こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

図書館駅前移転・・・何が問題か?

2019-08-02 14:55:45 | 図書館問題
泉大津市立図書館を駅前商業施設、アルザに移転整備。

市のプロジェクトが着々と進められている。

それに対する、疑問の声もフツフツと起こり、ついに「図書館をよくする市民の会」が議会請願の署名に取り組み始めた。


私は議会で請願を受ける立場になるが、その一方、この1年間、ずっと図書館移転について質問し、考え、発信してきた責任もあると思っている。


この機会に、図書館移転問題についての私見をまとめておきます。
長くなるかもしれませんが、良かったら読んでください。


図書館移転 何が問題か?

1、税金の使い方
一昨年の年度末、唐突に「駅前移転を視野にいれた検討をする」と新年度施政方針の中で打ち出された。
「なぜ駅前移転か?」と問うた時「賃貸借の方が将来負担が軽減される」という答弁だった。

その後、議会でのやりとりを振り返ると・・・

今年度 7千何円余(内設計費用 6千万余)が予算に計上された。私たちは反対したが、予算案は成立。

すでに設計業者が決まっている。

来年度 6億(内装工事費)の予定。来年度予算案に計上するのだと言う。

2021年度から20年契約 賃貸料10億(年間5千万)
これだけで16億7千万円。


その他、金額はわかならないが必ずいるだろうと思う支出・・・

引っ越し費用 。

現行図書館を引き続き活用するなら、その維持管理費。(人件費や最低限の水光熱費、その他)

活用するかどうかは今後検討というが、今、ある蔵書を全部持っていけないなら「活用」が前提。現に、検討委員会にも、その活用方法案が提示されている。

20年後は 「原状復帰」の上、 新たな施設の確保か?それに、どれほどの負担が必要か?わからないが、相当額であることは確か。


その一方「建て替え」の場合、 岡山県瀬戸内市の例で「約10億」。(この議会答弁の時に「賃貸なら、内装工事費が主なので、負担が少なくてすむと思われる」とのことだった。その時は、「そう思われた」のかもしれないが、今示されている金額が、上記)

3月議会答弁では、「14億の建設費  維持管理費(20年間)が2億8千万」・・・合計16億8千万円という試算を示した。

それと賃貸借の「工事費6億、賃貸料10億 合計16億」を比較して、「賃貸借の方が安い」と言った。

どう考えてもおかしい。

「賃貸借の方が安い」はウソだ。ウソでありながら、それを認めない行政に、不信を感じる。


2、「決め方」のプロセス


①「公共施設適正配置基本計画」は足掛け3年かけて、2千万以上の費用をかけた市の長期計画。「計画」の中味には問題はあると思っている。

しかし一度成案化した「計画」だ。「計画」と違う方向に進むなら、その理由を明らかにし、「計画」の変更の手続きをとるべきだ。そうでないなら、市民は何を信用したらよいのか?

市の長期計画、市民の前に示した、いわば「市民との約束」でもある「計画」を無視。そして「計画」に謳われた、他の生涯学習施設の整備のビジョンは一切示されていない。

②教育委員会でのまともな検討ナシ

この度、一市民が情報公開請求で取得した資料によると、2018年8月 「庁議で決定した」として施設管理者と交渉を始めている。

この時点での教育委員会での議論のあとはなし。教育委員会が所管する教育施設である図書館のありかたについて、教育委員会での議論なく進めてきた。


③市民の意見集約「形だけ」 

パブリックコメント、団体ヒアリング、アンケート、 ワークショップなど、形の上では「市民の声」を聞くポーズを、とってきたが、「駅前移転」に異論、不安、疑問の声は全て切り捨てられた。「駅前移転を視野にいれ・・・」ではなく、「駅前移転だけを視野にいれた検討」であったと思う。


④議会での議論なし。

「移転を議会が決めた」と言う誤解が一部、市民から聞かれる。

「公共施設適正配置基本計画」と異なる方向に進み始めるときにも、20年間で16億円以上の事業に踏み出そうとすることについても、議会に対して、まとまった報告はない。ただの一度もない。「2元代表制の一翼として執行機関と対等に議論する」と、誇らかに謳った議会基本条例のもと、これでいいのだろうか???

3、図書館の本来の機能は充実するのか?

