アルゼンチンでは、11日に行われた大統領選の予備選挙で、ばらまきを主張する野党の候補が圧勝したことをきっかけに経済の先行きに対する不安が広がり、通貨ペソは大幅に値下がりしています。
20日に入っても、ペソの下落は止まらず、一時、1ドル=59ペソと、16日に史上最安値となった1ドル=55ペソを更新しました。
👤 アルゼンチンでは、先週、マクリ大統領が最低賃金の引き上げなど、緊急の経済対策を発表しましたが、市場関係者の間では、経済をさらに悪化させるばらまきだと指摘する声も多く、17日には、経済政策を担うドゥホブネ財務大臣が抗議したうえで辞任しました。
アルゼンチンは、IMF=国際通貨基金から500億ドルを超える融資枠を得て再建を図っていますが、10月の大統領選挙を前に経済の混乱が収まらない状況で、周辺国などへの影響も懸念されています。