川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

新渡戸稲造と内村鑑三 (広田弘毅と吉田茂)

2024年12月08日 | 人物
執行草舟の本に、

  • 新渡戸稲造は人格者
  • 内村鑑三は狂気の人

って対比があった。

 

新渡戸稲造も札幌農学校時代とかは烈しい人でしたが、内村の狂気に比べると、聖人君子みたい。

人付き合いも美味かったのだろう、国際連盟事務次長なでなっているから。

その、「聖人君子的優等生」の新渡戸稲造は長じてお札になった。
でも、死後95年くらい経って、強い影響を残しているのは、圧倒的に「狂気」の内村鑑三。

お札になるという最高の栄誉を与えられ、栄達した新渡戸稲造。
でも、長く愛されるのは、エキセントリックな内村鑑三。

いい悪いではなく、「死後100年後に何を遺すか」という観点からは、面白い対比。札幌農学校同級生(2期生)は、いい題材を100年後の我々に提供してくれている。
____________

それと似ているのが、外務省入省同期の、広田弘毅と吉田茂。

トップ入省(首席)で外務次官になった広田は、外務省でほぼエリートコースを歩み、戦前に、首相にまで上り詰めた。

尖っていた吉田茂は、先輩に楯突いたりする世渡りの下手さがあって、中国勤務とかを経たりして、広田よりだいぶ出世が遅れた。

でも、その「戦前の明暗」は、戦後に真逆になった。

出世頭・広田弘毅は、文官唯一のA級戦犯となり、死刑。
ヤンチャな吉田茂は、戦後の名宰相として、歴史に刻まれる。

この広田と吉田の「出世デッドヒート」は、人間万事塞翁が馬・禍福は糾える縄の如しを地で行く好例。

 
100年後に、何がどう評価されるか、わからない。

されば我が道をゆくのみ。
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愛する人の葬儀で万歳三唱

2024年12月08日 | 宗教
内村鑑三は娘ルツ子が19歳で死んだ時、その葬儀で万歳を三唱した。

執行草舟も、母の葬儀でワンワン泣いて、堪えきれずに万歳三唱した。

人は悲しみが抑えきれぬと万歳三唱するのか。特攻隊が万歳三唱して飛び立って行ったのも、「苦し紛れ」の部分があったろう。

内村鑑三や執行草舟は敬虔なクリスチャン。クリスチャン特有の永生という死生観とも関係がありそうだ。




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志なかりせば

2024年12月08日 | 人物
福井シンポジウムで1つ伝えるのを忘れました。

福井の偉人・橋本左内は、15歳で『啓発録』に

「志なき者は魂なき虫に同じ」

と書きました。

福井の皆さん、15歳の橋本左内に負けぬよう、高い志を持って頑張りましょう!




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上智のペドロ・アルペのfor others with others

2024年12月08日 | 宗教
上智大学とか、広島学院とか、栄光学院の、校是となっているfor others, with others は、とても素晴らしい。

広島の原爆で被爆して被爆者を助ける医師として活動し、後にイエズス会の総長にまでなったペドロ・アルペ神父の言葉。

ChatGPT

ペドロ・アルペ神父が提唱したイエズス会の精神の中に、「**For Others, With Others(他者のために、他者とともに)」**という理念が含まれています。

この言葉は、彼の指導や思想の核心を象徴しています。


背景と意味

アルペ神父が1965年から1983年までイエズス会総長を務める間、彼はイエズス会の使命を現代社会に適応させることに尽力しました。

「For Others, With Others」は、イエズス会教育や活動の中心的な価値観であり、以下を意味します:

1. 他者への奉仕(For Others):

自分の利益や成功ではなく、特に困難な状況にある人々や社会的弱者のために働くこと。

2. 連帯と協力(With Others):

他者との連携を重視し、共に働き、共に歩む姿勢。


アルペ神父の言葉と行動の影響

この理念は、アルペ神父自身の被爆体験やその後の社会正義と平和への献身から生まれたものとされています。

特に教育機関(上智大学や世界中のイエズス会系学校)では、この理念を基にした教育方針が浸透しており、学生たちに他者への奉仕と協力を促しています。


「For Others, With Others」という言葉は、現代のグローバル社会におけるイエズス会の使命を象徴するものとして、教育、社会活動、宗教的使命において広く使われています。


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誠実に生きていれば、悪いことの8割は起こらない

2024年12月08日 | 人生
誠実に生きていれば、悪いことの8割は起こらない。

最近思う、私の経験則。

私も偉そうなこと言っていますが、数年に一度、仕事で、「ヤバ、ミスったかな、クライアントに迷惑かけたかな」って思って、肝を冷やすことがある。

判断が間違えていた」のではなく、「判断が遅れていた」ことが原因であることがほとんど。

しかし。

その「ヤバっ」と肝を冷やすのも半日か一日で終わり、いろいろ検証したりフォロー・リカバーしたりすると、「なんだ、全然大したことないじゃん、ミスですらなかったんじゃん」って思うことがほとんど。

ほぼ全て、杞憂に終わる。

ここ10年くらい? ミスらしいミスはしていないんじゃないかな。私の記憶に、「弁護士としてひどいミスをした」ことの記憶がない。

そんな私の拙い経験から、あえて大胆に一般化してみる。

ヤバいと思ったことの8割は起こらない。
誠実に生きていさえすれば。

一文で言うと、

誠実に生きていれば、悪いこと(予期した最悪の事態)の8割は起こらない

のではないかと、推測しています。

当たらずと言えども遠からずだと思いますが、いかがでしょうか。
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家庭連合の合同結婚式のいいところ6点

2024年12月08日 | 宗教
家庭連合の合同結婚式のいいところを集めると:

1️⃣慎重かつ適切な信者間のマッチング
2️⃣(知り合い集めるより)安上がり
3️⃣(信者仲間の)連帯感
4️⃣最もプライベートなイベントを宗教的に→信心深さを表す
5️⃣(国際結婚の方 ー3割くらいー は)草の根の平和運動。外国人と家庭を築き、子育てをすることで、異文化とダイバーシティを「体現」する。知行合一。
6️⃣(国際結婚の場合)修行🧘。国籍も言語も文化も違う人と一生添い遂げるのは、最もタフでチャレンジングな営み。

ですかね。Twitter では5点と表現しましたが、より分かりやすく6点にまとめました。

他にいい点があれば教えてください!

ーーーーーー

半年?くらい前、テレビで膳場貴子さんが、この合同結婚式を「人権侵害」って言っていました。

私は最近、この合同結婚式を、上記の5つの点から、家庭連合を象徴する、とてもいいイベントだと、高く評価しています。

説明が必要なのが上記4️⃣ですかね。

普通、信者じゃない我々からすると、結婚なんていう、人生で最もプライベートなイベントは、知り合いを呼んだりして、プライベートに行う。プライベートな友人、先輩を呼ぶ。最もプライベートなイベント。

違う。

家庭連合信者は、その「最もプライベートなイベント」を、宗教の文脈で行う。宗教儀式として行う。

それくらい、家庭連合信者の人生観において、「結婚」(彼らは「祝福」と呼ぶ)というイベントが、「プライベートではない」のです。宗教的な意味合いを持つんです。

なぜ祝福が、そんなに「宗教的」な意味合いを持つのか?

この仔細は教義に関わるのでここでは割愛しますが、そこへの想像力とそれを調べる知的努力をせずに、これを「人権侵害」と宣ってはならない。

膳場貴子さんは私の大学の同窓生ですが(キャンパスで会ったこともある)、厳しくその非を指摘しておきます。
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一粒の麦  ー犠牲的精神の極致

2024年12月08日 | 言葉
最近、好きになってきた、聖書の聖句。

一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん。
死なば多くの実を結ぶべし。

ヨハネ12:24

「一粒の麦」という言葉としてとても有名。
でも最近、腹落ちするようになってきた。

執行草舟の一連の著作の影響で。

執行草舟は、こう言っている。

  • 生きているうちは常に「未完」。
  • 死ぬまで崇高に憧れよ。
  • 成功とか幸せとか目指す俗物に成り下がるな。
とても共感する。

私が、「誰よりも多く、誰よりもたくさん人を幸せにする」ために、今生きている80億人ではなく、私の死後の数100億人を念頭に生きているのと、合致する価値観。

その、私とか執行草舟さんの考えを端的に現したのが、「一粒の麦」。

私の考えていることなんか、2000年前にイエスが言っていた。

ーーーーーー

今日読んだ『お々 ポポイ!』という執行草舟さんの自伝で、以下を知った。

執行草舟も、立教小学校に入って、有賀千代吉校長に、「卒業するまでに一つだけ、イエス様の言葉を覚えなさい」と言われて、覚えたのが、この言葉。一粒の麦。




おお。

執行草舟が、小6まで、岩波文庫全巻を読破したりして、かなり知的にませた小学校生活を終えて、最終的に選んだのが、この「一粒の麦」。

なんだか執行草舟さんと私とのご縁を感じる。

この本では、この「一粒の麦」が、「犠牲的精神の極致を表す」と紹介されている。

私も、「犠牲的精神の極致」を表現できる人生を歩みたい。
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人はみな卑しい

2024年12月08日 | メディア/SNS
執行草舟の本に、「人はみな卑しさを持っている」って書いてあった。

「卑しい人」がいるのではない、みんなある程度「卑しい」んだよ、って文脈で。




あったり前のことなんだけど、これをしっかり踏まえて表現できる人は多くない。

みんな「中間的な」存在。

「勇気のある人」がいるのではない。誰にだって勇気はある。その程度が違うだけ。
「スケベな人」がいるのではない。誰にだってスケベ心はある。その程度が違うだけ。

心中の、醜いところ、弱い気持ち、情けない部分、恥ずかしい心根を、どう見せるか、って話。

上質な人間は、うまく痩せ我慢をし、それを他人に見せないことができる。
下等で未熟な人間は、それを覆い隠す術を知らないだけの話。

人間、誰だって、醜い。弱い。卑しい。情けない。下心ある。

それなのに、「アイツは⚪︎⚪︎だ!」とか「旧統一教会信者は△△だ!」と「レッテル貼り」をするのは良くない。紀藤正樹弁護士がその代表。

どんな人間も、中間的な存在。
どんな人間にも、いいところ、悪いところがある。

その解像度を高めずに、安易なレッテルを貼る。
これは文化文明の発展に逆行する行為。

だから私は紀藤正樹弁護士とか鈴木エイト・有田芳生・櫻井義秀氏らの「レッテル貼り」に強く抗議している。

解像度を上げること。
人間とその集団とその行動に対して、解像度を上げること。

「解像度を上げる」ってのは「レッテル貼り」の正反対。対極。

何事にも「解像度を上げる」。
これが知性と品性の為さしめるところ。
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人前で物を食わない

2024年12月08日 | 教育・子育て
東京駅東北新幹線🚄の待合室。

こういう「人前」で何かを食べない。

それが日本人のマナー。

ちょっと待てば新幹線内で食べられるんだし。

食べている方も数人いらっしゃるが、、

それはみっともない。

こういうのは、旅をしながら子供たちにも教えたい。
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宗教の「全体主義的」側面

2024年12月08日 | 宗教
先日紹介した大喜多紀明論文に「宗教には多かれ少なかれ全体主義的なところがある」的なことが書いてあった。

その通り。

その「全体主義的なところ」を天理教から学んだのが松下幸之助。創業14年目に「命知元年」と銘打って宗教チックな「創業記念イベント」をした。

幸之助からその精神を受け継いだのが稲盛和夫。

「経営の神様」2人には強い宗教性がある。稲盛さんは坊主にまでなった。
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ど根性を出し、ど真剣に生きる

2024年12月08日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
精神論は好きではない。

でも、執行草舟さんの本を読んでいると、やはり人類の発展に、ある程度、いやかなり、精神的なことは寄与してきたと分かる。

稲盛和夫さんは盛和塾で「ど真剣に生きる」ってのを唱えていた。

真剣と「ど」真剣は違う。大きく違う。

その「ど真剣」って、結局、根性を出すんじゃなく、ど根性を出せ、っていうことではないのか。

根性と「ど」根性も違う。大きく違う。

真剣に生きる人は多い。
根性出す人も多い。

しかし。

ど真剣に生きる人はとても少ない。
ど根性を出す人もとても少ない。

私はそういう少ない人でありたい。
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デフレ日本

2024年12月08日 | 日記・雑記・独り言
東京駅八重洲口の、バスターミナルの、コンビニ的なところ。





ドリップコーヒーが

100円!

外国人はビックリするんじゃないか。




令和6年の風物詩として記録しておきます。
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『野菊の墓』 漫画版

2024年12月08日 | 
『野菊の墓』の漫画版。

名作なので、今までも漫画版はいくつもあるのかな?

それでも買いたいのでポチった。

それくらい私は『野菊の墓』が好きです。



漱石が「最高傑作」と認めたんですね。

うなづける。

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日経 MY STORY SMBC 副頭取 工藤禎子さん

2024年12月08日 | 
いい記事でした。

記者がいい。書き手がいい。

対象者工藤さんのコンテンツもいいんでしょうが。

MY STORY 編集部の、筆力を改めて思わされた。

そんな記事でした。
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