こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

図書館移転整備・・・行政訴訟について

2020-06-30 22:09:37 | 図書館問題

商業施設の4階フロアの改修費に6億円、工事期間を含めて毎年5千万円の賃貸料。20年間で16億円以上の負担で、駅前に借り物の図書館を整備することが、いつ、どんなふうに決まったのか?

「公共施設適正配置基本計画」を策定公表したわずか2か月後に、市民の知らないところで動き始めていました。2017年の夏のこと。

議会と市民に「公表」されたのは、それから半年余りたって、新年度の施政方針の「駅前移転を視野に入れ・・・」。

 

図書館を魅力あるものに!

それはとても大切なことだと思っています。

しかし、「駅前移転ありき」の進め方には疑問がありました。

 

アンケートや団体ヒヤリングやワークショップ・・・などで「市民の意見を聴いた」というのが繰り返された議会答弁。その後、パブリックコメントも確かにありました。

しかし、「駅前移転を視野に入れ・・・」と言いながら、実は「駅前移転」だけが視野にあり、複数の選択肢を検討した形跡はありません。

 

1年以上にわたって毎議会、図書館整備について質問を続けてきました。

なぜ駅前?

「財政負担が軽減される」という根拠は?

駅前図書館における本の冊数は?

現行図書館の活用は?

南公民館など他の公共施設の更新は?

 

毎回の議会での答弁がくるくる変わります。

特に「財政負担」の答弁は、シリーズでみると支離滅裂です。

 

その間にも、着々と既成事実が作られていきました。

 

「公共施設適正配置計画」は今も、一字一句訂正されずにあります。

その中にある「図書館と南公民館との複合化」という方策との比較検討をするのは最低限の責任ではなかったのか?

複数の選択肢をおいて検討するという手順を行政がふまないなら、議会として「慎重な審議をする」というテーブルについて欲しいと、議会への請願が提出されました。昨年の9月議会です。猛暑の中でわずか1ヵ月間に3600筆の署名を添えて提出された請願は、賛成少数で不採択になりました。

 

今年2月には「住民監査請求」が95人の連署で提出されました。その内容は2月3日のブログに書きました。

結果は「却下」でした。監査委員の「意見」が、市の言い分をそのまま繰り返すだけのもので残念でした。

行政裁判の提訴は、監査結果から30日以内というルール。

コロナ禍、緊急事態宣言のさなかで、集まって相談することが難しい時期でしたが、「やっぱり納得できない」と考える者が訴訟を起こすことを決断しました。

原告は56名。期限のぎりぎり、4月28日、大阪地方裁判所に弁護士を通じて訴状を提出。翌日受理されました。

 

「泉大津市参画と協働の推進に関する条例」は、市と市民が対等なパートナーであることを基本理念としています。

「市民参画」とは、「市民等が、市の政策等の立案、実施及び評価の過程に主体的に参加すること」

協働」とは「市民等及び市が、それぞれの役割と責任を明確にした上で、相手の立場や特性を理解し合い、共通の課題の解決や目的の実現のために協力・協調して活動すること」

こういう条例をもつ市の市民として、この条例の精神が地に落ち、踏みにじられているのをみるのは辛い。成案化し公表された「計画」がありながら、市民の知らないところで「計画」と違う方向へ動き、莫大な税金を投じて事業が進んでいく。どうしても看過することはできないのです。

 

コロナで、裁判も先送りされ、ようやく7月2日、初めての公判の日を迎えます。

私も56人の原告の一人です。

 

 

