◎◎ 日本株は反落、GoToトラベル一時停止に警戒感ー旅行関連安い
牧綾香
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ニューヨーク市など行動制限再導入に警戒ー旅行関連銘柄に売り
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米FOMCは債券購入で新施策も、ハイテク関連は値上がり
▼▼ 15日の東京株式相場は反落。新型コロナワクチン感染拡大に伴う行動制限で経済活動の減速懸念が出ている。政府の観光支援事業「GoToトラベル」を全国で一時停止することが決まり、空運や陸運など旅行関連銘柄を中心に売りが出ている。
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<きょうのポイント>
◆◆ ニューヨーク市でロックダウンが再導入されれば景気への影響が出ると懸念されている。国内でも菅義偉首相が観光支援事業「Go Toトラベル」を全国で一時停止する方針を14日に示したため、景気懸念が出ている。ANAホールディングスや日本航空などの空運株や鉄道株、テーマパークを運営するオリエンタルランドなど旅行関連株が下げている。
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¤¤¤⇨ 大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは、3次補正予算案の閣議決定が支えとなるが、「GoToトラベルが全国で一時停止となったことは、関連銘柄にとってネガティブな要因となり注意が必要だ」と述べた。
◇◇◇ 一方、島津製作所やHOYAなど精密機器の一角が堅調な値動き。米長期金利が下がったことなどを受けてナスダック総合指数が上昇した流れを引き継いでいる。石黒氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)では、債券の買い入れ年限長期化など何かしらの政策変更をしてくるとの期待感が相場の支えとなる」と話した。
- 東証33業種では空運、保険、鉄鋼などが下落
- 精密機器、ガラス・土石、パルプ・紙などが上昇