現行図書館の蔵書は約24万冊。  人口規模に対する「望ましい基準」は約30万冊。

移転後、「許容積載荷重」から置ける本は約17万冊と、3月議会で答弁があった。 6月議会では「17万冊は上限ではない。実施設計の中で検討」とも言われている。

自習室や会議室、ほっとくつろげるスペース・・・それらを望む声はある。声を活かして、より良いものをと願っている。しかし「知の拠点」としての図書館の魅力は、第一に蔵書の規模だ。その点での充実は、何よりも予算措置。その保障は見えない。



4、施設所有者について

施設所有者との、確かな「契約」を交わしたわけでもなく、「覚書」さえないと言う。

それで、なぜ「2年後の図書館オープン」が確約できるのか?なぜ6億円の工事を前提にした設計図がかけるのか?


「2年後、賃貸で使用できることを確信した」と言う。「強い信頼関係のもと、交渉してきた」と言う。


6月議会での質問の前に法務局で土地施設の登記簿、そこに掲載された法人の登記を入手した。

駅前再開発の傷跡ともいえる、「借金の塊」がそこには見える。名目上の所有者は転々とし、現施設に根抵当権を設定している会社は、文字通りのペーパーカンパニーであることも明らかになった。


このまま、進んでいいのだろうか???

情報を開示し、市民の声を本当に聞き取り、将来に禍根を残さない政策判断をしなければならないと思う。
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図書館移転と議会の議論

2019-06-29 23:51:29 | 図書館問題
「図書館の移転は議会で決まったのですか?」という質問をいただきました。

「移転」についての賛否を議会で問うことはありません。


議論すればするほど、疑問が増えていきます。


「2元代表制の一翼として」と高らかに謳った議会基本条例。

それにふさわいい役割が果たせるのかどうか?


今、問われています。
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市民の図書館だから・・・

2019-03-27 21:17:36 | 図書館問題
昨日も書いたように図書館移転問題の財政負担の問題については大問題です。

しかしそれ以上に大問題だと思っているのは、「新図書館構想にどれだけ市民の意見が生かされてきたか」ということ。

今日もワークショップに参加された方から「最初から決まったレールの上を走らされた感じだった」という声をお聞きしました。


3月議会の一般質問で「市民の意見の集約、反映はどのように?」と尋ねました。

「市民ワークショップ、市民アンケート、小・中学生、高校生アンケート、泉大津駅利用者、図書活動団体、外国人へのヒアリング、パブリックコメント」と、いろいろな形で市民の意見を聞く機会を作ったのは事実。


アンケートでもワークショップでも、団体ヒアリングでも、また最後のパブリックコメントでも、「駅前移転」に異論、疑問、反対の声がかなり出ています。

「駅前の商業施設の中に、低学年の子どもだけで行かせられない」

「駅前は自転車が停めにくいし有料」

「今の場所の方がいい」・・・


パブリックコメントに寄せられた市民意見のひとつ(団体ヒアリングでも同様の意見が複数)・・・「駅前に移転した場合、危ないので小さい子どもだけでは行けません」に対して「市の回答」は「ご意見いただきましたように、子どもから高齢者まで幅広い層が居心地よく過ごせる場所として・・・」。

パブコメを寄せた方が、この回答を読んだら「はあ~?」と、首をかしげるか。ため息をつくか。全くかみ合っていません。

同じくパブコメ、「図書館の駅前への移転については、気軽に立ち寄れるという利点があり悪くないと思います。ただし、整備費用に加えて借り上げ料が発生するのではないか。いくらなのかお示しください」に対しては「借り上げ料については、現在調整中」の素っ気ない回答。

「6億」「5千万」という金額を聞いたら、この市民の方はどう思われるのか?

パブコメの回答を書かれたときには、「調整中」であったとしても、数字は出ていたはず。

そのもとで「2月1日の部長会議で最終決定した」と言いながら、市民には答えない。

議会にも、聞かなければ報告もない。


アンケートや市民ワークショップの前に、「駅前移転を前提とした構想の策定」をコンサルに委託しています。



駅前移転・新図書館の構想の策定に「泉大津市参画及び協働の推進に関する条例」は生かされただろうか。

全く生かされてこなかったと私は思っている。

「部長会議で決めました」「決めたことの枠内で、市民の意見をお聴きします。」「お聞きした意見の中で市がやろうとしていることと適合する意見は取り入れます」ということでなぜ「参画と協働」と言えるのか?


