10時開会の特別委員会。
傍聴者は私だけだった。
議会事務局でわたされた資料は「統合・再編を踏まえた収支計画(案)」というプリント、表紙を含めてA4で4ページの簡素なもの。
資料とともに渡されたオレンジ色のペーパーに「お帰りの際、会議資料は議会事務局に返却いただきますようにお願いいたします」とある。
「お願い」だから、「お断り」、つまり持ち帰ることも可能かと思ったが、「ダメ」だという。
「申し合わせで、明記されている」と。他でもない、自分自身が議会に身をおいていたときの「申し合わせ」であれば、従うほかはない。
1年前の会議で示された資料を持参していたので、今日、傍聴者用に配布された資料を見比べながら、後ろの傍聴席で、議員と病院当局とのやりとりを聞いていた。
帰りには、今日の資料は不本意ながら返却した。
「資料は、後日でも市議会のホームページにアップされるのか?」と質問したが、答えは「否」。
現職の時は、資料は手元にあるのがあたりまえ。いつでも過去の資料を参照できるのがあたりまえだと思っていた。
こんな「申し合わせ」で市民に理不尽な対応を強いていたことに、不覚にも気づいていなかった。
市が主催する公開された審議会、策定委員会などでも、資料の持ち帰りを要望してきた。最近では、「返却」を求められることもあまりない。
「市民に開かれた議会」を掲げるというなら、議員が持っている資料は、市民が共有して何の不都合があるだろう。改善を求めたいと思う。