こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

総合計画策定を市民参加で

2013-11-21 18:03:02 | 市政&議会報告
総務常任委員会の行政視察、2日目。小田原市の市民と職員参加の総合計画策定について。

小田原市は神奈川県の南西部に位置し、人口は20万をやや下回る。世帯数約8万。

2011年度を初年度とする「新総合計画」の策定にあたって、市長の選挙公約でもある「全面的な市民参画」と、多くの職員の主体的な関わりにを相互に連動させながら進めた手法が注目されている。
私が議会議員としての活動を始めた当時は、「市民参加」と言えば既存の団体の代表が各種の審議会や策定委員会に、行政からの名指しで参加することとほとんどイコールだった。
「市民参加」のひとつの形として、審議会、策定委員会、懇話会など政策決定の関わる機関への市民公募と会議の公開を求めてきた。

小田原市でも、前「計画」は公募市民と職員が一緒に議論する「百人委員会」や、市民自らが計画書に対する「提言書」を作成するなどの方法がとられてきた。

しかし「公募型」の市民参画では、常にどの各種の計画策定委員会に同じような顔ぶれが並ぶことなどから、より広く大多数の市民の声を反映する手法として「無作為抽出による3000人に案内を送り、参画を承諾した200名(実際の参加は175名)が、計画案の討議に参加する方法をとった。

同様のやりかたが泉大津で今、「第4次総合計画」策定でもとられようとしている。
その成果に注目したいと思う。

小田原市では「総合計画」と平行して市内25地区の「地域別計画」の策定がされ、その計画作りには各地域ごとの特徴を生かして約750人が参加しているとのこと。
実際に策定された「地域別計画」を一冊にまとめたものを見せていただいた。壮観!「身近なまちづくり」について多くの市民が「何ができるか」を考えて参加している様子が感じ取れる。

帰ってから資料、「議会だより」などを読んでいて、すでに「自治基本条例」が制定され、様々に「市民と行政の協働」が形となっていることを知る。

こうした広く深い「市民参画」の土壌があって「総合計画」策定に生かされているのではないかと思う。

私自身はこれまで一般質問等で地方自治法の義務付けがなくなったもとでも、中・長期的プランとしての「総合計画」の策定を求めてきた。
まちづくりの理念や方向を、行政と市民が共有してこそ市長が掲げた「地域コミュニティの再生」が実りあるものとなるとの思いからでもある。

泉大津の「総合計画」策定の過程で、ひとりでも多くの市民の方々が「わがまち泉大津」の今と将来について考えるきっかけとなることを願っている。

1日目に視察した人口40万の藤沢市では、市内を13地区に分けた「地域経営会議」を設置している。小田原では25地区がそれぞれの、まちづくりの計画を持っている。
40万、20万と言う自治体では、「ひとつのまとまり」としてのまちづくりは難しいのだと思う。「顔の見えるコミュニティ」を大切にしていることがわかる。
市域がコンパクトで人口8万弱の泉大津のよさを生かした「計画」づくりを考えていきたいと思う。


視察後、新幹線の時間まで少し時間があったので駅から徒歩圏内の小田原城の天守閣へ。秋晴れの空に丹沢の山並み。高校時代には、週末ごとに通った懐かしい山々。



帰りの新幹線で、富士山がくっきりと見えました。白い雪の冠と山肌のコントラストで「一年中で一番きれいな富士」と、小田原市の職員さんがおっしゃってました。確かに
電線が目障りですが、車窓からの富士です。

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