府道堺阪南線(旧26号線)の車道にブルーの自転車走行レーンが引かれたときに、「ホントにここを自転車で???」と驚きました。
いわゆる「生活道路」ではありません。交通量も多く、大型トラックも走る。
今もほとんどの自転車は歩道を走っています。元気な若い人の競技用の自転車が車の横を走り抜けるのを、たまに見かける程度。
今日の予算委員会でも話題になっていました。
「自転車は軽車輌。車道の左側を走行」がルールですが、「自転車歩道通行可」の標識がある道路は例外。「堺阪南線の歩道は、自転車通行可」という答弁。
標識がありました。でも、かなり視線を上にあげて探さなければ、わかりません。私も「そう言われて気がついた」ところです。
この看板の方が目だっていたので、これまで「ホントはあかんのやろな~」と遠慮しながら、自転車で歩道を走っていました。
歩行者に配慮するのは当然ですが、遠慮はしないで良いようです。
車を運転するときは、ブルーの自転車レーンにかからないように、センターラインに寄っていましたが、これも必要ないそうです。
大きな車なら、ブルーのラインを避けると、対向車とぶつかってしまいますから、あたりまえかもしれませんが、「車両が自転車レーンにかかるのはOK」という説明でした。
・・・ということがわかったら、何のためにブルーのラインを引いたのか?
コンパクトで平坦な市域の特徴を生かして、安全・快適なまちづくりをめざして、「自転車ネットワーク整備事業」に取り組んでいます。
一つの道路を、車、自転車、歩行者がそれぞれ安全に、空間を分け合って通行できるようにするのが「自転車レーン」だと思うのですが、府道堺阪南線の延々と引かれた自転車走行レーンは、いったい誰のためのものなのか?
アメリカもイギリスもオランダように歩行者、自動車の通行空間とは完全に分離した自転車道のネットワーク整備を進めているというのに、大阪のこれは各国が「失敗」とみなしたインフラを広げているだけだ。
そう、イギリスもアメリカもこういった自動車と自転車混在のインフラから脱却しようとしている。なのに、日本のこれはひどすぎる。
こんな雑なナビマークだけの自転車インフラを推進している人たちは、自分の大切な家族に「ここを走れ!」といえるのでしょうか?
自分や自分の大切な家族でも安心して走れるような自転車インフラ整備こそ目指すべきところだと思います。
コメントありがとうございます。
予算員会での市の答弁は「この道路は『自転車走行可』の標識があります。」というもの。つまり、「危険だと思う人は、歩道を走ったらいいですよ。」ということ。
これは、無責任と言われてもしかたがないと、コメントを読ませていただいて改めて思います。
府道ですから、直接は大阪府の責任ではありますが、市としても、市民の安全を守る立場でモノを言ってもらわなければなりませんから。
元々は、歩道を拡幅して自転車走行のために歩道内に引いた白いラインをわざわざ消して、車道に新たに誰も走れない自転車レーン。無計画で粗雑なやり方に、もっと怒らなアカンと思います。
諸外国の状況についても、詳しい知識をお持ちと、お見受けいたします。市政とまちづくりについて、ご提言、どうぞよろしくお願いいたします。