトランプ大統領は、ウクライナ人の武装化を決定したのです。

アメリカはウクライナ人を武装させ、ウクライナ人を訓練し、ウクライナ人とこれまで以上に緊密な外交関係を結んでいたのです。
このことがロシアを極端に刺激しました。

特に昨年(2021年)の夏、ウクライナ軍がドンバス地域のロシア軍に対して無人偵察機を使用したとき、ロシア人を恐怖させました。
同じ昨年(2021年)夏、特にイギリスが 黒海のロシア領海を駆逐艦で通過したときも、11月には、ロシア沿岸から約20km以内の地域を爆撃機で飛行し、ロシアを脅かしました。

この一連の出来事と、ウクライナの事実上のNATO加盟が相まって、ロシアの外相セルゲイ・ラヴロフが言うように、 ロシアへの脅威は沸点にまで高められたのです。
ラヴロフ外相は翌2022年1月に、「なぜロシアがこのような状況になったのか。なぜ危機の真っ只中にいるのか」と質問されました。

そのときラブロフは、まず「このNATOの東方拡大、次に、ウクライナに関連するこの一連の軍事的挑発により、 まさにロシアへの脅威が沸点に達した」と答えました。
その結果、2月24日にロシアがウクライナに侵攻するという、大規模な出来事が勃発したのです。

私たちは今、まさに「戦争」の真っ只中にいるのです。
これは、2月24日以前に続いていたウクライナ東部の「内戦」どころではなく、今や本当の「戦争」なのです。

そこで、この戦争に対する従来の常識はどんなものなのか、
そして、その反対側の主張はどんなものなのか、 という疑問が湧いてきます。

まず反対側の主張は、「これはNATOの東方拡大とは関係ない」という主張です。
繰り返しますが、ワシントンポストの社説を読むと、米政権の人間たちの発言には、
驚くべき言葉でこう語られているのです。
「ロシアのウクライナ侵攻は、NATOの東方拡大とは全く関係がない」

私には、どうしてそんなことが言えるのか、全く理解不能です。
ロシアの側は、なんと2008年4月以来、 「NATOは東方拡大こそが目的であり、NATOのウクライナへの進出はロシアに対する存亡の危機だ」と指摘し続けているのに。

しかし、アメリカ人は、「NATOは東方拡大をしようとしている」と訴えるロシアの言葉を信じようとしません。
すべてのアメリカ人というわけではありませんが、多くのアメリカ人、そしてこの国の政策エリートは間違いなく「NATOは東方拡大をしない」と信じています。

そのつじつまを合わせるため、 アメリカ政府は、本来の政策とは異なる次のようなストーリーを創作しました。
「この列車を動かしているのは、アメリカの政策でも、NATOの東方拡大でもなく、ウラジーミル・プーチンだ。ウラジーミル・プーチンはソ連の再現に固執しているか、より大きな領土的野心の実現に関心を持っているか のどちらかである。」

「しかし、この2つの結果のどちらをとっても、プーチンは究極的な拡張主義者であり、自国の勢力拡張に邁進しているのだ。」
「アメリカにとって、NATOを東方拡大したのが幸いだった。もしNATOを拡大していなければ、 彼はパリでなくとも、今頃ベルリンにいただろう。これこそが、彼が侵略者であるという根本的な理由である。」

これがアメリカ側の主張ですが、ここにはいくつかの問題(反論可能な証拠)があります。
まず第一に、2014年2月22日以前は、 西側の誰ひとり、「プーチンは侵略者だ」などと主張した事実はありません。

同様に、2014年2月22日以前に、「ロシアを封じ込めるには、NATOの東方拡大が必要だ」とアメリカが主張した事実はありません。
実際、2014年2月22日に危機が勃発した時、アメリカは「プーチンこそが問題だ」とは思っていなかった。

