◎◎ 日本株は下落、米経済対策の合意困難と円高で警戒感-医薬や電機安い
伊藤小巻
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米経済対策、選挙前の合意ほぼ絶望的-財務長官が政治の現実を指摘
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きょうのドル・円相場は1ドル=105円20銭台、前日は105円44銭
▼▼ 15日の東京株式相場は下落。米追加経済対策の大統領選前合意は困難との見方から景気の先行きや、為替相場の円高による企業業績への影響が警戒され、医薬品や電機、情報・通信が売られている。
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<きょうのポイント>
¤¤¤⇨ 松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「米財務長官の発言で米経済対策の今月成立が困難となり株に思惑売りが出た。小幅円高になったことで投資家は若干リスクオフに傾いている」と指摘する。「大統領選前にトランプ米大統領が何をするかわからず上値は重く、様子見ムードが始まっておりここ2週間は動きづらい」と話した。
¤¤¤⇨ 野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは「米国株は経済対策の早期成立困難の見方が出る中、先行きに対する不安が強まったというよりは上値を追う材料がなく利益確定の動きに押された」と指摘。そのうえで「日本の場合は為替が円高になると条件反射で1回売る動きで先行きに対する警戒が出てくる」と話した。
- 東証33業種では医薬品、精密機器、水産・農林、小売り、情報・通信が下落
- 空運、鉄鋼、保険、ゴム製品、海運、ガラス・土石が上昇