あとがきに「本書の執筆は難航しました。」とある。
構想してからの時代の動き・・・政権交代から新政権の急激な変質、そして大震災。
「もう出版は止めにしようかと悩みました。」とも率直に書かれている。
めまぐるしい社会経済の変転の土台に何があるのか?
「わかっている」ようで、人に説明できるほどには「わかっていない」こと。
そのうちのいくつかが、本書を読むことで整理できた。
著者の前著「暮らしに思いを馳せる経済学」と同様、徹底して「大多数の国民の幸せ」の立場で、論じてくれるのだから本当によくわかる。
著者;山家 悠紀夫(やんべ ゆきお)
発行;新日本出版社