知事から市長に転身した橋下徹という政治家の言っていること、やっていること、やろうとしていること・・・。どこから見ても、ますます「わかりやすい」と思うのだが・・・・。
何が「わかりやすいか」と言えば、彼がけして府民・市民の幸せを願っていないこと。
「子どもが笑う大阪」という言葉とは裏腹に、たくさんの子どもを泣かせることをしていること。
しかしまだまだ根強い人気があるようで、「ああいう政治家が国会にいないのが残念」とか、「あの位ビシッとやってもらわないと」とか・・・期待や評価の声もよく聞く。
そして橋下氏に期待する人と話をしていて「でもね・・・」と、こちらが切り返しても共感に至ることは少ない。このブログを見てくださっている方の中にも、橋下支持者の方がおられるかもしれない。
そんな方に是非、読んでいただきたい本です。
事実を検証して問題を整理し、終章は「そして日本社会をどうしていくのか」
橋下維新の会のが「日本をどうしようとしているのか」を見破り、その危険な本質についての共感を広げるためには、「私達は日本をどうしたいのか」を豊かに、リアルに語る言葉を持たなければならないのだと思う。
「私たち一人ひとりがインターネットを活用して、小さな市民メディアとなって『世論づくり』にかかわっていくことは可能」と著者は言う。
微力ではあっても「市民メディア」の旗を掲げて「世論つくり」に参画するひとりになろう。
著者;石川康宏(神戸女学院大学教授)
発行所;新日本出版社