以下「泉大津市参画及び協働の推進に関する条例」より抜粋

(市の役割)

第7条 市は、基本原則に基づき、参画及び協働のまちづくりを推進するため、市民等が活発に市民公益活動を行えるよう環境整備を図るとともに、参画及び協働の機会を創出するよう努めるものとする。

2 市は、積極的に市政における情報を提供するとともに、市民等から広く意見を求め、施策に反映させるよう努めるものとする。


第8条 市は、次に掲げる事項(以下「対象事項」という。)を行おうとするときは、市民参画の手続を実施しなければならない。

3) 広く市民の利用に供される大規模な施設の設置にかかる基本計画の策定及び変更



私は、図書館駅前移転構想に反対です。しっかりと市民の声を聴き、市民の声を生かして再考することを求め続けます。
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図書館構想のパブリックコメント 

2019-02-21 23:57:11 | 図書館問題
昨日の厚生文教常任委員会協議会で、「図書館整備基本構想(案)」へのパブリックコメントの報告がありました。

17人から37件の意見が寄せられたということでした。

その中で「整備費用に加えて借り上げ料が発生するのではないか」という意見がありました。「いくらなのかお示しください」と。

どれだけの財政負担になるのか?当然の疑問です。



「市の考え方」として、「借り上げ料については、現在調整中です。」とあります。



委員会協議会で「駅前商業施設の改装費用、施設の賃貸料、そして図書や職員を拡充するというならその費用・・・」議会に対して、それらの全体についての概算を示すことを求めました。

その答弁の中で「改装費用に4億5千万円~6億円、床の借り上げ料は約5千万円と考えている」という数字が初めて出てきました。




このまま進めていいのでしょうか?

ますます疑問が・・・。
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ブックランドあさひ 見学してきました

2019-02-09 20:21:58 | 図書館問題
旭小学校にあたらしくオープンしたブックランドあさひ。




毎週土曜日午前9時~12時、地域に開放されるとのこと。


図書室とそれにつながる集会室も、かなりゆったり広いスペースです。

世代を超えたコミュニティの場のひとつとして、身近なところにこういうスペースがあるといいですね。

どんな活用がされるのか、これからが楽しみです。ところで・・・




学校図書館の図書購入費が、あまりにも少ないことを予算、決算の委員会で指摘し、少なくとも国の交付税措置の趣旨が生かされる増額を求めてきました。

本棚に並ぶ本をずーっと眺めて、「やっぱり・・・」と言う思いを強くしました。


子どもたちの興味をひくように、分類や並べ方に工夫がされてはいましたが、全体として古く傷んだ本も多く、この貧弱さでは、本でつながる地域のコミュニティどころか子ども達にとっても魅力ある図書室にはならないだろうと・・・残念。







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図書館構想のパブコメ

2019-01-29 22:31:19 | 図書館問題
忘れていたわけではないのですが・・・・昨日が締め切りの「図書館構想」のパブリックコメント。

メールで送信したのが日付が変わる寸前。間に合ったでしょうか?


とりあえず、ここにも公開しておきます。(本当はもっと書きたいことありましたが時間切れ。)

団体ヒアリングやワークショップなどが、生かされていないように感じました。


泉大津市図書館整備基本構想」案についての意見書

2019年1月28日(月)


1、以下の2点で「泉大津市公共施設適正配置基本計画」(以下「計画」)との整合性がない。
①「計画」では図書館は、第2期事業期間中に「南公民館との複合化」とされている。
②本構想の実現によって公共施設の総床面積は約3000㎡増えることになる。「計画」は総床面積の15%縮減を目標にしている。その目標に疑義はあるものの、「計画」と逆行することについての説明は必要である。
 すでに成案となっている「計画」と矛盾する構想を策定することは、行政の信頼性に関わる問題であり、本構想の前提となっている「駅前商業施設への移転」を実施するなら、「計画」の見直しを手順を踏んで先行させるべきである。

2、図書館の位置として駅前が最善であるのかどうかの市民的な議論は尽くされていない。
  団体ヒアリングの中でも複数の団体から「駅前商業施設に子どもだけ行かせるのには不安」、中学生からも「移転させないで」の声がある。駐輪場の問題も無料券の発行が現行の駐輪施設の形態から可能かどうか疑問である。

