本書は、政府や大企業に対して、戦いを挑んだ人びとの記録である。その戦いで、「法はわたしたちを規制するばかりでなく、まだまだ人権のたたかいの武器にな」ること(「法を撃てば響きあり」)がわかってくる(270ページ)。
本書で触れらているのは、自衛官合祀拒否訴訟、指紋押捺拒否訴訟、大潟村訴訟、成田空港代執行事件、三井三池CO訴訟、伊方原発訴訟などである。
指紋押捺拒否訴訟のところで、鎌田さんは「日本人の正義感はどこか故障している。一四歳の少女にそういわれるのは、日本人として恥ずかしいことである。それは差別を法律としてつくり、(略)そのことをみてみぬふりをしているわたしたちが、問われているのである」と言っている(43ページ)。また、どぶろく裁判のところでは、「歴史は、解釈によってではなく、実践によって切り拓かれるものである」(67ページ)とも言う。
5月31日読了。
本書で触れらているのは、自衛官合祀拒否訴訟、指紋押捺拒否訴訟、大潟村訴訟、成田空港代執行事件、三井三池CO訴訟、伊方原発訴訟などである。
指紋押捺拒否訴訟のところで、鎌田さんは「日本人の正義感はどこか故障している。一四歳の少女にそういわれるのは、日本人として恥ずかしいことである。それは差別を法律としてつくり、(略)そのことをみてみぬふりをしているわたしたちが、問われているのである」と言っている(43ページ)。また、どぶろく裁判のところでは、「歴史は、解釈によってではなく、実践によって切り拓かれるものである」(67ページ)とも言う。
5月31日読了。