2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 宇沢弘文著『「成田」とは何か 戦後日本の悲劇』(岩波新書)

2011-07-04 07:18:35 | 読書
成田空港は1978年5月に開港したので、その開港から33年が経過したことになる。しかし、問題は全く解決されず後回しになって、解決の見通しは立たない。また、政府に解決しようとする意欲は微塵も感じない。このままだと、羽田空港の拡張等で旅客需要が減り成田空港の閉港という形での、消極的な解決となりそうだ。
結局、国民を見下す非民主的な政府の体質は変わらない。
なぜ空港用地にされた田畑をもつ農民があんなに激しく闘う理由は、空港反対同盟が提起した公開シンポジウムの第一回での石毛博道さんの意見にあるとおり、戦中は兵役、戦後は開拓、そして空港と、政府にいいように、彼らの人生や誇りと言ったものが踏みにじられ続けられているからだ。これを政府が理解しない限り、成田空港問題の解決はない。
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