サブタイトル 「日置川原発反対運動の記録」
原日出夫さんは田辺市会議員から和歌山県議に。病床で、「紀伊半島になぜ原発がないのかを後世に伝えたい」と思い立つ。そして原さんの口述、紀伊民報の元記者 田淵博司氏の執筆により本書が編集された。
本書の発行は2012年3月。そして原さんは1月25日に永眠。原日出夫さんは、本書の発行を待たずに命つきた。しかし、この本の巻頭には、原さんの言葉が残されている。
「私達が黙っていたり何もしていなかったりしたら、恐らく紀伊半島に原発ができていただろう。過去に歴史的な運動があったことを後世に伝えなければならない。」
「原子力エネルギーは人類が制御できる領域を超えており、原発がひとたび事故を起こせば放射能が拡散し、私達は何もできない。そのようなも野を日本から、世界からなくすよう反対の声をあげ続けることが私達の使命ではないか。」
編集;原 日出夫
製作;紀伊民報