NHKの朝ドラ「らんまん」は、植物学者の牧野富太郎の生涯を描いた作品です。
そこで牧野富太郎博士の図鑑があったはずと探すと、出てきました。
そして最終ページに、こんな書き込みがありました。
大学3回生のときに、古本屋を探して購入したようです。今から46年前です。
さらに中からは栞がわりの四葉のクローバーが出てきました。
懐かしくなりました。今はカラー写真で、植物検索はインターネットでもできるのですが、この図鑑は、すべて牧野博士自身のスケッチで、植物の特徴説明も博士が書かれたものです。1974年発行ですが、昭和26年、つまり1951年に作られたものを再編集と説明されてました。改めて博士のすごさを感じました。
牧野博士は吹田にも関係がありました。住んでいた家の近くに「西尾家」という江戸時代からの旧家があり、そこには牧野博士が研究に使っていた温室が残っています。なんでも西尾家に牧野博士が居候していたことがあったそうです。朝ドラで吹田が出てくるかもしれません。
この牧野博士の図鑑と共にこんな本も出てきました。
この書き込みはなんと万年筆で書かれてました。時代を感じます。
これも3回生のときに購入したものでした。新潟大学生物教室の先生のもので、昭和28年発行の非売品とありました。
これも古本屋をあさって購入したようです。
大学の授業で、野外生態学研究という講座があり、私も敏美さんもそれを受講していました。教室の講義はほとんどなくて、箕面の川でオオサンショウウオ、天王寺区の池で外来魚を調査し、羽曳野の蓮池で泥まみれになってレンコンを取り、淀川のワンドで天然記念物のイタセンパラを捕獲など、いろいろしました。指導してくれたN先生は、軽ワゴンに作業道具を詰め込んで、大阪中を走り回ってくれました。大学の助手というより、内装や電気関係の職人さんのようでした。私の大好きな授業でした。
この蟻地獄の本や牧野博士の図鑑は、この授業のレポートを書くときの参考にしたものです。
蟻地獄を捕まえてきて、それを飼育し、サナギから羽化する様子を観察したんです。あのときは楽しかったなー。私も真面目に勉強した時代があったんですよ🤭
余談ですが、この生態学の授業のN先生は、私と敏美さんと同じ大学に入った次男の研究室の指導教官です。親子でお世話になりました🤗