米が高騰していて、しかも、スーパーの棚に少なくなっているのは、一部の業者が出し惜しみをしているのではなく、元々、米の量そのものが少なくなっているのではないかと推測していたが、どうも、それが当たっているように思えて来た。しかし、今回の備蓄米の放出についても、農水大臣は、「「(一部の卸などが)利幅をとっている状況は正常な状態ではない」と指摘し、「流通が滞っている状況をなんとしても改善する強い決意の数字だ」と説明している。米はあるはずなのに、それが市場に出回らず価格が高騰しているとの言い分だが、本当に、米はあるのだろうか。
稲作農家は高齢化していて離農者が増え、形を変えた減反政策が続いているというのに、それでも、生産量が増えていて市場に出回らないのは、一部の業者が高値で売り抜けようとして隠していると言うのだろうか。農水省の官僚が、それが事実でないと知っているのに大臣にまで隠しているとするならば、まさに、日本版 Deep state と言えるかもしれない。官僚は、自らの天下りや業者への忖度の為にそのようなことをしているとすれば、官栄えて国滅ぶということになるかもしれない。