3、蔵書数についての明確な指標がない。
 9ページには日本図書館協議会の示す数値目標との差を掲載し、蔵書冊数、開架冊数が10万冊以上不足していることを明らかにしている。37ページで「書架の配置」、許容積載荷重の記載はあるものの、許容範囲内でどれだけの蔵書が配置できるのかは記載されていない。

4、運営体制について
①市民、利用者のニーズを適切に反映させるために、図書館協議会の設置を明記すべきである。
②公設公営での運営にすることについて、掲載の「メリット、デメリットの整理」は、あまりに皮相である。他の生涯学習施設、学校教育との連携で「まちぐるみ図書館」の構想、理念の実現にとって、公設公営の運営こそふさわしいことを明記していただきたい。
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「図書館構想」のパブコメ、締め切りまじか

2019-01-26 18:35:30 | 図書館問題
「図書館整備基本構想」(案)のパブリックコメントの締め切りが迫っています。

詳細はコチラ


なかなか落ち着いて読み込む時間がなくて焦っています。


年末から、ずっと抱えているのですが・・・・。
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「図書館構想」のパブリックコメント受付中です

2019-01-09 17:45:49 | 図書館問題
昨年3月、今年度の施政方針の中で「図書館の駅前への移転構想」が打ち出されました。

唐突で政策決定のプロセスには疑問があり、質問もしてきました。


「移転」を前提とした議論が進められ「構想」の案が、示されました。


今日からパブリックコメントが始まっています。詳細はコチラから。


図書館を良く利用される人、たまには行く人、全然行かない(行けない人)、この機会に「図書館」について考えてみませんか?


パブリックコメントンの期間は今月の28日までと限られています。

1月の「広報いずみおおつ」には案内がありましたが、HPにアップされたのは今日でした。


短い期間ですが、一人でも多くの方の意見が寄せられることを願っています。
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図書館の可能性と魅力

2018-12-18 16:41:07 | 図書館問題
「図書館整備構想」というものが議論されています。

6月議会の一般質問では、そのままズバリ、「図書館整備構想について」のタイトルで質問。


「そもそも、議論の前提がおかしくないですか?」という思いが強くありました。

それは今も、変わりません。消えたわけではありません。

なので、質問の冒頭にあらためて強調しておきました。「解消できない疑問」として。


第1、「市民参加と協働」の精神はどこに?突然、ふってわいたような「図書館を駅前に移転」の話。「駅前がいい」と言う人もいれば、反対の人もいる。けれど「移転を前提」に「構想策定」のコンサルを公募。

第2、「公共施設適正配置計画」との整合性は? お金も時間もかけて策定し「計画」の(案)がとれて成案となったばかりで、成案化したその年度のうちに、全然違う方向に進むってどういうこと?

第3、教育委員会の意志決定のプロセスが見えない。これは「見えない」というより、ほとんどプロセスはなかったようです。図書館は教育施設の一環です。教育委員会の審議、決定とはそんなに軽いものなのか?



こうしたモヤモヤ感はありながらも、今回は「いい図書館を創りたい」という思いをこめて、その一念で質問しました。

図書館整備検討委員会や市民参加のワークショップの議論を見たり、聞いたりする中で、「今よりもいい図書館」の可能性、光が見えました。


「いい図書館」のためには、当然のことながら、もう少し予算をつけて、人を配置しなければなりません。

図書館サービスは「本(資料)と人」がなければ、話にもなりません。

連携協定を結んでいる近隣図書館に比べて、

人口規模が類似の自治体図書館に比べて、

そして20年ほど前の泉大津市立図書館に比べて、

日本図書館協会が「望ましい基準」として提案している水準に比べて、

どこから見てもあまりにも貧困で残念な図書館予算と人の配置です。

駅前に移ろうと、現在の場所におこうと、これは抜本的に見直さないと話になりません。


「現在の図書館は建築後30年が経過し、老朽化が著しく・・・」と市のいろんな文書にあるのですが、まだまだ建物としては健在なのではないかと思います。

「建物の老朽化」よりも、「人を減らして正職員をゼロにし、図書を購入する予算を半減させ、その状態を続けてきたことが図書館の魅力を失わせた」という当たり前のことを事実に基づいて言わせていただきました。