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駅前図書館に16億4400万円余

2020-03-04 20:41:08 | 図書館問題
一般質問が終わりました。

今日は14人のうち7人まで。明日の朝10時から残りの7人。

「緊急質問」の発言通告を出していますので、一般質問が終わって議場で諮って認められれば発言します。


今日の質問の最大のテーマは「市民参画と協働の推進条例」の趣旨は生かされているのだろうか?ということですが。

それはさておき、「駅前のビルに移転して新図書館を作る」計画の事業費についても聞きました。

新年度の予算に含まれるビルの4階フロアの改装費用と備品購入費で6億8600万円。

これを含んで20年間の賃貸借の期間全体では16億4400万円余。「余」とは引っ越し費用が今のところ未定なので。

20年といっても、工事期間を含めてなので、実際に図書館として使えるのは19年間。

ここでどうしても、2018年3月議会で「駅前移転を視野に入れて検討」と言われたときに、質問したのに対して「建て替えではなくて賃貸借でいくほうが、将来的な市の負担も少ないのではないかというふうな議論もございまして、そういう議論を種々重ねたうえで、今回、図書館につきましては、駅前のほうに移転をしたいというふうに思っております。」という副市長の答弁との整合性を問わざるを得ないことになります。

「会議録」を改めて読み直しました。「種々重ねた上で」の「種々」は具体的に言われていません。

その後の、議会での質疑を通じて、「将来的な市の負担が少ない」ということが、具体的な比較検討のうえで議論されたのではないことが明らかです。


建てたら60年も70年も使える。

賃貸で19年間しか使わない借り物図書館に16億4400万円余。ほんとにいいのでしょうか?!


私が一番気になっていたのは、お金のことより(図書館にはもっとお金をかけるべきだとずっと思ってきたし、言い続けてきましたから)、作ったばかりの市の公共施設の更新・整備の計画を無視したやり方でした。

無責任な、いきあたりばったりのやり方です。

ワークショップ、パブリックコメント、団体ヒアリング、市民アンケートと「市民の意見を聞く」のはポーズで、最初から「駅前移転ありき」で進めた、市民無視のやり方です。

でも・・・やっぱり、「お金のこと」はとても大事です。市民の税金ですから。
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図書館駅前移転問題で住民監査請求

2020-02-04 23:48:38 | 図書館問題
昨日2月3日、市立図書館の駅前移転問題に関する市の支出を「違法・不当」と考える市民が、監査請求を提出しました。

請求人として95名が名前を連ねました。私もその一人です。

違法・不当と考える理由、監査請求の趣旨(要旨)は以下の通り。

1、移転先の民間商業ビルの経営状況についての疑念が払拭できないこと。

2、公共施設の整備に関する市が策定した既存の「計画」を無視した事業であること。

3、「賃貸借」の方が新たに建てるより市の費用負担が少ないというのは、ウソ。

4、「市民の参画と協働の推進」について、条例で定めた手続きを踏んでいないこと。

5.「図書館移転」で駅前活性化にはつながらない。

市が進めようとしている図書館駅前移転について、公金の支出を差し止め、既に支出した金額の賠償を求めるものです。
























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図書館フォーラムに参加しました

2020-01-12 23:21:57 | 図書館問題
昨日、土曜日の午後、「図書館フォーラムin泉大津」の開催が「広報いずみおおつ」の1月号で告知されていました。

会場は旭小学校多目的室。


「静かに読書、調べものをするスペース」だけでなく、「親子や子どもどうしで交流できるキッズスペース」がある。「いいな」と思います。

「本を読む、本を借りる」だけなく、「本を通じて人と人が出会う」。そんな図書館はとてもいいと思います。

泉大津に素敵な図書館ができることは、私の永年の願いでもありました。

その図書館を拠点にして、「まちまるごと図書館」・・・学校や公共施設をネットワークで結んで「身近なところで本を手に取れる」環境をつくる。その発想にも共感します。


それが「商業施設の4階で、20年間の借り物」でいいのか?

駅前が「誰もが行きやすい場所」か?

