2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 吉見俊哉著『親米と反米』(岩波新書)

2010-06-17 00:00:23 | 読書
本書では、明治初期から現代までの間における、米国というものが日本の社会・文化にどのような影響を与えたかということが、親米または反米というキーワードを使いながら、紹介されています。
興味深かった事実は下記のとおり。
1)1940年代末に、何十人もの偽天皇が現れ、ちょっとしたフィーバーになったが、すぐにおさまってしまったこと(96頁から100頁)。
2)終戦直後、政府は、米兵相手の「慰安婦」を組織して、公的な慰安施設を作った(104頁から107頁)。
3)連合国による占領が終了した後も、本土の米軍基地は増え続けたが、1950年代末からは、インドシナ情勢の影響のため、徐々に本土の基地は減り始め、その分、沖縄の基地が増えるようになった(118頁、150頁)。
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