◎◎ ドル・円は102円台後半、米上院選結果や国内緊急事態宣言控え
野沢茂樹
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▼▼ 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=102円台後半で推移。米ジョージア州の上院選決選投票結果の見極めと新型コロナウイルス感染拡大による日本政府の緊急事態宣言待ちで、相場は小動きだった。
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市場関係者の見方
¤¤¤⇨ SMBC信託銀行の佐溝将司シニアマーケットアナリスト
- 米上院選決選投票の結果待ちで動きにくいが、為替市場ではリスクオフの動きが徐々に緩んできており、ドルや円が売られやすくなっている
- 仮に米民主党が2議席とも取っても、議事進行の妨害を防ぐのに必要な60議席には全然届かないため、バイデン次期政権は共和党の一部にも配慮した運営をせざるを得ない
- 日本での緊急事態宣言を巡る動きはリスクオフ・株安・円高材料になりやすい半面、数日前から出ている話なので、発令されてもドル・円の追加的な下げは限定的ではないか
¤¤¤⇨ オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- 米ジョージア州の上院決選投票で民主党候補が有利との開票速報も出ていることもあり米金利が上昇、ドルが上昇している
- ただ、速報段階だけに共和党候補が盛り返せば、市場は反対に振れやすい。勝敗についてコンセンサスが固まるまでは神経質な動きが続きそう
□■⇨ 背景
- 米ジョージア州上院決選投票、民主候補ウォーノック氏が共和ロフラー氏にリード
- コロナ分科会「緊急事態宣言を発令すべきだ」-政府は7日決定へ
- 東京都で1591人の新型コロナ感染を確認、重症者113人も過去最多
- 米10年物国債利回りは時間外取引で一時1%と昨年3月以来の水準に上昇
- 日経平均株価は前日比102円安で取引を終了
- 財務省幹部、フラッシュクラッシュ時の状況でない-為替動向注視