「やっぱり、ちょっと待って」と言いたい気持ちが膨らみます。





ファシリテーターの花井裕一郎さんのお話で「図書館は一度創れば、30年・・・50年・・・と長く使うもの。机やいすなどの備品も・・・」という言葉がありました。

計画されている駅前図書館は「20年の賃貸」で、「30年、・・・50年」と使うことを想定していません。


花井さんは図書館3条を引用し、「郷土資料の収集」を、図書館の大切な役割とも言われました。

収集した貴重な資料を散逸させることなく保存し、将来の世代にも伝えていくために、「20年先の保障はない」図書館に、新たに建設するより多額の投資をすることが果たして適切か?

12月の一般質問でも取り上げたことの一つです。

「30年・・・50年・・・と長く使える施設」が「図書館」には、ふさわしい。そのことを、今、もう一度考えたいと思います。




第三条 図書館は、図書館奉仕のため、土地の事情及び一般公衆の希望に沿い、更に学校教育を援助し、及び家庭教育の向上に資することとなるように留意し、おおむね次に掲げる事項の実施に努めなければならない。


一 郷土資料、地方行政資料、美術品、レコード及びフィルムの収集にも十分留意して、図書、記録、視聴覚教育の資料その他必要な資料(電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られた記録をいう。)を含む。以下「図書館資料」という。)を収集し、一般公衆の利用に供すること。
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図書館ってなんだ?!

2019-11-23 18:10:29 | 図書館問題
「図書館移転は、もう決まったの?」という質問をよくお聞きします。

いいえ、まだ決まってはいません。


改装の費用も、賃貸料の負担もまだ議会の議題にもなっていませんから。

「情報公開請求」でとった施設所有者との「覚え書き」は「賃貸料」は黒塗りでした。


市の「広報」を見た人は「決まった」と思われても当然かもしれませんが。


そもそも図書館ってなんでしょう?


そんなことから考えてみたいと思っています。


明日の集会、是非、ご参加ください。


議会からの報告は私が担当します。

お待ちしています。
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図書館とまちづくり

2019-11-02 19:08:23 | 図書館問題
「泉大津まちまるごとフィールドワーク発表会」に参加した。

駅前に移転をめざす図書館の基本設計・実施設計を担う設計者から、アルザ4階の全フロアを使って作る図書館のイメージが模型で示される。



1テーブル5~6人のグループで、自己紹介もしながら図書館と街づくりへの想いを語り合う。



「泉大津ならでは」の風景を見つけて街を歩いた写真付きの「調査票」が壁に貼られ、壮観。

休憩時間に一枚一枚、着眼点のユニークなことに感心する。

フィールドワークに参加した学生さんの発表もそれぞれに楽しく、特に「泉大津が好きになった」という言葉は嬉しかった。


それにしても最初の市長のビデオ・メッセージで「今の図書館の本は9万冊・・・と言われているが、実は7万冊。駅前図書館には16万冊置ける」という言葉に、思わず「聴き間違い?」と思った。

家に帰って11月号の「広報いずみおおつ」を見ると、聞き間違いではないようだ。




「・・・めざしているよ!」という上手な(?)言い方ではあるが、今の図書館の面積は2倍になって(それは事実)「本も2倍に」と、これを読めば思う。


「基本設計」の元となる今年3月策定の「図書館構想」の「第3章 第1節 泉大津市立図書館の現状」(8ページ)によればは2017年度の蔵書数は
242,904冊。

そのうち96,636冊が開架冊数。

そして、そのあとに「望ましい蔵書冊数、開架図書冊数」として泉大津の人口規模では358,378冊という数字を掲げている。


「今の2倍」とは、開架図書の冊数だけを示しているのかもしれないが、市長のコメントにも「広報」の紙面にも、その注釈はない。

図書館の機能は、何といっても「資料の収集、保管、提供」だ。

「広報」は「新しい図書館」の特徴、そして「なぜ駅前か」について2ページを使って掲載している。

新たな機能は結構だが、図書館が図書館であるための基本について、「本の数は2倍」というのは誇大広告ではないか?
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図書館とコミュニティセンターの複合施設見学

