◎◎ きょうの国内市況(9月10日):株式、債券、為替市場
Bloomberg News
●日本株反発、米テクノロジー株高やワクチン期待-電機など全業種上げ
△△ 東京株式相場は反発。米国でテクノロジー株に押し目買いが入ったことや新型コロナウイルスワクチン開発の進展、機械受注の改善から景気回復期待が高まり、電機など輸出関連、非鉄金属や鉄鋼など素材、海運など景気敏感業種中心に東証全業種上げた。
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¤¤¤⇨ 野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「米テクノロジー株はスピード調整が必要なときに長期金利上昇も重なって調整となったものの、プラットフォーマーの強さやテレワークの必要性などから中長期的な見方は基本的に変える必要がない」と指摘した。
- 東証33業種では海運やガラス・土石、その他金融、建設、保険、鉄鋼、電機などが上昇率上位
●長期金利低下、超長期の入札一巡で需給懸念緩和-20年入札結果は無難
債券市場では長期金利が低下した。きょうの20年債入札を無難に通過し、4週連続で実施された超長期ゾーンの利付国債入札が一巡したことから、需給懸念の緩和を背景に買い圧力が掛かった。
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¤¤¤⇨ SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
- 20年債入札は最低落札価格が市場の予想通りで無難な結果だった
- 2週間前にも20債入札があったばかりでもともと難しい状況だったが、すんなり消化したという印象
- 次の40年債入札まで超長期債の供給が2週間程度空く中で、利回りは低位で安定するイメージ
20年債入札
- 最低落札価格は99円75銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想と一致
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.69倍、前回は3.92倍
- 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は10銭、前回4銭から拡大
●ドル・円は106円前半、ECB見極めでリスク選好一服-ユーロ強含み
◑◑⇨ 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台前半で推移した。米国株の反発を受けたリスク選好などを背景にドル買い・円売りが先行したが、海外時間に欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合を控えて全般的に様子見姿勢が強く、伸び悩みに転じた。ユーロは年内の追加緩和期待の後退を背景に強含み。