こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

探し物 みつけた

2011-11-17 22:31:56 | つぶやき
黒田了一さんは憲法学者でした。
そして、1970年代に2期8年、大阪府知事を務めました。

当時、大阪で大問題になっていた大気汚染。
企業に対する厳しい排出規制により、大阪に青い空がもどったと言います。

私が、大阪府民になった翌年の知事選挙で「黒田府政3期目」の願いは実りませんでした。
けれど、我が娘たちの小・中学校時代を通じて「光化学スモッグで運動会が中止」になったことは一度もない。
以前には、小学校の運動会も「午前中だけ」ということがあったと聞きました。

娘は、黒田府政8年間にたくさん作られた府立高校のひとつで、のびのびと学びました。

「公害知事さん、さようなら」のスローガンで作り出した革新府政の残した恩恵のもとで子育てをしてきたと思います。

黒田さんの書いた法律の本を読んだことはないけれど、短歌の歌集は読みました。
ほんのりとしたユーモアがあって好きでした。


知事公舎を訪ねる、すずめの群れを歌った歌が確かあったはず・・・と、はるか昔の記憶をたどり、本棚の小さな歌集に、見つけました。




 朝々に わがやるパン屑 待ちかねて 木ぬれに騒ぐ 雀子の群れ

 顔かたち 区別つかねど のろきあり すばやきがあり 見れど飽かぬかも

 餌を待つと すずめの群れの 騒ぎぶり いずれ親子か 見分けもつかず

 わが去れば 誰か すずめに 餌をやらん 公舎のぬしは やさしき人なれ


小さな命と向き合い、癒し癒される暖かさにふれ、ほっとします。

多忙なだけでなく、心身を削る「知事」という激務を担う日々。
朝のひとときに、すずめと遊ぶわずかな時間を楽しむ姿が浮かびます。

「黒田革新府政」とは、私の若き日の憧れでした。
それを生み出した「大阪の闘い」に対する畏敬の念をもって、私は大阪の地にやってきました。

「すずめの歌」を見つけて、30年余り前の、自分と再会したような気がします。



同じ歌集にこんな歌もあります。

 大き小さき さまざまあれど 人間われら 夢あればこそ 生ける甲斐あり

 

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