2019-10-29 19:53:51 | 図書館問題


八尾市の2014年に建てられた、図書館とコミュニティセンターの複合施設を見学させていただきました。

人口26万6千人余の八尾市にはすでに3つの図書館があり、4つ目の龍華図書館。

約3千㎡の市民病院跡地に3階建。

エントランスルーム明るいは吹き抜け。

行政サービスの窓口である出張所、図書館の開架、閲覧スペース。



真ん中の大きな木。本物の緑があると、雰囲気が変わると思いました。


飲み物の自動販売機もあり。自然の採光を活かした窓際のスペースにお茶を飲みながらゆっくりくつろいで、読書ができるスペースも。




銀行の通帳そっくりの読書通帳に、借りた本の履歴が残ります。




貸し出し手続きが、機械で簡単にできます。


2階は図書館の「おはなし室」、対面朗読室、共同研究室など。コミュニティセンターの調理実習室、保育室、会議室など。

3階は、集会室、音楽室、和室など。集会室は間仕切りをはずせば定員150人程度の大きな部屋に。



この施設を作るために、2010年から市民のワークショップを重ね、計画から5年間ほどの時間をかけて、市民の意見を取り入れてきたことも聞かせていただきました。

図書館とコミュニティセンターは一つの建物の1階から3階までを活用しながら、、入り口、エレベーターなどは別々で、それぞれの利用者が混在しないようにしつつも、図書館の本を借りてコミュニティセンターで学習室を利用することができるなど、複合施設の良さが活かされています。
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「対案」を示すのが請願者=市民の責任か?!

2019-10-10 23:05:26 | 図書館問題
議会報告のニュースを書くにあたって、請願が議題となった定例会最終日の動画を見直した。


YouTubeでコチラから。


「図書館移駅前移転整備の再考を求める請願」は、「駅前移転反対」と言ってはいない。

「移転ありき」「駅前オンリー」ではなくて、もう一度立ち止まって、慎重に考えて欲しい。市民の声に耳を傾け議会として議論して欲しい。

そのことを、市民の代表である議会に期待したものだ。


そのことは、紹介議員としての私の趣旨説明の中でも強調した。


しかし「請願に反対」の議員の意見は「私は駅前移転に賛成。だから請願に反対」「図書館は駅前が最適。だから再考の必要はない。請願には反対」というものだった。


多数による議決は、議会のルールだからその結果は受け止めるしかないのだが・・・。


紹介議員である私に投げかけられた質問のひとつ。「請願趣旨に、『施設新設と比べて軽減とならない費用負担』とあるが、請願者は具体的に、建設場所やその場合の費用など考えているのか」という質問に対して、「会として、一つに固まった考えを持っているわけではない。場所についても手法についても様々な考えがある」と答えた。「具体的な案があれば示せ」という質問には、そう答えるしかない。

それに対して質問者は「対案はないが、駅前には反対ということと理解した」と返してこられたので、「再質問」はなかったが「駅前移転に反対とは言っていない。様々な選択肢を慎重に検討して欲しいという趣旨だ」と、重ねて繰り返した。

「自分の考えはA」であっても、Bだと言う人、Cだと言う人、決めかねているという人、そういう市民の声が込められた「請願」なのだから、「一度聞いてみよう、そして考えてみよう」という立ち位置に立ってもらえなかったことは残念だ。

それにしても、「対案」を示し、「費用負担の試算」まで示すことを、請願者である市民に求めるとすれば、それは筋違いではないだろうか。

「賃貸借の方が安上がり」と断言したのは、行政なのだから、その根拠を示すのは行政の責任だ。

行政がその責任を果たさないのなら、それを求めるのも議会の責任ではないかと私は思う。

少なくとも、議会答弁で示された数字による説明は破綻している。

そのことは、一般質問でも決算審査でも、具体的に指摘した。



「賃貸借契約」の前提となる、議会での予算審議と議決は、まだこれからだ。


行政が説明責任を果たすかどうか?

議会が、チェック機能を果たすかかどうか?


