ひとり親家庭のお母さんからの相談を受けることが多い。
「貧困の連鎖」を断ち切るのには本人の努力だけではなく、いろんな支援がいることを痛感する。
綱渡りのような厳しい日常ながら、懸命に生きている彼女たち。
そして子どもたち。
心細くなったときに、相談できる。愚痴をこぼせる。そんな「知り合いのおばちゃん」になれたらいい・・・と思いながら話を聞く。
本書は「子どもの貧困」を現場で取材してきた記者によるもの。
「6人に一人が貧困家庭で育つ。1週間に1人が虐待で命を奪われる。5日に1つの学校がなくなる人数の高校中退者がいる」(「まえがき」より)
著者;中塚久美子(1071年生まれ。朝日新聞大阪本社生活文化部記者。2010年「貧困ジャーナリズム賞」(反貧困ネットワーク主催)受賞)
発行所;かもがわ出版