無脳症の赤ん坊の奇跡の成長に世界が感動 「心は脳にある」説に揺さぶり
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アメリカ・フロリダ州に暮らすブランドン・ブエルさんの息子で、1歳になったばかりのジャクソンちゃんは、先天的に頭蓋骨と脳の大部分がない。
ハフィントンポストの記事によると、ジャクソンちゃんは小水無脳症という、大脳半球が全くないか、または縮小しているという奇形症で、75%が死産、25%も一週間以内にほとんどが死亡する難病をもって生まれた。
それでもジャクソンちゃんが1歳の誕生日を迎え、健康的に成長しているという奇跡が、世界中に感動を与えている。
◎両親が中絶に悩んだ時の「霊的体験」
ジャクソンちゃんの両親は、彼がまだお腹の中にいる時に、霊的な体験をしている。
CNNなどによれば、ジャクソンちゃんの無脳症が判明したのはまだ妊娠中のこと。医師に中絶という案を提示され、悩んでいた時、ブエルさんの頭に突然、「ぼくのこと、あきらめないで」というメッセージが届いたという。
敬虔なクリスチャンである両親は、たとえ短い間でもジャクソンちゃんと一緒に時間を過ごすために、出産する道を選択した。
ブエルさんは、ジャクソンちゃんの成長の様子をフェイスブックに投稿。すると世界中の人から数多くの反応があり、1歳の誕生日を迎えた時には、多くのメディアに取り上げられた。
ジャクソンちゃんの莫大な医療費と家族の生活は、インターネット上で献金を集めるクラウド・ファンディングを通じた、多くの人々からの援助に支えられている。
◎ジャクソンちゃんに「心がない」と言えるか?
現在の日本の教育では、「心は脳にある」という説がまかり通っており、保健体育の教科書にもそう書かれている。
その根拠として有名なのは、「ゲージの症例」だ。アメリカ人のフィネアス・ゲージは1848年、作業中に鉄の棒が頭蓋骨を貫通し、大脳半球の前頭葉の部分の大半を失うという惨事に見舞われた。
ゲージは事故前までは統率力や人間性、仕事の確かさで尊敬を集めていたが、事故後、奇跡的に回復したものの、人前で卑猥なことや不謹慎な発言をするなど、人格が別人のように変わってしまった。
しかし、このケースは大脳が心と深く関係していることを示してはいるが、心が脳にあることを証明してはいない。
そもそも、脳と心の関係は分からないことだらけだ。今回のジャクソンちゃんのように、大脳半球がほぼ無くても日々成長し、「パパ」「ママ」と言ったり、嬉しそうな表情を見せる子供に「心がない」と言えるだろうか。
◎「障害と闘うことは菩薩行でもある」
大川隆法・幸福の科学総裁は著書『じょうずな個性の伸ばし方』の中で、次のように述べている。
「障害児として生まれること自体は、この世的に見たら不幸ですが、長い転生で見たら必ずしも不幸とは限りません。それは、意味のあることなのです」
「『カルマを清算しよう』という人生目的があって、障害児として生まれることがあります。障害児は、まわりの人に『健康のありがたさ』などを教えたり、まわりの人の性格を優しくしたりする修行もしています。障害と闘うことは菩薩行でもあるのです」
ブエルさんはハフィントンポストの取材に、「ジャクソンの存在には多くの場面で意味があるのです。(中略)ジャクソンにできること、そして、病気を患い、疑いの目や困難に直面しながらも生きる彼の姿は素晴らしいとしか言いようがありません」と話している。
ジャクソンちゃんは無脳症として生まれながらも、家族の愛と、多くの人々の善意に支えられながら、強く生き、勇気と感動を与えている。その存在は、「心は脳にある」という説に揺さぶりをかけていると言えるのではないか。(真)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『本当に心は脳の作用か? 立花隆の「臨死体験」と「死後の世界観」を探る』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1299
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