これから問われる。




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「図書館駅前移転の再考を求める」請願、賛成少数で不採択に

2019-09-30 18:19:57 | 図書館問題
市議会定例会最終日。

8月に提出されていた「図書館駅前移転の再考を求める請願」が議題となり、賛成5、反対10の賛成少数で不採択となりました。


「図書館が駅前に?

えっ、なんで?」という声もたくさんお聞きしてきました。

一部をのぞいて、「知られていない」ことを感じました。


「駅前なら、通勤の帰りに寄れるから便利になる」という方も、「改装費6億、毎年の賃貸料5千万円」と聞くと、「そんなお金、どこにあるん?!」とびっくりされました。

今の図書館の運営費、人件費、図書購入費、水光熱費・・・など含めて5千万円もかけていないのですから、だから本棚が貧弱で魅力がない図書館になっているのだから、5千万も家賃を払って、肝心の中味はどうなるのか?不安になるのです。


議会のこれまでの質問ー答弁で「賃貸借の方が安い」と言う論拠は完全に破たんしています。

だから、「もっと慎重に検討して欲しい。」という声があるのです。


20年たったらなくなってしまう借り物図書館、4階だけ20年間の賃貸借契約をしても、他の階にどんなテナントが入ってくるのか?

現に高石のアプラには、スロットマシーンの看板があがっているとか。


「子どもだけで行かせるのは不安」という声があることに対して、他の議員から「駅前はそんなに治安が悪いとは思わない。現に学習塾もあるし・・・」などの意見もありました。

「警察も近いから安心」とも言います。

警察が出動するようなことが、頻繁におこったら大変なことですが、子を持つ保護者の皆さんが、不安に思う気持ちと、ずれていることを感じました。


図書館はお金を持たずに行けるところです。

自転車置き場も有料で、図書館にエスカレーターで上がる途中には、キラキラと目を引く商品が並ぶ。そういうところに、夏休みや放課後、小学生の(中学生であっても)子どもたちが集団でウロウロする姿を想像すると、不安にもなるのです。何かおこってからでは遅い。「もっと落ちついた静かな環境を」と望む声があります。


賛成、反対、よくわからない・・・いろんな声がある中で、「もう一度立ち止まって考えて」という趣旨の請願でした。


「市民のための、市民にわかりやすい、市民に開かれた議会」と、議会基本条例に謳いながら、市民の皆さんが真剣に考え、3459筆もの署名を添えて投げかけてくれた問題提起を、受け止めない議会でいいのだろうか?と思うと残念でなりません。


以下、2013年3月26日制定の泉大津議会基本条例の前文より


二元代表制の一翼を担う議会は、市長をはじめとする執行機関に対し、対等に議論し、議会と行政が緊張感を維持できるよう、市民の立場に立ち、市民の声を集約し、政策立案能力や判断力の向上を図り、機能を強化することが必要である。



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9月30日定例会最終日 「図書館移転計画の再考を求める請願」が議題になります 

2019-09-27 17:43:58 | 図書館問題
9月30日、週明けの月曜日に定例会の最終日。議事日程を確認する議会運営委員会が開催されました。

決算委員会の委員長報告に続いての採決。


その後、選挙管理委員の選任の議案のあと、3次にわたって3300以上の署名を添えて提出されている「図書館移転構想の再考を求める請願」の審議となります。

紹介議員2名を代表して趣旨説明を私がします。

質疑に対しては、2名の紹介議員で答弁します。

そのために、紹介議員2名が、自席を離れて前列の発言席に並んで着席することも了承されました。


署名に託された皆さんの願いに応える結果が出されるように、しっかりと準備をして臨みます。

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「参画と協働の条例」に照らして

2019-09-20 20:51:24 | 図書館問題
決算委員会4日目。

一般会計歳出教育費から公債費など、そして歳入全般。一般会計の質疑は終わり、週明け特別会計へ。


教育費の質問は少人数学級、学校給食と栄養職員の配置、教科書採択と展示会、学校における教師の体罰・暴力、学校図書館、学童保育、そして図書館移転問題など11項目になった。



