今日はドイツ・フランクフルトに在住で、ノンフィクション作家のクライン孝子さんの著書「歯がゆい国・日本」より転載します。ヨーロッパから見た日本の姿をお伝えしたいと思います。20年前の著書なので、当てはまらない箇所はあしからず、ご容赦ください。
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日本をだらしない国にしてしまった諸悪の根源ですが、私は、冷戦後の動向、枠組み、秩序の組み替えを読み切れなかった日本の政治家、 . . . 本文を読む
石原慎太郎さんが都知事のころ、「世界のアニメの七割は日本製で、そのほとんどは練馬区と新宿区でつくっている。東京にとってみればこれが地場産業で、これが底力です」と日下公人氏(評論家)が言ったら、都知事は乗り気になって東京財団と東京都で新世紀東京国際アニメフェアをお台場で開催した。そのなかで、東京財団はマンガ・アニメに関するシンポジウムを開催した。
そのとき、20年前から日本のマンガ . . . 本文を読む
日本人はノーベル賞が取れないと経産省は言うが、ノーベル賞のほうが間違っている。最近は日本も受賞者が多くなってきたが、国別ランキングでいえば、ロシアに続いて8位。
ノーベル経済学賞はこれまでのような理屈だけの経済学に賞を出していると、ノーベル経済学賞自身が疑われてしまう。もっと血が通った、人間の気持ちが入った、読み物としても面白い経済学の本を書いた人にノーベル賞を出そうということに . . . 本文を読む
愛のなかで「許し」の部分が大事であることも語ってきました。
愛において、もう一つ大事なことは、「多くの人のために、他の人のために、自分の時間、自分のエネルギーを割く」ということです。
愛は、いろいろと難しい議論を含んでいますが、あえて二つに要約するならば、愛には、「許し」の側面と、「自分のものを惜しまず、自分のものを節してでも、多くのものを他の人に与える」という側面があります。 . . . 本文を読む
善と悪については、古来、宗教家や哲学者がいろいろと議論をしてきました。
「神が善一元の存在であるならば、悪があることはおかしいし、悪霊、悪魔が存在することもおかしい。そういうものが存在するということは、神の属性のなかに、そういうものがあるということだろうか。
また、神の属性のなかに、そういう性格がないとすれば、この宇宙を神がすべて支配しているとは言えない。神の支配の及ばない世界 . . . 本文を読む