そして、さらには「市民力」とも言うべきもの。

市民の願い、アイディア、力を生かして「いい図書館」を創った事例が、全国にはたくさんあることも、少し見えてきました。ワクワクするドラマです。

この泉大津にも、いろんな経験や知識や熱意をもっている方がいることも、少しわかってきました。


図書館は発見と創造と出会いの場。


そんな図書館の可能性と魅力をもっと考えていきたいと思っています。



市議会のHPに、一般質問の録画がアップされました。


お時間と興味のある方は、視聴してみてください。(またまた最後時間切れ、タイムオーバーでマイクの電源が落ちました
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図書館プチリフォーム内覧会

2018-12-02 23:28:01 | 図書館問題
昨年に続いて図書館プチリフォーム。

新聞雑誌のコーナー、絵本のコーナーが素敵に甦りました。




自然の光を取り入れて、明るい開放的な雰囲気に。窓の向こうに紅葉した木々。季節を感じることができる心地よいスペース。


広い窓に面して置かれた机は、新聞が読みやすいように斜めに角度をつけた、優れもので学生さんの手作りだそうです。

椅子の配置も工夫して、これまでよりも6席増やして尚、ゆとりの空間。




絵本のコーナー。「靴を脱いだり、はいたり」の煩わしさの解消に、隣の紙芝居のコーナーとつなげて、カラフルなマットでつながれました。


どちらも、市民参加のワークショップの中かから生まれた、アイディア、つぶやきを活かして、形になりました。




未来の建築士、大阪工業大学の学生さんたちの生き生きとした活躍に拍手。
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図書館整備検討委員会を傍聴

2018-11-15 17:54:10 | 図書館問題
第3回の図書館整備検討委員会を傍聴しました。

これまで、1回、2回とも日程が合わずに今日、初めて願いがかなって傍聴できました。


まだまだ・・・検討する課題がたくさんあるように感じました。


くすぶる疑問の数々。思いつくままに。

「駅前移転で新図書館」の政策決定がどこでいつされたのか?

図書館は教育施設、教育委員会で議論され、その議論のプロセスも公開されて、市の施策に反映・・・というのがあたりまえだと思うのですが、教育委員会での議論は「これから」ということらしい。


「図書館が駅前」というのが本当にベストなのか?

駐輪場の問題、子どもだけ行く場合の心配・・・駅前は誰にとっても便利な場所ではない。

こういう問題には、どう応えるのか?


駅前商業施設の空きスペースを市民が使える公共のフロアにすることはいいが、(そのための費用負担が不透明であることの不安はあるものの)、それがなぜ「図書館オンリー」なのか?

市民が自由に使える場所が今でも少ない、これから先の保障も全くはっきりしない。


そもそも図書館はなんのため?今日の議論を聞いていて「居場所」ということばがひとつのキーワードのようだ。

単に「読書をする」、「本を借りる」というだけでなく、人が出会う、学ぶ、新しいものを創りだす、集団でも一人でも心地よく過ごせる。「いろんな可能性」を図書館に見出し、それを「居場所」という言葉で表すことに共感もする。

しかし・・・とても違和感を感じる。図書館の機能のなかには、「資料の収集、保管、それを市民に提供する」という役割がある。

「全て開架式」という今日の提案はどうなんだろう?私のイメージの図書館とは違う。


「閉架図書」・・・日ごろは書庫に保管して、利用者の求めに応じて提供する書籍、資料は現在の図書館に残すという提案のようだ。

それは「図書館」と言えるのか?私には疑問。


カフェ、レストラン・・・の提案もあった。

「ちょっとお茶を」「おしゃべりしたい」というニーズはある。そういうスペースが「併設」してあることの魅力はあるが、それは図書館の本来の機能とは別物ではないのだろうか?


運営形態の議論もあった。


「公設公営」・・・つまり今後も市の直営で運営するということ。

それには賛成だが、それをコンサルの提案で、追認するような議論の形に違和感を覚える。

「公設公営」の場合のデメリットというのは、すべて雲影主体である市が解決、改善しようと思えばできることばかりだ。

市の姿勢としてまずはしっかりしないと。


他市の図書館との比較等から、今の図書館の人員配置、資料購入費が圧倒的に少ないという指摘があった。

これは私も同感。議会でも言ってきた。


まだまだあるが・・・。とにかく課題山積。軽々しく結論を出して欲しくないということを痛感した。
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「魅力ある図書館」とは?