「泉大津市参画及び協働の推進に関する条例」の第8条「市は、次に掲げる事項を行おうとするときは、市民参画の手続きを実施しなければならない。」

その(3)広く市民の利用に供される大規模な施設の設置に係る基本計画の策定及び変更


ここでいう「大規模な施設」に図書館は含まれるのではないか?と質問し、

答弁は「含まれる。」

「・・・次のいずれかに該当すると認める時は、市民参画の対象としないことができる」とした例外規定に、今回の「図書館移転整備」は含まれるか?と質問し、

答弁は「含まれない」。


そうであるなら「図書館の移転の是非について、市民に問わずに進める」ことは、条例違反ではないのか?

「いえいえ、アンケートも団体ヒアリングも、ワークショップも、パブリックコメントもして、市民の意見は聞きました。その中で、駅前移転に反対の意見もあり、賛成の意見もあり、最終的に駅前移転を決定したものです。」というような答弁が繰り返されている。

聴くタイミングも、聞き方も「条例」が求めている趣旨に反しているというのが、私が言いたいところだ。


政策決定を行う前に「聴く」ということ。

正確な情報を提供して、その上で「聴く」ということ。

そうでなければ、市民は、その政策決定に「主体的に参加」することはできない。




「図書館の移転の是非」について問うことなく、行政の判断で「是」として、着々と既成事実を積み重ね、行政が「是」とした範囲の中で、「意見」を聴いてもそれは「聴いた」ことにはならない。


この3連休は、様々な市民活動に参加しながら、市民のご相談に応えながら、国保、介護など特別会計の決算審査に備え、病院や水道の事業についても考えます。
.
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図書館は「駅前」が最適か?

2019-09-12 23:19:45 | 図書館問題
13人の一般質問、議案の審議も終わりました。

傍聴に、いつもよりたくさんの市民の皆さんが来ていただきました。図書館移転問題への関心の大きさだと思います。



昼休憩をはさんで、午前中の高橋議員、午後1番の私が、図書館問題を取り上げました。


お昼を食べて、また傍聴席に戻って耳を傾けてくださった皆さんの視線を熱く感じながら、質問しました。今回の質問は、図書館がメインではなかったのですが。



「駅前商業施設の中の図書館になったら、子どもだけで行かせるのは不安」という声、パブリックコメントでも寄せられていました。

直接もお聞きしています。


「教育施設としての図書館にふさわしい環境が守られる保証はあるのか?」と尋ねたところ以下の答弁。

「大阪府風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例」には、学校や保育所、病院などの周囲にはおおむね100メートルの規制がありますが、図書館自体には規制がないため、アルザ泉大津には規制がかからないことになります。

所有者との交渉の中では、図書館が設置されることで、今後の出店計画には特段の考慮をしていただけるとのお話をいただいています。




さて「特段の考慮」の有効性は?

借家人は隣の入居者を選べません。



週明けから決算審査が始まります。

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「図書館移転計画の再考を求める署名」 第2次分提出されました

2019-09-03 23:06:51 | 図書館問題
8月19日、図書館をよくする市民の会の皆さんが提出された「図書館移転計画の再考を求める請願署名」が1020筆。


9月議会の議題となるためには8月19日が、提出のリミットでした。

その後も、賛同の署名が続々と寄せられ、本日、それぞれが持ち寄った署名用紙を積み上げ、数えると2039筆。


第1次分と合わせて3059筆となりました。


この猛暑の中、そして「自筆で押印」という条件のもと、よくこれだけの署名が寄せられたと思います。


・・・と思って帰宅すると、家のポストに署名用紙入りの封筒が届いていました。




それにして「請願」という憲法に保障された権利の行使にあたって「自筆」はともかく「押印」が必要なのか?


