夏原 想の少数異見 ーすべてを疑えー

混迷する世界で「真実はこの一点にあるとまでは断定できないが、おぼろげながらこの辺にありそうだ」を自分自身の言葉で追求する

(COVID-19)おかしなことだらけ⑧ジョンズ・ホプキンス大は「感染者数」など公表していない

2020-04-14 10:10:49 | 政治
  日本のメディアでも、ジョンズ・ホプキンス大Johns Hopkins Univのデータが度々使用される。しかし、この大学のcoronavirus resource centerが公表しているのは、confirmed cases確認例である。confirmed casesは、あくまでCOVID-19が確認された病例であって、感染者数ではない。こんなことは論理的考えれば、当然のことである。しかし、日本の政府もメディアもこの数字を感染者と言い換えている。こんな表現をしているのは、海外メディアでは皆無であり、日本だけだろう。
 この言い換えは、あたかも日本の感染者数が少ないとの印象を与える。実際の感染者数は、もっと多い可能性が高いにもかかわらず、である。特に日本の場合の確認例は、検査数が少ないので、この数字の数倍はいるかもしれないのだ。例えば、韓国の確認例は1万を超えているが、日本の確認例は7,000程度なので、あたかも日本の方が感染者が少ないとの印象を与える。しかし、韓国の検査数は人口比で日本の10倍以上なので、日本の確認例と比べれば、むしろ、実際の感染者数に近いと推定される。
 日本政府が実際の感染者数を、より少なく見せかける意図があるならば、確認例に過ぎないものを「感染者数」と言い換えることは、それに加担していることになる。そうであるならば、マスメディアもそれに加担しているのだ。世界中で、英語ならばconfirmed casesという共通して使われている言葉を、誤った印象を与える言葉で訳すのはやめるべきなのだ。正しい日本語を使うのか、さもなくば英語のままの方がよほど正確な情報である。


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