こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「泉大津の保育をみんなでよくする会」の 市との話し合い 

2013-10-30 23:52:42 | 保育・子育て
「泉大津の保育をみんなでよくする会」と市との話し合いに参加しました。
当初10月25日に予定されていたものが台風のために延期になったものです。
会議室は仕事帰りの保護者の皆さんでいっぱい、別室では子どもたちの保育が行われています。

今、母親になった娘たちが保育所に通っていた頃、私も保護者会の役員としてこういう場にいました。なつかしい思い出です。
各保育所に保護者会があっても、市内の保育所全体の保護者が集まったり連絡をとったりすることはなかったところから、公立保育所保護者会連絡協議会を立ち上げました。
それから約30年になりますが毎年毎年、保護者の代表の皆さんと市の福祉部との話し合いがもたれなかったことはないと思います。

一日の仕事を終わったお母さん、お父さんがこうして出かけてくるのは大変なことです。
市の職員さんも健康福祉部の幹部職員、児童福祉課、幼保一体化推進グループの職員さんに加え、各保育所の所長さんも参加していただいています。
保護者の皆さんも、行政の職員も皆さんもご苦労だと思いますが、子どもたちの過ごす場所をよりよいものにするために話し合いを重ねてくださることを心強く思います。

前半は各保育所から事前に出された要望に対する市の回答。
「去年も同じ要望してたように思うんですけど・・・」という保護者の厳しい意見もありました。

それに対して「去年の要望でその後、改善されたこと」を具体的にあげ、全ての要望には応えられなくても行政も努力していることが伝わります。
それにしても「小さい子がお昼寝する部屋に網戸を」など、あまりにもささやかなすぐにでも改善して欲しい要望です。
新しくできた、くすのき保育所の保育室に通じる通路は外に張り出しているので、雨の日はびしょぬれ」なども切実な声でした。

「保育料はなぜ、税額によって決まるですか?」という質問もありました。
保育料が税額、つまり所得によって違うのは、「保育は子どものための福祉」だから。
親の経済状況に関わらず、保育の必要な子どもたちには同じように保育が保障されなければならないからです。
いわゆる「応能負担」です。ゆずれない原則だと思います。
それにしても、一定の所得がある保護者の皆さんも「高い税金を払い、その上に保育料も高い」と言う不満が出るものわかります。
そもそも、私たちが30年前に「公立保育所保護者会連絡協議会」を立ち上げたのも、保育料の値上げがきっかけでした。

話し合いの後半は、市が進めようとしている認定子ども園について。
低年齢児対象の戎保育所のお母さんから「3歳になったら必ず他の施設に移らなければならないのだから、認定子ども園についてきちんと説明して欲しい」という要望がありました。
「市役所の人が保育所に来て説明してもらうことはできないんですか?」と。それに対しては「そのようにします」というはっきりした答えがありました。本来、今年の入所申請の前にされなければならなかったことです。

「“認定子ども園はいいことばっかり”のような説明をされるけど、デメリットは?」という質問もありました。
去年、市議会の厚生文教常任委員会で、新宿の認定子ども園を視察したときに議員から同じ質問がありました。
園長さんは「デメリットではなく、課題だと考えています。」とおっしゃったことを思い出します。
「子どもを真ん中において、どうするのが子ども達にとって一番いいのかを考えてきた」とも。

くすのき子ども園に続いて2015年度の開設が予定されている上條幼稚園・上条保育所が5歳児の合同保育をするなかで、とっても仲良しの子どもがいて、実はお隣同士だったということ。家が隣同士でも保育所と幼稚園では一緒に遊ぶこともなかった子どもたちが、仲良くなって、その輪が広がる。そして一緒に小学校に・・・という話がされました。親が働いているかどうかで「子どもの世界」が別々であるより、一緒に過ごせることは嬉しいことでしょう。子ども達が手をつないで駆け回る姿が目に浮かび、「幼保一体化」のよさがイメージできるお話でした。

幼稚園の子どもと保育所の子どもは、同じ年齢でも親の生活スタイルによって子どもの生活リズムが異なる場合があります。
保護者の会の活動も一緒にするのは困難であったり、保護者が参加する行事の日程なども工夫がいります。

「課題」は現場の知恵、親の願いを出し合って、皆で考えながら、子どもたちのためによりよいものを創りあげていきたいものです。


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2 コメント

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Unknown (ただち恵子)
2014-10-26 22:02:32
「匿名」さんへ

私のブログへの訪問、ありがとうございます。

せっかくいただいたコメント、大切に受け止め、私なりにお答えできるところがあればお返ししたいと思いながら、ずいぶん時間がたってしまいました。

というのも、何度も繰り返し読ませていただいたのですが、おっしゃっていることの真意が私には汲み取れなかったからです。

「教育側視線」という意味がまずわかりません。

延長時間の追加保育料は、保育所でもありますがこの導入のときは大きな問題となりました。現状でおきている問題について詳細に把握はできていませんが、保育所、幼稚園、子ども園でできる限り公平な扱いにしていくべきだと思っています。

「園行事で参加できない」のは、どんな場合、どんな理由なのでしょうか?「家庭環境を見据えた結果」ということも、よくわかりません。

「待機児童が増えている」ということですが、「保育所待機児童」という意味であれば、公立・民間の保育所の低年齢児枠の拡大が行われてきた結果、完全解消には至っていませんが、待機児童は近年減少しています。

「幼稚園の拡大が必要」とおっしゃいますが、幼稚園の園児数は急速に減っています。「幼稚園の拡大」は必要とは思えません。

「保育所、幼稚園を新たに作る」ことが可能であれば、それがいいと私も思います。しかし、今の保育所建設は国の財政負担が半分はあった時代ですが、今は建設費用に国の財政支援はありません。「新たに作れ」とは、簡単には言えません。市の財政負担は、市民の負担、特に納税者である現役世代の負担だから
です。

そういう状況で、園児減少で施設に余裕の生まれた幼稚園施設の活用による幼保一体化が、待機児童解消のためにも子育て支援の充実のためにもベターな方策であると私も判断しています。

しかし、課題も多くあると思っています。

拙ブログの末尾に書いたことを繰り返します。

「課題」は現場の知恵、親の願いを出し合って、皆で考えながら、子どもたちのためによりよいものを創りあげていきたいものです。

コメントをいただき、公開した日の夜も、「保育をよくする会」と市の担当課との話し合いがもたれ、多くの保護者の皆さんが参加されました。

「もう一度改革の見直しを」とおっしゃる「匿名」」さんが、「皆で考え、創りあげる」議論に参加していただけることを願っています。

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認定こども園 (匿名)
2014-10-23 18:54:29
上記の話しは良い事ばかりの会話
実際入所されたお子様にとって、教育側視線が感じとれます。
特に、普通、延長、長時間と保育時間が異なりますが、保護者のお迎え時間が5分過ぎると延長扱いとして、延長時間の追加金を徴収される。
また、園行事なのに、参加出来ない子供もいる。
こども園で決められる事は家庭環境を見据えた結果が見受けられない。
確かに、待機児童が増えている今、幼稚園の拡大が必要ですが、これなら、保育園、幼稚園を新たに作った方がまし。
こども園にしたおかげで子供達の環境に差が出るだけ。
少子化で破綻しかけて市に泣きついてできたのがこども園。
もう一度改革の見直しを。
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