宅配便の受け取りでもサインでOKなのに。考えさせられました。
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図書館駅前移転計画・・・・疑問はますます大きく膨らみます

2019-08-30 22:13:24 | 図書館問題
厚生文教常任委員会協議会が開かれ、傍聴しました。

午前中の会議の中で半分以上の時間が「新図書館整備の進捗状況」についての議論でした。

そこに示された資料については、委員として出席した森下議員のブログを参照してください。


資料に基づく市の説明の前に、委員長が「図書館をよくする市民の会」のチラシについて「事実かどうか」の説明を求めるという異例の展開。


求められて発言した担当者は「事実」について述べる前に「掲載されている内容の多くは、市の見解とは違う」と発言。


「駅前に新図書館を」と進めている行政の視点からは、「市の見解と違う」ということですが、意見を表明している市民の視点からは「市が進めようとしていることが、私たちの願いとは違う」ということです。

「泉大津市参画と協働の推進に関する条例」という立派な条例に反して、市民の意見を聞いてこなかった結果、今、「市の見解」とは異なる市民の声があがっています。

「ワークショップ、団体ヒアリング、パブリックコメントなどで市民の声を聴いた」と今日の委員会での委員の質問にも答えていました。

しかし、「移転ありき」で計画を進め、「移転を視野に入れ・・」と言いながら、他の選択肢は示さず、「市の見解」と異なる意見は切り捨ててきた。ここに今、市民が「会」をつくって声をあげている背景があります。


「駅前に新図書館を賃貸で整備すること」についての是非は、議会にも市民にも一度も問われることなく、行政の判断で進められてきました。

しかも、行政が策定し、市民に公表した「計画」を無視して。


「駅前に図書館があれば便利でいいと思う」という意見の方にも、施設の改修費、賃貸料など、わずか20年の賃貸の図書館のために投入を予定している莫大な財政負担、議会で答弁された金額を言えば、「びっくり!」「知らなかった!」と言われます。

「それでも駅前がいいと思う」と言う方は少ないように思います。


6月議会の一般質問の際、移転を予定している施設の登記簿を入手し「19億円余の根抵当権が設定された物件で、20年間の賃貸借が全うできる保障があるのか」という疑問を表明しました。

その件についても今日の会議で問題になっていましたが「所有者が(図書館を予定している4階部分の)区分登記を行い、賃貸借契約も登記することを債権者が承認することで20年間の賃貸借権は保障される」という趣旨の答弁がありました。

20年間の賃貸借契約を結ぶということは、20年間賃貸料を支払い続けることを議会が議決することが前提です。

さらに図書館として使用するための、改修工事を行うことが前提です。

賃貸料5千万も、工事費6億円も、私の質問に対する答弁として出された数字であって、議会としては今まで、一度も議論したことはありません。


3月議会である案件について「予算審議の前に、新年度予算案に含まれる事業についてホームページで公募した」ことを、「議会無視」だと指摘され担当部長、副市長が謝罪するということがありました。

それが「議会無視」であるなら、今の新図書館整備の事業の進め方は何なのか?

「20年間の賃貸料10億円、改修費用6億円」について何の議論もないままに、既成事実が作られていることに黙っていていいのか?


あらためて疑問が大きく膨れ上がった委員会協議会の傍聴でした。
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「図書館駅前移転整備の再考を求める請願」が提出されました

2019-08-19 20:38:19 | 図書館問題
図書館をよくする市民の会の皆さんが取り組んできた請願署名、1020名の連署で市議会に提出されました。

議会への請願には、「一人以上の紹介議員が必要」となっています。


野田悦子議員ととともに、私も紹介議員の一人となりました。


請願項目は以下の2点。


1、図書館駅前移転整備を見直し・再考し、図書館を含む生涯学習施設の更新・整備の計画を明らかにすること。

2、図書購入費の増額、専門職員の配置・整備を行って、図書館サービスの充実を図ること。



いずれも、極めてまっとうな要請だと思います。
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