ネット解禁の選挙が残してくれたもの

今日、68年目の８月６日。
朝８時１５分、テレビの前で黙祷。

家と事務所、市役所を往復し、途中でいろんな方にお会いし、一日が慌しく暮れました。

そして夜、「原爆許すまじ」のメロディーに包まれます。

相互リンクをはっていただいているtweetyさんのブログから流れる「原爆許すまじ」。

「勝手に平和週間」と言って、８月にヒロシマに思いをはせ祖父母から聞いた話を思い出しながら平和への思いを紡ぐ。
平和行進で隊列をなし、シュプレヒコールをあげる「平和運動」ももちろん大切だけど、tweetyさんのように、ひとりで想い、その想いをネット上で発信することも素敵な行動だと思います。

tweetyさんとは、この選挙の中で出会いました。
正確にいえば、まだ直接お会いしたことはありません。ネット上でのおつきあいです。


ある日「はじめまして。たつみコータローさん検索してて遊びにきました」と私のブログを訪問、コメントいただきました。
毎日のようにコメントいただいて、私のコメント欄が「往復書簡」のようになりました。
若い方が、こんな風に悩み、そしてこんなふうにがんばっている。その姿に励まされ勇気をもらいました。知らなかったことを教えられたこともありました。

ご自身も病気を抱えながら、介護の職場で働く彼女は、自分自身の切実な願いをかけて日本共産党とコータロー候補への支持、共感を広げてくれたのだろうと思います。


コータロー候補の候補者カーが泉大津市内を走ったのは１７日間の選挙期間中、わずか２時間だけ。
本番中の演説会も代理弁士。
有権者が候補者の姿を見て、声を直接聞く機会はほんとうにわずかです。

けれどこれまでの選挙と大きく違うのは、ネット上で政党の政策、候補者の訴えをいつでも見たり聞いたりできること。
そして誰でもそれを拡散することができること。

私もささやかではありますがブログ、フェイスブック、ツイッターで発信しながら、一方ではたくさんのみなさんの投稿に触発されたり刺激を受けたりしました。

宣伝カーでのマイクの声を「公害」だと批判されたことがあります。
実際、赤ちゃんのお昼ねの時間や病気で寝ている方、夜勤で昼間休んでおられる方にとっては、ホントにご迷惑に違いありません。
電話や訪問も、相手の事情がわからずにタイミングによっては申し訳ないことになります。
節度を持って、できる限りの慎重な配慮をして・・・と思っても、その「配慮」も一方的かもしれません。そんな経験もしました。

ネット上の情報の交換は、情報を求める人がいて発信する人がいて、時間と空間を越えてつながりあうことができます。迷惑をかけたり、かけられたりすることなく。
ＳＮＳを通じて、選挙活動、政治活動が一部の特別な人たちや団体の活動ではなく、有権者ひとりひとりが文字どうり主権者として自ら情報を求め、考え、判断し、発信する。そしてつながる。
私が出会ったtweetyさんのように。

そんなひとりひとりが社会を創り動かしていくのだと思います。
新たな、そして大きな可能性を実感した「ネット解禁」の初めての選挙でした。