◎◎ 〔マーケットアイ〕株式:前場の日経平均は続落、景気敏感株中心に売り優勢 押し目買いに下げ渋る
2020/12/08 12:00
[東京 8日 ロイター] -
<11:50> 前場の日経平均は続落、景気敏感株中心に売り優勢 押し目買いに下げ渋る
▼▼ 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比72円33銭安の2万6475円11銭となり、続落し
た。新型コロナウイルスの感染者増から、経済の先行きに対する不安感が高まり、景気敏感株を中心に売り
優勢の展開となった。ただ、下値では押し目買いが流入。中ごろから下げ渋った。
🎆 △△ 7日の米国株式市場は、ナスダック総合<.IXIC>が最高値で取引を終えた。新型コロナウイルス感染抑
制策が新たに導入され、米経済への影響が懸念されるものの、大型グロース(成長)株へシフトする動きか
ら、アップル<AAPL.O>やフェイスブック<FB.O>など大きなウエートを占める銘柄が上昇した。
▼¤¤¤⇨ 日本株は、前日の悪化した地合いを引き継ぎ、朝方から幅広く売られた。市場では「新型コロナの感染
者数は国内でも拡大が止まらず、景気敏感株を中心に株価の重しになっている」(野村証券・エクイティ・
マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。
ただ、下値では引き続き主力銘柄を中心に押し目買いニーズが強く、売り一巡後は落ち着いた動きとな
り、安値もみあいの展開となっている。
★★ TOPIXは0.04%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9705億2900万円と商い
が細った。東証33業種では、サービス業、建設業など内需関連に上昇が目立ち、空運業、医薬品、石油・
石炭製品などが下落した。
★★◇◇ 個別では、ファナック<6954.T>、ファーストリテイリング<9983.T>がさえないほか、ソニー<6758.T>も小幅安。半面、エムスリー<2413.T>、任天堂<7974.T>などが堅調に推移した。
東証1部の騰落数は、値上がりが1273銘柄、値下がりが773銘柄、変わらずが125銘柄となっ
ている。
<11:15> 日経平均は安値もみあい、下値で押し目買いが入る
◆¤¤¤⇨ 日経平均は安値もみあい。景気敏感株が軟化し、経済の先行きを懸念する動きとなっているが、下値で
は押し目買いが入っており、相場全体が大きく崩れる気配は感じられない。市場では「時間外取引で米株先
物が軟調に推移しても、それを売り材料にする雰囲気ではなく、主力株の安いところには買いが入る状況と
なっている」(国内証券)との声が聞かれた。
<10:15> 日経平均は下げ幅縮小、50円安 内需セクターはしっかり
▼▼△⇨ 日経平均は下げ幅を縮小し、前営業日比50円ほど安い2万6400円台後半。TOPIXは小幅高水
準での推移となっている。個別では、このところ高値圏で推移していたファーストリテイリング<9983.T>、
ファナック<6954.T>などの指数寄与度の高い銘柄が売られており、2銘柄で日経平均を約40円押し下げる
要因となっている。
◆◆ 景気敏感セクターも軟調。オーバーナイトの米国株式市場でダウが下落したことや、国内での新型コロ
ナ感染者数の増加傾向も重しとなっている。
¤¤¤⇨ 市場では「11月にワクチン期待で相場をけん引していた銘柄
が、きょうは利益確定売りに押される展開となっている。ただ、巣ごもり関連などの内需株や、半導体関連
株はしっかり。循環物色の流れが継続しているようだ」(国内証券)との声が出ていた。
<09:10> 寄り付きの日経平均は続落、一時200円超安 米ダウ安を嫌気
▼▼ 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比167円12銭安の2万6380円32銭となり、
続落。その後も下げ幅を拡大し、一時220円安となった。オーバーナイトの米国株式市場は、ナスダック
総合が最高値となった一方、ダウ工業株30種とS&P総合500種は下落。東京株式市場は前日のダウ安
の流れを引き継ぐ展開となっている。
▼▼▼△⇨ 東証33業種では、医薬品、輸送用機器、石油・石炭製品などの24業種が値下がり。海運業、鉄鋼、その他製品などの9業種は値上がりとなっている。