その当時の新聞を見ると、オバマ政権が虚を突かれたことに、私たちは大きなショックを受けました。
なぜか? 第一に、アメリカは「ウクライナはロシアに攻撃的だ」とは考えていなかったからです。
だからこそ、危機が発生した後、アメリカはでっち上げの 物話を作り出さなければならなかったのです。

つまり、アメリカ自身が非難されないように、アメリカはロシア人を非難しなければならなかったのです。
そして、アメリカは物語をでっち上げた。

第二に、プーチンはソ連邦の再現に固執したり、大ロシアの建設に固執したりしたことは一度もありません。
そして、ウクライナを征服して、ロシアに併合することに固執した、とも言っていません。
しかし、プーチンが心の中で、「ウクライナがロシアの一部であることが適切だ」と考えていることは間違いありません。

また、彼の心の中には、「ソビエト連邦を復活させたい」という気持ちがあることは明らかです。
しかし、彼自身、「頭の中では、これが良からぬ考え であることは完全に理解している」とも明言している。
つまり、これまでの彼の発言を見れば、彼がソビエト連邦の再現や、大ロシアの創設に固執していると考える根拠は、どこにもないのです。

実は、もともと、ロシアにはその能力などありません。その理由は2つあります。
まず第一に、現在のロシアは 十分な規模の軍隊を持っていません。
この国の国民総生産は、アメリカのテキサス州よりも小さいのです。
全盛期の旧ソビエト連邦を想像してはいけません。

第二に、ロシア人は、東欧の国々や領土を占領することは、大きな問題の解決策であると、勘違いしている点です。
すでにお歳を召した人々のほとんどは、 冷戦時にソビエトが抱えていたすべての問題を覚えている。

1953年の東ドイツ、1956年のハンガリー、1968年の チェコスロバキア、そしてルーマニアとアルバニアは、ロシアが これまでに直面した最大の問題だったと言えるでしょう。
ロシア人は、自らにその能力がないだけでなく、 ウクライナやバルト諸国を占領することはヤマアラシを 飲み込むようなものだと知っているほど 実は賢いはずです。

これは狂気の沙汰です。
だから、それを支持する証拠はほとんどないと思います。
そして最後のポイントは、ロシアが現在ウクライナで軍事的に何をしているかを見てみることです。

前述したように、この国を征服し、占領し、大ロシアに統合しようとしているようには見えません。しかし、いずれにせよ、アメリカはこの先どこへ行くのか、という問題に、誰もが非常に関心を抱いていると思います。

そこで、この問題について少しお話しさせてください。
まず第一に、この先、アメリカが取るべき政策からお話ししましょう。
それは、アメリカが2014年以降に行った政策を再検討して、「NATOの東方拡大はそれほど良いアイデアではないかもしれないと」などと言う代わりに「リスクを覚悟しながら強化する」ことです。

最近のアメリカの政策は、それとは逆方向に進みました。
だから、ロシアは、「我々は、アメリカが2021年までに、 ウクライナを事実上NATOの一員に引き込むつもりであることを理解した」と言っているのです。ロシアはそれを容認したのです。

だから、アメリカが2014年以降にやった政策も、今やっている政策も、これからやるべき政策も、「リスクを取って賭けに出る」ということなんです。
それはどういう意味か、を具体的にと言えば、アメリカはウクライナ人に、ロシアへの抵抗を促すべきだということです。

アメリカはウクライナのために戦うべきではありません。 ウクライナ人は最後の一人まで戦うでしょうが、アメリカ自身は、いかなる戦闘にも介入すべきではありません。
つまり、ロシアに対する戦闘は、 ウクライナ自身でやるしかないのです。

しかし、アメリカはウクライナを武装させ、今さらながら、ウクライナ人たちを訓練し、
ウクライナ自身が必死で頑張って、ロシアと決闘することを主張すべきなのです。
ウクライナ人がロシア人を打ち負かすだろうとは、誰ひとり思っていません。しかし、膠着状態にまでは持っていけるかもしれません。

