こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

誰もが「生まれてきてよかった」と言える社会を

2016-03-27 20:31:12 | つぶやき
泉大津市セーフコミュニティ自殺予防対策委員会の主催で、講演会があったので参加しました。

《「若者の自殺予防」~サインを見逃さないた目に~》と題して、お話をしてくださったのは、司法書士の新川眞一さん。


「年間自殺者が3万人を超えた」と、衝撃を受けたことを記憶しています。

急激に増えたのは、バブル経済、そしてバブル崩壊の時期でした。

以来高止まり状態が続き、平成22年から減少傾向に。法改正により法定利息を超えた「グレーゾーン金利」が撤廃されたことの影響が反映していると思われます。

諸外国に比べればまだ自殺者の数が多いとはいえ、右肩下がりになったグラフの形に、サラ金からの借り入れに30%近い利率が、まかり通っていた時期に多重債務で苦しみ命を断った方々のことを思います。


「15歳から39歳の各年代の死因の第一位が自殺」だということ、病気や事故による死亡よりも自ら命を断つ方の数が上回っているというのは、なんとも悲しい事実です。

内閣府の「自殺対策白書」の「15歳~34歳の若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは、先進国では日本のみ」という記述を引用されました。


政府自身が「先進国では日本のみ」と認める自殺率の高さ、その背景、要因について考えずにはいられません。

何が、それほどまでに生きづらい社会にしているのか。


講師は「万人が生まれてきて良かった」といえる社会環境を実現するためにいっしょに力をあわせましょう」という言葉で結ばれました。



出逢ったたくさんの人たちのことを思い浮かべながら、「私はゲートキーパーになれただろうか」と振り返りながらお話をききました。

善意の励ましが、人を追い詰めることもあること。大切なのは、今、辛い思いでいる人の話を聞き、共感すること。

温かい人と人との絆を実感できたときに、生きなおす力が湧いてくるのだろうと思います。


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