議員総会が開かれました。
「3密」を避けて、委員会室ではなく、本会議場を使って、換気もしながら。
泉大津の水の4分の1を供給している信太山浄水場。
運営する泉北水道企業団(泉大津・高石・和泉の3市で構成)の解散に向けて、すでに高石、和泉の議会では6月議会で「規約改正」が提案され、賛成多数で可決されています。両市の日本共産党議員団を含め、何人かの議員は「解散につながる規約改正」に反対しています。
「泉北水道企業団の解散に向けた市の考え方について」という資料には「信太山浄水場の役割は終えた」として「今年度末をもって用水供給事業を停止し、企業団の解散に向けた事務手続きに取り掛かっていく」とあります。
廃止することが、本当に最善の選択なのだろうか?
議論のなかでますます「そうではない」という思いが強くなりました。
1962年、今から60年近く前に、水不足の解消のために、光明池の農業用余剰水利用によって設置されたのが信太山浄水場で、以来、60年近く泉大津・高石・和泉の3市で泉北環境企業団として運営してきました。
「府営水道の拡張整備が整うまでの暫定施設」で、「その役割はすでに終えた」というのが「廃止」に向かう理由とされています。
確かに、「当初の目的」に照らせば、その後府営水道からの供給で水の需要に応えることができているとしても・・・
先人が残してくれた財産は、その時点とは違う意味をもって、今も、これからも、市民の命綱となるのではないか?と思っています。
災害時、淀川からの大阪広域水道の水が使えなくなったときの「もうひとつの水源」として。
また、浄水場があることによって保たれている、私たちの住み暮らす都市近郊の貴重な自然環境。
信太山浄水場の緩速ろ過方式、生物浄化法と言われる方式が、いかに自然にも人にも優しいものであるかということも、あらためて学んできました。
今、目先の費用負担の計算だけでこれを廃止してしまうことは、将来の世代に対して申し訳なさすぎる。
「目先の費用負担」も税金の投入ですから、大切な問題ですが、これも様々な知見があることが、他の議員の発言でも紹介されました。
「廃止ありき」ではなく、オープンな議論は今、ようやく始まったところです。