今、アメリカと西側が自問しなければならないのは、まさにこのことです。
極めて重要な疑問ですが、ロシア人はいったい何をするつもりなのでしょう。

西側の多くの人々は、次のような期待を抱いているようです。
「ウクライナ人が十分な抵抗をすれば、ロシア人は死んだふりをして、停戦を実施するだろう、
ウラジーミル・プーチンは諦めて手を上げるだろう、そしてプーチンは降伏して、こう言うだろう、『これはすべて自分の間違った考えだった。今は後悔している』と思うだろう」と。

果ては、「モスクワでクーデターが起こり、プーチンは倒され、我々と協定を結んだ親欧米派指導者が誕生するかもしれない」、そして、「ウクライナ人は平和に暮らし、欧米の人間も平和に暮らし、ロシア人は懲らしめられる」と。

この私は、大人になってから世界の大国政治の研究に没頭し、その本質について多くを学びましたが、それに則って言えば、今行われている世界の行動は理にかなった正しいものではないし、ロシアの行動も理にかなった正しいものでないことは明白です。

2008年4月の「ロシアのグルジア介入」について、以前私が言ったことを理解したいと思う方々も多いでしょう。
ロシアは当時、「これは国家存亡に関わる脅威だ」と、繰り返し言っていました。
現在のウクライナ戦争の前でさえ、ロシアは「ウクライナがNATOの一員になることは、自国存亡の危機である」と見なしていたのです。

ところが今、みなさんはいまだに、ウクライナはロシアを打ち負かすだろう、という期待について話題にしています。
しかしこれは、ロシアにとって、「2008年4月」に起こった「南オセチア紛争」よりもずっと悪い結果をもたらすことであり、2014年2月に起こった「クリミア紛争」よりも ずっと悪い結果をもたらすことを認識すべきです。

ロシアは寝返ったり死んだふりをするつもりはありません。
事実、ロシアがやろうとしていることは、ウクライナを「叩き潰す」ことです。
ロシアは大砲を持ち込み、アメリカがイラクのファルージャやモスルで やったことと同じように、キエフや、ウクライナの他の都市を瓦礫に変えるつもりです。

太平洋戦争の末期1945年初頭に、アメリカが日本本土に侵攻する可能性に直面したとき、何が起こったかご存知ですか?
硫黄島で起こったこと、そして沖縄で起こったことの後、アメリカが日本本土に侵攻するという作戦は、ある種のアメリカ国民を恐怖に陥れました

そして、アメリカが何をしたか、わかりますか?
終戦間近の1945年3月10日から、アメリカは日本各地の大都市の無辜の市民に、次々に無差別空襲爆撃を行いました。

その後、東京に最初に特殊爆弾(焼夷弾)を投下した一夜だけで、なんと、広島(9万人)や長崎(6万人)の犠牲者よりもっと多くの一般市民(10万人)を焼き殺したのです。

実に計画的かつ意図的に、アメリカは日本の大都市を空襲で焼き払ったのです。
なぜか? 大国日本が脅威を感じているときに、日本の主要な島々に直接軍事侵攻したくなかったからです。

ロシアがウクライナで勝利を確信するために、講じようとしてあらゆる手段の一つとして、ロシアが核を使う可能性があります。
事実、ロシアはすでに核兵器を厳戒態勢に置いています。
これはまさに危機的な行動です。

この戦争と事態を、ロシアがどれほど深刻に受け止めているかを示す、非常に強力なサインを西側に送ってきたからです。
繰り返しますが、もしこの戦争で我々が勝ちに近づき、ロシアが負けに近づき始めるなら、
それは、今起こりつつあることを現実的な脅威として捉えている核武装大国を追い込むことだ、 と理解してください。

これはまさに、最大級危機的な状況です。
かつてのキューバ・ミサイル危機を思い出してください。
キューバのミサイル危機で起こったことは、今回の状況ほどアメリカを脅かすものではなかったと思います。

