「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

コラム⑪ ROCKと黒人音楽の壁をSpeechは壊していく

2009-03-02 14:24:16 | Music Life
誰が何と言おうとSpeechの1stは最高なんだ。

ロックの人って「黒人音楽」、
ましてやギターの入っていない「Hip Hop」のフィールドってのは
特に入り難いみたいで、殆ど聴かないでいるんだよねぇ。

マイクロフォン・チェック、ワン・ツー・ワン・ツー

James Brownは聴けてもアレステッド・ディベロップメント(AD)は・・・
と言う人がどんなに多いことか(もったいない・・・)
JBのスピリチュアルはADにシッカと受け継がれているのになぁ

さて、そのADのリーダーであるスピーチが96年に放った第1弾がコレ。
歌モノを強め、真の意味でソウル・ミュージシャンになり始めた作品であり、
大成功したADを休止してまでソロにこだわった意味が見出せる傑作でR。

どこまでもメッセージを強調する姿は今までと変わらないまでも、
よりパーソナルな「LOVE」の世界に踏み込んでいる分、取っ付き易いでしょう。
間違いなく落ち着いた、「癒し系サウンド」であり、
10年以上経った今でも「即戦力」で聴ける素晴らしい作品だ

昔から言っているけれど、
「黒人音楽はストリート生まれじゃなきゃいけない!」のである。
ブルースがコットン畑からストリートに出てきてJAZZが生まれた。
JazzからR&Bやソウル、R&Rへと続き、
そこから発展したのがストリートRAPであり、Hip Hopである。

もちろん「踊ってるだけ」のHip Hopには全く興味は無い。
そこにいるのは商業主義に使われ続ける「音楽奴隷」の黒人だけだ。
ADやスピーチは違う。
「問題意識」「メッセージ」が無ければ音楽など全く必要ないし、
「やり続ける理由」もそこにあると俺は思っている。

「ジャンル」じゃ無い
大切なのは「スピリチュアル&ソウル」が有るか無いかだ

<3/2 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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