「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第35回) 『エレキギターのヴォリューム調整』を解き明かす

2024-09-14 10:25:02 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

分がった!

ご機嫌よう、読者諸賢。ハウリンメガネである。

先日「ギターは軽く弾くだけで十分な音量が出る」という気付き(以下のバックナンバーを参照↓)https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/144a5832dcaeea66b4279bdebf01577d

を得て以来、ライブ映像を見ると今まで以上にギタリストの右手に目が行っている私。

「えっ、レイヴォーンってこんなに柔らかく弾いてたんだ。あの弦の太さで鳴らせるもんなのか?元々の筋力が違うのか……?」とか、「おおっ、テンションの振り切れたロリー・ギャラガーはタッチは荒々しい!でも出音は荒れてない……うーん、よく見ると手の振りこそ荒々しいけど、ピッキングはやはり繊細……流石!」やら、「B.B.御大もやっぱりタッチは柔らかいなぁ……そして1、2弦でフレーズを弾いても音が太い……やはり柔らかく弾かないと太さは出ないのだ……」と、『上手い人はみんな右手のタッチが柔らかい』という事実を再確認し、今更ながら恐れ慄いていたのであります。

一度気づいてしまったら是非そこに行き着きたくなるのがギター弾きのサガ。

家の中であーでもないこーでもない、とごちゃごちゃエレキを弾いていたのだけど、私、昔からボリュームコントロールが下手で、リードを弾いた後にバッキングに戻るとなんだか音量がもの足りない。結果、つい手元が力んでピッキングが荒れる、という悪循環を繰り返していたのだけど、前回の気づきを得てからようやくコツが掴めてきたのでちょっと共有してみようという次第。

話を始める前にまず、ギタリストのインタビューでよく見る、「手元をフルにしたらギターソロの時に聴こえるぐらいにアンプの音量を上げて、あとは手元で調整しているのさ」という言葉。あれ、一回忘れましょう(勿論あれも正なのだけど、ややこしくなるので。最後まで読んでもらえばご理解頂けるはず)

まず最初にギターの手元のボリュームをゼロに絞ろう。

その次に……アンプのボリュームをフルに上げてしまおう!

……近所に怒鳴り込まれるって?大丈夫。ちゃんと怒鳴り込まれない方法をこれから説明するから。

さて、ここからギターのボリュームを少しずつ上げてみよう。

少しポットを回した段階で、もうバッキングには十分な音量が出ているはずである。

その状態でリードを弾こう。

音量が足りないかな?よし、もう少しだけ手元のボリュームを上げてみよう。

どうだろう、少しボリュームを上げただけでグッと音量が上がっていないか?リードを弾いてもバッキングに負けないぐらいに音量が出ていないか?その時、ギターのボリュームポットは全開になっていないんじゃないか?

そう!これも前回の気づきと同じである。

手元を全開にした状態を最大音量だと考えるからフルにした時に音量が足りないように感じるのである。

手元がフルになっている状態を120%と捉えれば、音量という意味ではゼロからフルの少し手前までで十分なのである(私のストラトでいえば目盛り6辺りで十分音量が出ているはず。勿論アンプの出力やギターのボリュームポットのカーブにもよるから一概には言えんけどね)

そもそもギターのボリュームポットで調整できる音量そのものはポットの5〜7割まで回した辺りで頭打ちとなり(歪み具合にもよるが)そこから先は歪みが増す、といったような音色の変化の領域なので、フルに回した状態を音量のマックスと捉えると「ノブを回してるのに音量が足りねえ!」という認識の罠にハマるわけであります(なお、このやりかただと歪みが足りねえよ、という方。こういう時こそ歪みペダルでゲインを足してやればよいのです)

昔、亀井野時代のジェリーズにはスタジオがあり、そこで引っ切り無しにセッションしていた頃、編集長のセットをそのまま弾かせてもらうと、ギター側は6割ぐらいのボリュームでリードが弾けるぐらいのセッティングだったような気がするのだが、今思えば、あれはつまりそういうことだったのではなかろうか。(編集長の返答を待つ)

考えてみればステレオもテレビもゼロから徐々にボリュームを上げるものであり、フルボリュームから下げて調整するものではない……何故こんな当たり前のことに考えが至らなかったのか……(思い込みって怖いねぇ)

ギター弾きの諸兄諸姉、思い込みを捨てませう。

自分で気づいたことを自ら検証、実証し、己の糧とする……これぞギター道!

と、己の馬鹿さ加減を無理矢理誤魔化したところで今回はこれにてお開き!また次回!

<ハウリンメガネ筆>

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