しかし、アメリカの意思決定者がどう考えていたか? 当時を振り返ってみてください。
アメリカは極度に脅威を感じていたのです。
キューバへのソ連ミサイル配置は、アメリ存亡の危機であると考え、ケネディの顧問の多くは、ソ連に対して、本当に核兵器を使用することを計画していたのです。

つまり、大国が存亡の危機に直面すると、これほどまでに真剣になるのです。
繰り返しますが、だからこそ、世界は今、極めて極限的な危険状況にあるのです。
核戦争の可能性は非常に低いと思いますが、仮にそうであっても、核兵器使用の可能性を完全に 排除できない今、その結果を想像すると、私は本当に怖ろしいと感じてます。

したがって、アメリカも西側も、ロシアを追い込むこと目的としたという行動には、細心の注意と自制心を払うことが最重要です。

しかし残念なことに、私には、アメリカと西側が本当にそのような態度を取るかどうかは全くわかりません。
なぜなら、アメリカ対ロシアの戦いにおいて、ここで起こっている状況を見るかぎり、
現段階では、ロシアがアメリカに勝利するだろうと想像できるからです。

今、みなさんは、なぜそんなことが言えるのか、と疑問に思ったでしょう。
このことについて考えるなら、どちらがより強靭な大義を持っているかを考える必要があります。
この状況を本当に心配しているのはロシア人なのか、それともアメリカ人なのか?

アメリカはウクライナがどうなろうと、それほど気にかけていません。
アメリカ(バイデン)は、ウクライナのために戦い、兵士を死なせるつもりはないと明言しています。

アメリカにとっては、今回の戦争が、自国存亡の危機を脅かすことはないので、今回の結果はたいして重要ではないのです。
しかし、ロシアにとって、今回の事態は自国ロシアの存亡の危機であると思っていることは明らかです。

両者の決意を比べれば、ロシアに圧倒的に強い大儀があるのは、自明の理です。
だから、両者が今後エスカレーションのはしごを上っていったとしても、
私は、アメリカではなくロシアが勝つと思っています。
そして、ロシアの決意のほうが、アメリよりはるかに強いため、ロシアが勝つでしょう。

問題は、この戦争にどちらが負けるかです。
ロシアがウクライナ戦争に勝つことによって、アメリカが立場的に負けたとしても、アメリカにはたいした問題はないでしょう。

この戦争における本当の敗者は、ウクライナ人だと思います。
そしてここで起こったことは、アメリカが、花で飾られた棺へとウクライナ人を誘導していっただけだと思います。

アメリカはウクライナがNATOの一員になることを強く勧めてきました。
アメリカはウクライナ人をNATOの一員にするよう、懸命に働きかけました。
同時に、アメリカは、ウクライナをロシア国境の西の防波堤にしようと、懸命に働きかけました。
ロシアが「それは受け入れられない」とはっきり言ったにもかかわらず。

アメリカは、棒で熊の目を突いたのです。
当然ですが、そんなことをしたら、熊はおそらく アメリカのしたことに微笑んだり笑ったりはしないでしょう。
熊はおそらく反撃に出るでしょう。ここで起きているアメリカとロシアの対立は、 まさにそういう点です。
そしてその熊は、ウクライナを引き裂こうとしている。

最後に、今回の最も重要な問いかけに戻りましょう。
いったい誰が、今回のウクライナ戦争の責任を負うのでしょうか?
ロシアが責任を負うのか?
私はそうは思いません。

ロシアが汚れにまみれた行為をしているのは 間違いありません。
もちろん、私はその事実を、たいした問題ではない、などと軽んじるつもりは全くありません。
私の考えでは、責任を負うべき者はいったい誰か?という問いです。
その答えは非常に簡単です。アメリカです。

ご視聴、ありがとうございました。

---owari---
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