80年代後半から90年代前半に著者たちが始めた10代向けのテレフォンサービスに寄せられた子どもたちの生の声や「このままじゃ、生ジコクになっちゃうよ」との遺書を残して自殺した鹿川君事件を追った内容が書かれています。
いじめという事態の打開策として、著者が80年代後半に中高生に呼びかけた8か条のうち、第1条の「絶対に自分から死のうなんて思わないこと」及び第8条の「勝ち目がなければ、さっさと逃げていい」というのは、各学校で徹底してほしいが、それができる学校ではいじめはさほど大きな問題とならないだろう。だから、それができない学校が不幸にして多いから自分の子どもがいじめの被害者または加害者になる可能性が高いということを、親たちは認識する必要がある。
このブログを読んだ人の中で、もし現在いじめられてとてもつらい小中高生がいたら、まず、理由は適当につけて、学校を休んでみてほしい。そして、できれば、親にいじめでつらいということを話してほしい。親に心配をかけたくないという気持ちが強いかもしれないが、親はその言葉を待っているので、やってみてほしい。もし、親がダメなら、別の大人に話してみてほしい。今子どもが2人いる私は、君達が若くして遠い世界に行ってしまうことによってもたらされた親の悲しみがよくわかるから、信じてほしい、そして、明日も生きていてほしい。