きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

狂言ござる乃座inNAGAYA13th

2010-05-17 20:39:36 | 観劇・伝芸
名古屋能楽堂での狂言会に行ってきました。

いつもは秋に行われる事が多い野村萬斎さんの名古屋での狂言会ですが、今年は、他のスケジュールとの絡みもあるのか、5月の開催。



演目は「成上り」「朝比奈」「二人袴」の狂言3曲と素囃子の「盤渉楽」

狂言の3曲はいずれも観るのは久しぶり。
その中でも萬斎さんの「朝比奈」はかなり観てないような気がしていた。

今回は朝比奈に対する閻魔役が名古屋の野村小三郎さん。
静の朝比奈と動の閻魔の対比がとても良く出ていて印象的な上演となりました。
他の家の方との共演はなかなか観るチャンスがないものなので、本当に観られて良かったです。

「二人袴」は多分、これまで観た狂言の曲の中でも一番多く観ている曲だと思う。
何しろ、初めて観た野村家の狂言会の演目の一つでもありましたから・・・。

さて、今回は聟役が萬斎さんの息子さんの裕基くん。親役が万作さんで、萬斎さんが舅役でした。
少年が聟役というのは初めてで、見た目的にはやはり違和感があるのですが、お話の内容としては、ちょっとあり得ないくらい、世間知らずの聟なので、結構楽しめました。
名古屋では久しぶりの親子三代の共演でした。

それにしても、裕基くんは萬斎さんにとても似てきたなあ(お顔などの見た目なんですけど)と思ったのでした。



最初に上演された「成上り」は、狂言には良くある内容で、太郎冠者のおとぼけぶりが楽しい曲です。
この曲の設定が初寅の日の鞍馬詣の日の出来事を描いているので、もしかして、寅年にあわせての上演だったのかなあなどと勝手に思ったりもしましたが、万之助さんの軽妙な感じがぴったりで楽しく拝見させていただきました。

次回の名古屋での狂言会は通常に戻るようで、秋の開催予定のため、1年以上間が空いてしまうのが、少し淋しいです。

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