歴史教科書には「思想誘導」型、「社会科学」型、「歴史物語」型の3つがある。(歴史教科書3つのタイプ)「従軍慰安婦」という用語について「誤解を招く恐れがある」などとする答弁書を政府が閣議決定したことを受け、いくつかの教科書が、「従軍慰安婦」を「慰安婦」に訂正しました。しかし、「敵はさるもの」で、こんな「奥の手」を出す教科書もありました。__________清水書院の高校の歴史科教科書では、元慰安婦に . . . 本文を読む
聖徳太子の肉声に耳を傾ければ、家庭、職場、国を元気づけるための体験的な智恵が聞こえてくる。((1) なぜ「仁」ではなく、「和」なのか?)「仁」は日本語では「思いやり」という言葉がぴったりでしょう。一人の人間として他者への思いやりを持つことは、道徳の第一歩です。一方、「和」は共同体の構成員が互いに思いやりを持っている状態と考えられます。「仁」が個人レベルの徳に対して、「和」は共同体レベルの徳なのです . . . 本文を読む
聖徳太子の肉声に耳を傾ければ、家庭、職場、国を元気づけるための体験的な智恵が聞こえてくる。(太子は何を目指したのか、その肉声を聞く)2021年は西暦621年に亡くなられた聖徳太子の1400回忌の年で、様々な記念行事が各地で開かれました。1400年も前の人物が現在と何か関係あるのか、と思われるのが常識でしょうが、それが「大あり」だという私個人の経験を述べたいと思います。太子を回顧する企画の一つとして . . . 本文を読む
(反対運動に屈せず、信念を貫いた岸首相)最も大きな山場だった六十年安保は、岸信介首相のころの出来事です。そのときには首相官邸もデモ隊に取り囲まれてしまいました。首相官邸を警備している警察は、「首相、早く逃げてください。もう護り切れません。警察の力では無理です。これはもう革命ですから、命の保障はできません」と言ったそうです。そういう内部の事情が書かれたものを読んだことがあります。そのようななかにあっ . . . 本文を読む
『視点を変える⑨』(挫折をして“良かった”場合もある)――「安保闘争」の敗北が日本の繁栄を生んだいままで、さまざまな例を挙げて、物事の見方は一つだけではないことを述べましたが、同じように、過去に挫折したことを、時間がたってから見ると、「結果的には良かった」という場合もあります。その一つの例として、「安保闘争」の話をしたいと思います。「七十年安保」が終わった当時の大学には、学 . . . 本文を読む