2018-08-30 22:42:15 | 図書館問題
会員として仲間に入れていただいている、絵本の会ぽっかぽかの「団体ヒアリング」と言うのがあって参加しました。

冒頭、「市はH32年に図書館を駅前に移転する計画を進めています」という市の担当課のあいさつ。


なぜ移転?

なぜ駅前?


一度も、ちゃんとした説明を聞いたことはありません。



26日には、公募に応じた市民によるワークショップの第1回目が行われました。20名定員ですが、21名の方が参加されたと聞きました。

「今のところのいいところ」「悪いところ」を、出し合うところから始まったそうです。



「今の図書館の悪いところ」・・・私が聞かれたら「正職員が一人もいないこと」と答えます。


今、お仕事をしていただいている嘱託、アルバイトの職員さんに不足、不満を言うつもりはありません。


そういうことではなく、本があって人がいてこそ「図書館」です。


図書館は「無料の貸本屋」ではなく、資料を収集、保管し、市民が誰でも利用できるようにすることが、その役割。


今日の、ヒアリングでも参加者からの声がありましたが、「題名も、作者もわからないが、『こんな本』と言ったら、職員さんが、さっと探してくれた」という他の図書館での体験。

「どんな資料を収集、保管するのか、廃棄するのか」も、とても難しい問題です。


そういう仕事をするために、有資格・常勤・正職の職員がいることは、最低限の条件です。



「他市の図書館に行くのは、駅前で便利だからではない。欲しい本がそこにあるから」という声もありました。


「欲しい本があって、利用を手助けしてくれる人がいる」・・・図書館の魅力は、そういうことではないでしょうか。

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図書館ワークショップ

2018-07-08 23:24:30 | 図書館問題
「あなたがデザインする~知ろう!考えよう!図書館が変わる」のタイトルでワークショップが開催されるというので参加しました。


場所は図書館2階。

昨年のワークショップ第1弾で出されたアイデアを生かして、それまでほとんど使われていなかった2階の空きスペースを活かしたヤング・アダルトコーナー。

大阪工業大学建築学科の前田茂樹准教授をコーディネーターに、学生さんと市民が一緒に館内を回ってアイディアを出し合います。


1階の開架図書、いつでも手にとって見られる図書が約8万冊。


2階の資料室、約15万冊が納められた書庫も見せていただきました。

先日の議会答弁、「全てを駅前商業施設に移転することは想定していない」とすれば、この膨大な資料はどこにどのように保管し、市民の利用に供するのか?

実際に見て、やっぱり疑問でした。



2階の一部屋、「土足禁止」で靴を脱いで入ります。


月に何回かのお話会で使う、きれいな絨毯が敷き詰められて、赤ちゃんがハイハイできる部屋。

「ここだけは何も置かない部屋にしている」そうです。


数年前に、娘が市立病院で出産した時に、上の子を連れてよく図書館に通いました。

1階の絵本コーナーで、他の利用者の皆さんに気を使いながら、長い時間を過ごすのは無理でした。


「小さな子どもと一緒に絵本が読める部屋があったら嬉しかったな」と思います。

「靴を脱いで入る部屋」の利用を、もう少し自由にできないものだろうか?と思いました。



帰りに、次回のワークショップの案内をいただきました。





「・・・・決めるのはあなた」


これからの図書館。私たちの街の図書館。


「決めるのは私たち」です。


駅前のビルに移転するのがベストなのかどうか?

それを決めるのも、私たちではないのでしょうか?


市民と学生さんが一緒に考えるワークショップを昨年、今年と続けていることと、「いつ、どこで決めたのか?」も良くわからないまま、「移転を視野に入れ・・」が「移転を前提に・・」と、市民の税金を使ってコンサルに調査検討業務を委託することと・・・。なんだかなぁ???と思います。
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図書館は「駅前」が最適なのだろうか?

2018-06-23 17:37:59 | 図書館問題
当初予算で「図書館の駅前への移転を視野に入れ・・・」と言われた。半年前に策定された「公共施設適正配置計画」から、はずれて。


5月末、予算計上されていた整備方針を検討調査するための費用の、ほぼ全額を上限として、整備方針・計画を企画提案する事業者が公募された。

「まる投げ???」と、驚いた。しかも、わずか1週間の公募。そののちスケジュールや費用概算、基本コンセプトまで、図書館だけでなく「読書量日本一をめざす取り組み」まで含む企画提案書まで、週末をはさんで5日間。

一体、どんな企業が、こんな仕事をできるのだろう???「仕様書」を読んで、ますます驚いた。



「駅前への移転を前提として・・・」と募集にあたって公開された「仕様書」にはあった。


「視野に入れ・・・」から「前提として・・・」。その過程で、市民の意見は一度も問われていない。


図書館は教育機関であり、その管理運営は教育委員会の役割だ。


教育委員会での、協議と意志決定はあったのか?

