今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
~~~~~~~~~~~~~
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
私は、1990年から2018年までモスクワに住んでいました。
私がモスクワに留学した時、日本はバブル最末期。
それで私は、元気だったころの日本を覚えていて、元気がなくなっていく日本のことをあまり知りません。
2018年に戻ってみると、いわゆる専門家の先生たちも、マスコミも、「日本の未来はお先真っ暗だ」という意見で一致していました。
なぜ?
一番の理由は、少子高齢化問題でしょう。
そして、経済音痴の財務省にコントロールされた経済音痴の総理大臣が、「増税路線」「緊縮路線」をつづけたことで、日本経済が世界一低成長の国になったことも大きいでしょう。
毎度書いていますが、日本の一人当たりGDPは1988年世界2位でした。
それが今では、32位まで下がっている。
自民党増税派の政権がつづけば、日本の一人当たりGDPは40位、50位、60位とますます下がってしまう可能性もあります。
そして石破さんは、まだまだ増税する意欲満々なのです。
というわけで、国民が「日本はお先真っ暗だ」と感じてしまう理由はわかります。
しかし、私は「日本の未来は明るい」と確信しています。
なぜでしょうか?
ときどき、昔のことを思い出すのです。
私の小学校で先生は、宿題や持ち物を忘れた子供を、げんこつでガツンと叩いていました。
先生が、教室でたばこを吸っていました。
たばこは基本どこでもOKで、電車内でもバス内でもスパスパ吸うことができました。
私の中学校は荒れ放題で、体育の先生は自衛のために竹刀をいつも持ち歩いていました。
廊下では、先輩が堂々と、後輩から金を巻き上げていました。
しかし、誰もそのことを問題視することはありませんでした。
会社の入社歓迎会では、ビールを一気飲みすることや、一芸を強要されました。(私は、日本で就職していませんが。)
とにかく、今の基準からいえば、パワハラ、モラハラ、セクハラだらけの世の中でした。
それでも私たちは、「おかしい」とは一ミリも思わず、結構楽しく暮らしていたのです。
今はどうでしょうか?
どこかの先生が、生徒を少しでも殴れば、全国ニュースに出て首になります。
学校でも会社でも暴言を吐いたり、セクハラをすれば居場所がなくなります。
こういう傾向はますます強まっていて、ジャニーズでも、宝塚でも、松本さんでも、中居さんでも、「例外はない!」という感じになっています。
私自身も「気をつけなければ・・・」と思うと同時に、「いい傾向だ」と思います。
つまり、私が「日本の未来は明るい」と確信しているのは、「過去と比べてどんどんマシになってきているから」です。
こういう感覚を実感できるドラマがあります。
『不適切にもほどがある!』です。
中学校教師の小川市郎さんが1986年から2024年にタイムスリップする話。
1986年、私が高校生だったころの「リアル」が見事に再現されています。
私は、「懐かしい」と思うのですが、若い人が見たら「地獄だ!」と思うのでしょう。
教室でたばこを吸う先生。
セクハラ、モラハラ、パワハラが止まらない発言。
バットで野球部員の尻を叩く顧問。
などなど。
2024年を見て1986年に戻ってきた小川先生は、中学生にいいます。
「お前らの未来はおもしれえから。
俺みたいな不適切な暴力教師はいなくなるし、つるっとした(=スマホ)のでウーバーよんだら、家でビッグマック食える。
そんな時代でも、大人は子供に、『こんな時代に生まれたかわいそうだな~』ていうんだよ。
そんな大人の話は聞かなくて結構!」
これは、1986年から2024年に行ってきた小川先生が、日本がよくなることを確信して語った言葉です。
私は、この言葉を聞いて、「本当にそのとおりだ」と思いました。
今の話、「もう少し詳しく知りたい」という方は、『不適切にもほどがある』の1話をTverで見てください。
ただ、小さい子供とは一緒に見ない方がいいです。
子供に見せるには不適切な場面があるので。
そして、私が共感した小川先生の言葉はこちら。
『不適切にもほどがある』の予告編。
なにはともあれ、日本の未来は明るいです。
もちろん「明るくする努力」も必要ですが、その前に、「明るくなる」と確信しましょう。
なぜなら、それは事実だからです。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます