川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

心理的安全性が流行りすぎて緊張感もなくなっている

2025年01月04日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
■ 「心理的安全性」とは

心理的安全性とは、上司と異なる意見を部下が言える心理的な安心感がある、ということです。

しかし日本ではこえれが独り歩きして、パワハラを恐れて「ミスをしてもキツく叱られないフラットな組織」的なニュアンスで受け取られてしまっています。

組織である以上、ある程度のヒエラルキー(指示体系)はあります。

新入社員と社長が完全にフラット・対等であれば経営目標は達成できません。組織目的達成のために、ルール違反を許さない緊張感を持たねばなりません。

■ 「恐怖感」と「危機感」は異なる 

恐怖感と危機感は異なります。

上司は、細かい管理をきちんとやって、部下に適度な「危機感」を与えないといけません。

とはいえ、上司は、人間的な「恐怖感」を与えてはいけない。あの部長にこれ言ったら、こっぴどく叱られるな、だから言うのやめとこ、、と思われるような恐怖感。

「組織的な危機感」は必須。「緊張感」とも言える。

こう考えると、
  • コンフォート(平常)ゾーン:緊張感
  • ラーニング(やる気)ゾーン:危機感
  • デンジャー(死ぬ気)ゾーン:恐怖感
と捉えることができます。

コンフォート(平常)ゾーンにいても、組織の一員である以上は適度な緊張感がないといけまえん。

「良い危機感」が緊張感で、悪い危機感」が恐怖感と表現できるかもしれません。

「心理的安全性」が独り歩きして、恐怖感のみならず、危機感や緊張感までもが薄れてしまっている組織が多いようです。
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