① ""東京の星空・カレンダー・惑星(2019年6月)""
概要
今月は、次のような惑星現象に注目してみましょう。内惑星だけに起こる最大離角、外惑星だけにおこる衝などは、太陽系の中での地球の位置を考える良い機会です。国立天文台ではWindows上で動く4次元デジタル宇宙ビューワーMitaka(ミタカ)を、独自に開発して無償で提供しています。お天気に恵まれない梅雨時には、Mitakaを使ってパソコンで太陽系探検も面白いかもしれません。
東京の星空
📅 カレンダー(6月)
3日 | 新月 |
6日 | 芒種(太陽黄経75度) |
10日 | 上弦 |
11日 | 入梅(太陽黄経80度)/木星が衝 |
17日 | 満月 |
22日 | 夏至(太陽黄経90度)/海王星が留 |
24日 | 水星が東方最大離角 |
25日 | 下弦 |
🌍 惑星
- 水星
- 日の入り後の北西の低空に位置しています。下旬に向けて高度を上げ、24日に東方最大離角となります。東京では6月8日から29日の間の日の入り30分後の高度が10度を超え、観察しやすくなります。6月8日から29日までの明るさは、マイナス0.5等から0.9等。
- 金星
- 日の出直前の東から北東にかけての低空に位置しています。明るさは、マイナス3.9等。
- 火星
- ふたご座を東に移動し、月末にはかに座に入ります(順行)。日の入り直後の西の低空に見え、中旬以降は、日の入り後2時間経たないうちに沈んでしまいます。明るさは、1.8等。
- 木星
- へびつかい座を西に移動し(逆行)、真夜中頃に南中します。11日に衝となり、観望の好機を迎えます。明るさは、マイナス2.6等。
- 土星
- いて座を西に移動し(逆行)、下旬になると20時頃には昇ってくるようになります。明るさは、0.3等から0.1等。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。