(先週末に大爆発を繰り返したアナック・クラカタウ(Hendi Suhendi))
① ""インドネシア火山島アナック・クラカタウが大爆発!ISSからもハッキリ!(動画)""
2018年09月25日 12時27分
約130年前、地球に異常気象をもたらすほどの壊滅的噴火を起こしたインドネシアの火山島「アナック・クラカタウ」が週末にかけて44回にわたる爆発を繰り返した。スマトラ島とジャワ島にはさまれたスンダ海峡上空を、赤茶色の噴煙が広がっていくのを国際宇宙ステーションの宇宙飛行士がとらえた!
アナック・クラカタウは、今年6月19日以来、活発な噴火活動を続ける火山島だ。インドネシア気象庁(BMKG)によると、今月22日夜、雷のような轟音とともに爆発が発生し、24日にかけて44回の噴火が相次いで観測された。
BMKGのヘイリー・ジャトミコ(Hary Djatmiko)報道官によると、噴火に伴って発生した火山性地震は253回。火山灰を含む噴煙の高さは高度2000メートル上空に到達し、スマトラ島に向かって西へ運ばれるようすが地球観測衛星センチネル-2と、ISSに滞在中の宇宙飛行士によって確認されているものの、当局では警戒レベルを従来どおり危険度2のままにしており、周辺を航行する航空機への影響もないとしている。
19世紀に3つの島で同時に起こった巨大噴火によって生まれた海中カルデラから生まれたアナック・クラカタウ島は、海抜505メートル。6月以来、山頂の南斜面には円錐形の溶岩ドームらしき地形が出現し、マグマを噴き出す激しい噴火とともに、溶岩が流れ出し、斜面を下って海に流れこむようすが目撃されている。
(国際宇宙ステーションのアレクサンダー・ガースト宇宙飛行士がとらえたアナック・クラカタウ島の噴煙(Alexander Gerst/ISS/ESA) )
(欧州の地球観測衛星センチネル-2も噴煙をとらえた(Copernicus Sentinel−2/ESA) )
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