こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

保険者(事業主体)は市なのだから・・・介護保険料引き上げ委員会審議②

2012-02-25 18:01:04 | 市政&議会報告
介護保険料引き上げを審議した委員会の報告。続きです。

パブリックコメントの段階では、月額4261円。今より591円引き上げ。
パブリックコメントを寄せた方の多くが「これ以上あげないで」という趣旨の意見でしたが、改定案はさらにアップの4380円。
年間8520円引き上げ。これは住民税非課税の方で、本人に課税収入があれば1万円以上アップ。(あがるのはこれだけでなく、4月から水道料金も下水道使用料もあがるんです

なぜ1ヶ月前のパブリックコメント実施のときよりあがったのか?
「介護報酬の改定により」という説明でした。

事前の委員会協議会での説明は黙って聞きおき、昨日の委員会で「介護報酬の改定は確定したものですか?」と質問しました。(知ってて聞くのも、「性格悪い」みたいですが、議会の質問は時にはこんなことも・・・)

報酬改定は、1月25日社会保障審議会の介護給付費分科会で諮問どおりに了承、答申されました。しかし、それを受けて、まさに昨日2月24日まで、パブリックコメント受け付けているところです。厚生労働省のHPを開けば、右上に「国民の声」というボタンがあります。今、まさに「国民の声」を聞き集め、それを考慮して(ホントに考慮してもらわないと困ります)3月、政省令が出されるところです。

自公政権のもとで、「介護に携わる人材確保が急務」として、介護スタッフの人件費引き上げのための国の財源措置がされました。
その「介護従事者処遇改善交付金」を継続するよう、泉大津市議会も全会一致で意見書をあげました。ところが今回の「介護報酬引き上げ」は、それは、とっぱらって「報酬内化」したうえでの1.2%引き上げ。

事業者にとっては実質的なマイナス改定でありながら、保険料・利用料には、はねかえるというものです。

そのうえ「家事援助の訪問介護の報酬見直し」は「今まで60分でした仕事を45分で」?というような、とても無理な切捨てを含んでいます。
ホームヘルパーをしている友人は「1時間でも利用者さんの話をゆっくり聞く間もなく時間に追われ、時間内には仕事が終わらないことばかり」と言っています。

国民の多くは知らないうちに、あの手この手の改悪、切捨てが進みます。

自治体の介護保険担当者は一番よく知っているのだから、「これはダメだ」と厚生労働省に意見をあげてください!と言いました。

「介護保険事業計画」の見直しは、「事前に市民の意見を聴くこと」や「見直した計画はすみやかに公表すること」が法律にも明記されています。

しかし実際は国が示した「ワークシート」なるものに、数字をあてはめて保険料が決まる。そんな、「まやかし」みたいなことを許さないために、気がついたところからバンバン声をあげないと・・・と思います。

昨日の夜も、(私は参加できなくて残念でしたが)「介護報酬を学び・声をあげ・行動する学習会」が大盛況だったそうです。







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