「非公式な意見交換の場」で教育委員の皆さんの意見を聞いたとのこと。

教育委員会としての意志決定は今後「しかるべき時期」に。


質問するにあたって、改めて「図書館法」という法律の全文を読んだ。


戦後、憲法と教育基本法の下で、国民が主人公となる新しい国を築いていくことに情熱を傾けた人々のことを想う。

「知識」を国民共有の財産として広め、伝える。その要として図書館が位置付けられたのだということの重みを感じる。


この法律の目的)
第一条 この法律は、社会教育法(昭和二十四年法律第二百七号)の精神に基き、図書館の設置及び運営に関して必要な事項を定め、その健全な発達を図り、もつて国民の教育と文化の発展に寄与することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「図書館」とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設で、地方公共団体、日本赤十字社又は民法(明治二十九年法律第八十九号)第三十四条の法人が設置するもの(学校に附属する図書館又は図書室を除く。)をいう。



ところで、質疑のやり取りの中で、「図書館の蔵書を全て、駅前に移転することは想定していない。」という答弁があった。

建設の当初から図書館を組み入れて設計された施設ではなく、商業施設を図書館に転用するために、その重さに耐え得るリフォームが可能なのかどうか?

素人考えながら、どう考えても疑問で質問した。

今の図書館の蔵書が23万冊。そのうち、開架(市民がいつでも閲覧できる状態で置かれている。)図書は約8万冊。

それ以外は、閉架書庫に保管され、求めに応じて閲覧できる。


図書館は「無料の貸本屋」ではない。

資料を収集、保管し、整理し「こういうことが知りたい」と言う利用者の求めに応じて提供する役割がある。


日本図書館協会が全国の図書館の現状分析から提案している「達成すべき基準」に照らせば、現状の23万冊も7割弱の水準だ。その3分の1しか置くことのできない駅前「図書館」が、果たして「利便性が高い」と言えるのだろうか。
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「市民参画」と「協働」の条例は生きているだろうか?

2018-06-14 21:18:05 | 図書館問題
3月議会に続いて「公共施設」について質問します。


たくさんある公共施設を、どんなふうに活用し、老朽化して役目を終えた後はどうするのか?

それらを網羅した「公共施設適正配置基本計画」が、ホントに「適正配置」になっているのか?


市民の願いからも、他の「計画」との関係でも、利用実態からも「適正」

疑問はいくつかありますが・・・。



それらの議論の中で考えたい真のテーマは実は「市民参画と協働」です。


2014年12月議会で「泉大津市参画及び協働の推進に関する条例」を定めました。


条例の第2条(定義)より  「市民参画」とは・・・ 市民等が、市の政策等の立案、実施及び評価の過程に主体的に参加することをいう。


市民が「政策等の立案、実施及び評価の過程に主体的に参加」することができるために、(市の役割)として


第7条の2 市は、積極的に市政における情報を提供するとともに、市民等から広く意見を求め、施策に反映させるよう努めるものとする。


「市民参画の対象としない」ことができる・・・つまり例外も明記しています。緊急を要するもの又は軽微なもの。その他。

言い換えれば、これら例外を除いて「市民参画の対象としないことはできない」・・・つまり「必ず対象とする」ということ。



(市民参画の方法)も具体的に、詳しく書いてあります。審議会、パブリックコメント、市民説明会、ワークショップ、市民アンケート、その他。


「市民参画」の手続きを必ず行うことの一つに「広く市民の利用に供される大規模な施設の設置にかかる基本計画の策定及び変更」があります。


「公共施設適正配置計画」とは、まさしく「施設の設置にかかる基本計画」。

だとすれば、その「変更」が、市役所の部長会議で決められるということでいいのでしょうか。

断じて否! 私の見解です。

市民の皆さんはどう思われるでしょうか?


質問は20日、10時開会のトップになりました。

市役所6階の傍聴席へ、またはご自宅のPC、スマホからもライブで視聴できます。
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